債券(Fixed Income) ①足元のテーマ ②方向感 ③投資戦略 通貨(Currency)/米ドル円 ①足元のテーマ ②方向感 ③投資戦略 投資戦略(債券・為替) 4 1. 金利がターミナルに近づいてくる中で、金利上昇のトレンド自体は かなり弱まっている。中期的に金利に有利な局面が見込まれる。 2. 利上げ到達点は5%近辺で頭打ち。米金利は横ばいレンジから、 年末にかけて低下方向へ。10yに比べて2y(短期)の方が、金利低 下幅は大きくなる想定。 3. 資本性証券は、引き続きボラティリティ高く、将来的な景気後退を 織り込む段には、スプレッド拡大(単価下落方向)が生じる見通し。 為替とのバランスを注視。 1. 1月の資本性証券は株の強さに追随し、単価上昇方向に推移。ド ル円は下げ止まり、円ベースでも上昇。ポートフォリオの中核資産 としてポジションを維持し、中長期目線でキャッシュフローをしっ かりと受取るスタンスは維持。ポート内、ドル、円バランスに配慮。 2. 景気減速に伴う単価下落時は、資本性証券新規、追加購入の好機。 CoCosはしばらく不安定な値動きが続く想定のため、購入時は ディフェンシブに複数回にタイミングを分けてエントリしたい。短 期~10年程度までのシニア、劣後債を優先的に取り組む。 3. 日銀の政策修正イベントを利用して米ドルを安く調達したい。 4. ベース金利のカーブ形状から、3-5年ゾーン中短期の欧米金融 IG債に投資妙味。米銀なら4%台後半~5%台、欧州銀ならば 5%後半~6%台を目線としてエントリしたい。1Qまでが目安。 5. 短期セクターは流動性のある新発銘柄を利用して購入(最終利回 り重視)、長期セクター(10年近辺)は途中売却も視野に入れ、直 利も考慮。金利低下ベットには10年超の米国債等ハイクオリティ 銘柄が有効。 1. 米金利低下と日銀の政策スタンスの変化がいずれも円高要因 2. 日銀新総裁及び主要メンバーの顔触れ 1. 米国金利のピークアウト観測によりドル高円安トレンドは一旦終了。円高方向 に調整が進んだ。 2. 日銀の政策修正に対する思惑がくすぶり円高警戒感が根強い 3. 米金利低下は既定路線となっているため、当面は日銀総裁人事が焦点 4. 127円-132円のレンジが継続しているが、円高方向にブレイクする可能性 が高い 1. 原則USDポジションをキープし、USD建運用のメリットを享受 2. 各々の資産運用プランを実行するために必要なドルの手当てに ついては積極的に進め、円高抵抗力のある投資対象に資金を投 入するのがよい (例えば、為替リスクを緩和するインカムがある直利の高いドル 建て債券等) 3. 日銀要因で円高進行するタイミングではドル買いの絶好のチャ ンス