Developers Summit 2019 Summer A9 登壇資料です
小田中 育生
©NAVITIME JAPAN新しい経路が見つかりました~プロダクトがカイゼンし続けるために~株式会社ナビタイムジャパン開発部部長 兼 ACTS(研究開発)ルートグループ責任者小田中 育生
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©NAVITIME JAPAN自己紹介小田中 育生株式会社ナビタイムジャパン開発部 部長ACTS(研究開発) ルートグループ責任者• 2009年株式会社ナビタイムジャパン入社• 経路探索• 交通情報• ミドルウェア• チャットボット• カイゼン
©NAVITIME JAPANナビタイムジャパンのプロダクトスマホ向けのアプリ
©NAVITIME JAPANhttps://ntj.slack.com/intl/ja-jp/appsからダウンロードできますみんな大好き、Slackで使えます!(昨日リリースです)(無料です)
©NAVITIME JAPAN有料課金ユーザー数 約480万人月間ユニークユーザー数 約5,100万人2001年サービス開始※2018年9月時点
©NAVITIME JAPAN有料課金ユーザー数 約480万人月間ユニークユーザー数 約5,100万人歴史が長く、ユーザー・関係者が多い中でプロダクトがカイゼンし続けるためには?2001年サービス開始※2018年9月時点
©NAVITIME JAPAN一般論
©NAVITIME JAPANビジョンプロダクトカイゼンプロダクトはカイゼンしながらビジョンに近づくバックログ開発チーム※ステークホルダー含む
©NAVITIME JAPANビジョンプロダクトカイゼンバックログ開発チーム※ステークホルダー含むコンテナ化したい更新頻度あげたい品質上げて!重要な順に並べられたバックログを上から実施していくレスポンス改善この機能がほしい
©NAVITIME JAPANビジョンこの機能がほしいレスポンス改善コンテナ化したい更新頻度あげたい品質上げて!1stリリース・・・バックログを一つ消化するごとにビジョンに近づくビジョンへの最短経路は優先順位が規定する
©NAVITIME JAPANビジョンプロダクトカイゼンバックログ開発チーム※ステークホルダー含むビジョンユーザーもっと更新頻度あげたい○○な機能が欲しい!新たに気づいたこと、ユーザの声から新たなバックログが生まれる
©NAVITIME JAPANビジョンこの機能がほしいレスポンス改善コンテナ化したい更新頻度あげたい品質上げて!1stリリース・・・優先度の変化、新たなバックログの出現でビジョンへの最短経路は変化する○○な機能が欲しい!優先順位↑↑
©NAVITIME JAPANナビタイムジャパンでのカイゼン
©NAVITIME JAPAN有料課金ユーザー数 約480万人月間ユニークユーザー数 約5,100万人2001年サービス開始長い歴史、たくさんのユーザー※2018年9月時点
©NAVITIME JAPANビジョンバックログこの機能がほしいレスポンス改善コンテナ化したい更新頻度あげたい品質上げて!ビジョンhogehogehogefugafugafuga数多くの関係者数多くのユーザーあふれるバックログ
©NAVITIME JAPAN数多くの関係者数多くのユーザーあふれるバックログカイゼンを阻むもの• 優先度付けが高コスト化• 相反する優先順位• コミュニケーションコスト増
©NAVITIME JAPAN長い歴史で増えたプロダクトとそれを支えるコア技術
©NAVITIME JAPANあるプロダクト向けの変更が全体に作用I/F拡張して!あいよっ!!
©NAVITIME JAPANそして起こるデグレI/F拡張して!あいよっ!!あれ?動かない・・・
©NAVITIME JAPAN数多くの関係者数多くのユーザーあふれるバックログカイゼンを阻むもの20年に及ぶ歴史• 優先度付けが高コスト化• カイゼンがデグレを生む• コードの複雑化• 相反する優先順位• コミュニケーションコスト増
©NAVITIME JAPAN課題といかに向き合うか
©NAVITIME JAPAN数多くの関係者数多くのユーザーあふれるバックログカイゼンを阻むもの20年に及ぶ歴史• 相反する優先順位• コミュニケーションコスト増• 優先度付けが高コスト化• カイゼンがデグレを生む• コードの複雑化
©NAVITIME JAPANそびえたつバックログまずはここを整理し見通しをよくする
©NAVITIME JAPANバックログこの機能がほしいレスポンス改善コンテナ化したい更新頻度あげたい品質上げて!hogehogehogefugafugafuga例えば…「対応不能・不要になったもの」「詳細の把握が困難なもの」「発行してから数ヶ月経過」ルールを設け、定期的に棚卸しする勇気をもってクローズ or 削除fugafugafugaxxをなんとかするうまくやる
©NAVITIME JAPANそして起こるデグレI/F拡張して!あいよっ!!あれ?動かない・・・デグレを引き起こさない環境をつくる
©NAVITIME JAPANリリース物referencetargetinputリグレッションテスト前バージョンDiff想定外の変更からプロダクトを守るリグレッションテスト環境の用意
©NAVITIME JAPAN複雑なコード・プロセスを解きほぐす
©NAVITIME JAPANカイゼンデーの実施バックログこの機能がほしいレスポンス改善コンテナ化したい品質上げて!hogehoge更新頻度あげたいテスト書こうリファクタしようリリース自動化スプリントのどこかで内部改善に集中する日を設ける
©NAVITIME JAPANバックログの見通しがよくなり安心して試す環境ができいよいよカイゼンを実施していく
©NAVITIME JAPANプロダクト機能追加/拡張機能改善(品質)機能改善(レスポンス)やるべきこと、やりたいことをどのように決め、実行していくか
©NAVITIME JAPANコンバージョン vs UX安定 vs 革新品質 vs レスポンス
©NAVITIME JAPANカイゼンには二律背反が伴う
©NAVITIME JAPANインセプションデッキの作成を通し、チームで共通認識を形成する
©NAVITIME JAPANプロダクト機能追加/拡張機能改善(品質)機能改善(レスポンス)どちらも重要だがいずれかを捨てなくてはならないそのときにインセプションデッキが道しるべとなる相反
©NAVITIME JAPAN優先順位をつける土台は整った。
©NAVITIME JAPANビジョンA線で行く経路が欲しいA線で行きたくないこの経路変じゃない?こういう経路が欲しいユーザーの声と、どう向き合うか
©NAVITIME JAPANユーザーからの指摘数どの声をきくべきかわからずカイゼンが空回り指摘数を減らしたいが横ばい
©NAVITIME JAPAN満足不満足充足不充足魅力品質当たり前品質性能品質狩野モデル
©NAVITIME JAPANA線で行く経路が欲しいA線で行きたくないこの経路変じゃない?こういう経路が欲しいユーザーボイス当たり前品質魅力品質性能品質品質区分バックログインセプションデッキと照合し、優先度をつける
©NAVITIME JAPANユーザーからの指摘数指摘数を減らしたいが横ばい狩野モデルで指摘を分類当たり前品質を集中的に改善、指摘数が減少いまやるべきことにフォーカスし、やりたいカイゼンができた
©NAVITIME JAPANナビタイムジャパンの組織構造
©NAVITIME JAPANナビタイムジャパンの組織構造私たちのチームUIに変更がなければ基本的にここだけの対応でカイゼンできる
©NAVITIME JAPANナビタイムジャパンの組織構造UI変更など大きめのカイゼンは一緒に動く必要がある
©NAVITIME JAPAN潜在的ニーズを探るべく、ユーザログを分析していた
©NAVITIME JAPANユーザーボイスユーザーログ• ユーザーの言葉で課題を知ることができる• 声をあげる人の要望・不満しか拾えない• 全ユーザーの行動から課題を抽出できる• 分析が必要
©NAVITIME JAPANユーザーログユーザーログの分析例• 日時を変更した再探索の内訳• ±10分の変更が非常に多い
©NAVITIME JAPAN少し時間をずらすと、いい経路がある?
©NAVITIME JAPANすぐにでもやりたい
©NAVITIME JAPAN影響が大きい改修。事業の巻き込みが必要設定した時刻から逸脱
©NAVITIME JAPAN他にやることがある
©NAVITIME JAPAN目線と温度感を揃える
©NAVITIME JAPAN時間の流れストーリーAB場面人物行動ユーザーストーリーマッピング
©NAVITIME JAPANペルソナ作成ストーリー作成マッピング
©NAVITIME JAPAN共通の課題意識を形成↓案件化
©NAVITIME JAPAN設定時刻前後のおすすめルート出発時間にゆとり
©NAVITIME JAPAN設定時刻前後のおすすめルート8時ちょうどのあずさ2号で出発時間にゆとり
©NAVITIME JAPAN• 優先度付けが高コスト化• 相反する優先順位• コミュニケーションコスト増数多くの関係者数多くのユーザーあふれるバックログ歴史・ユーザ数ゆえの課題は、これで乗り越えた。20年に及ぶ歴史 • カイゼンがデグレを生む• コードの複雑化
©NAVITIME JAPAN• 優先度付けが高コスト化• 相反する優先順位• コミュニケーションコスト増数多くの関係者数多くのユーザーあふれるバックログつらい課題でも、向き合えばカイゼンはできる20年に及ぶ歴史 • カイゼンがデグレを生む• コードの複雑化ビジョンプロダクトカイゼン
©NAVITIME JAPANまとめ
©NAVITIME JAPANプロダクトは、市場に出たところがスタートビジョンプロダクトカイゼンバックログ開発チーム※ステークホルダー含む
©NAVITIME JAPANビジョンこの機能がほしいレスポンス改善コンテナ化したい更新頻度あげたい品質上げて!1stリリース・・・○○な機能が欲しい!優先順位↑↑ビジョンへの最短経路は変わりつづける
©NAVITIME JAPANプロダクト機能追加/拡張機能改善(品質)機能改善(レスポンス)最短経路を見つけるために相反
©NAVITIME JAPANユーザーボイスユーザーログチームでの約束をユーザーの声と声なき声で補強しカイゼンサイクルを回す
©NAVITIME JAPAN組織の壁に直面したら、目線と温度感をあわせる
©NAVITIME JAPANカイゼンしつづけよう、ビジョンが実現するその日まで。ビジョンプロダクトカイゼンバックログ開発チーム※ステークホルダー含むビジョンユーザー
©NAVITIME JAPANThanks!