K G R O U N D 生態的ニッチとは何か ダーウィン『種の起原』 (1859 ) 「自然の経済における位置(place in the economy of nature ) 」—— ある⽣物がどこに存在し、何を食べ、何に食べられ、どう環境に作 ⽤するかの総体として初めて概念化された。 1917 ジョセフ・グリネル Joseph Grinnell 『The Niche-Relationships of the California Thrasher 』 ニッチ=微生息地(microhabitat ) 特定の種が占める物理的・地理的な場所に着目。 カリフォルニアムクドリモドキの詳細な観察か ら、種ごとに固有の「環境の使い方」があること を⽰した。場所・餌・⾏動パターンの三位⼀体と して定義。 1927 チャールズ・エルトン Charles Elton 『Animal Ecology 』 ニッチ=機能的役割(functional role ) 「動物のニッチとは、食物連鎖における地位であ る」と定義。グリネルの場所概念を超え、⽣態系 内での役割・職業(occupation )として捉え直し た。捕食者・被食者・分解者という機能的地位が 核心。 1957 G.E. ハッチンソン G.E. Hutchinson 『Concluding Remarks 』Cold Spring Harbor Symposia ニッチ=n 次元超体積(hypervolume ) 温度・湿度・食物サイズ… すべての環境変数を軸 とするn 次元空間を定義し、⽣物が⽣存できる領 域を「超体積」として数学的に形式化。 「根本的 ニッチ」と「実現ニッチ」の区別を導入。現代強 化学習の状態空間と等価。
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