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ビジネスアスリート
A
考察2︓A,B,C,Dによる7Sの「重み付け」
Stance
Structure
Shared Value
Staff
System
Skill
Style
チームリーダー経営
• 共有されたMVVを前提とした
⾼い集団凝集性
• ⽇々のすり合わせを通じて暗
黙知を共有する
• 採⽤時はMVVへの深い共感を
慎重に⾒極める
• 新卒・中途どちらも採⽤する
• 勤続年数が⻑いことが評価さ
れる
• MVVを共有する仕組みや習慣
が根付いている
• 社内⼈脈や調整能⼒を評価す
る
• 意思決定は合議と⾃律のハイ
ブリッド
• オフィスで顔を合わせること
を好む
全員リーダー経営
• フラットな組織構造が多い
• 外部⼈材なども積極的に招く
• ⼀⼈⼀⼈がリーダーとして意
思決定することが前提
• 判断軸を合わせるためのMVV
が重要
• ⾃分で考え実⾏する⼒が求め
られる
• プロ⼈材である中途が多く、
新卒でも即戦⼒が期待される
• すべてMVVと紐づけて設計す
ることで⼀貫性を保つ
• 流動的に多様な⼈材が活躍で
きるための仕組み作りが重要
• ⾃律的に活躍できる⼈を評価
する
• マネジメントの役割は社員の
パフォーマンス発揮の⽀援
• MVVに沿った⾏動を重視
• ⼀⼈⼀⼈がリーダーとして意
思決定する
中央集権型
変化志向
分散型 安定志向
複数リーダー経営
• 階層・役割ごとの権限等を明
確に設計する
• ピラミッド型構造が好まれる
(事業や規模により異なる)
• 事業/機能へ積極的な権限移譲
• それらを束ねるMVVが重要
• ジョブ型の雇⽤形態
• より⼤きい職責を担うことを
通じて成⻑する
• 成果主義の徹底(Up or Out)
• JDの明確な定義
• 専⾨性の⾼い⼈材を評価する
• アサインを通じたリーダー育
成
• 権限移譲されたリーダーによ
る意思決定
• プロ意識の⾼い社員が多い
安定志向
分散型
チームリーダー経営
• 安定したヒエラルキーを作る
ためのピラミッド構造
• 縦割りの構造が基本であり、
ミドルのすり合わせが中⼼
• 集団凝集性が⾼い
• ⽇々のすり合わせを通じて暗
黙知を共有する
• 新卒⼀括採⽤が中⼼
• 中途も和を乱さない⼈材が重
視されやすい
• 年功序列で勤続年数が⻑いこ
とが評価される
• 減点主義が好まれやすい
• 社内⼈脈や調整能⼒を評価す
る
• 定期的な会議の場で合議によ
る意思決定を⾏う
• オフィスで顔を合わせること
を好む
中央集権型 安定志向
分⼈的な仕事観 私たちの組織 ⽇本型経営2.0
B C D
• MVVが共有されることで、PJ
等で進めてもズレにくい
7Sの「重み付け」の違い(例︓Structureの違い)
l A,B,C,Dの4つにおいて、7Sのどこがより重要かは分かれる
l 例えばStructure(組織の構造)では、事業領域、ビジネスモデル、
事業・組織のフェーズなどによって振れ幅が⼤きく、必ずしも4つ
のStanceの違いと密結合するとは限らない
書籍からの変更箇所