Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

多様なマネジメント経験から導き出した、事業成長を支えるEMの4つのコンピテンシー / 4 Ke...

Rakus_Dev
February 27, 2025

多様なマネジメント経験から導き出した、事業成長を支えるEMの4つのコンピテンシー / 4 Key EM Competencies for Growth

◆イベント名
Engineering Manager Conference Japan(EMConf JP)
https://2025.emconf.jp/

◆発表タイトル
多様なマネジメント経験から導き出した、事業成長を支えるEMの4つのコンピテンシー

◆登壇者
株式会社ラクス 製品管理課 課長 稲垣 剛之 (@ingktks7)

Rakus_Dev

February 27, 2025
Tweet

More Decks by Rakus_Dev

Other Decks in Business

Transcript

  1. どちらがよいマネジャー? 1 目標を設定すること 90点 65点 2 情報を共有すること 30点 60点 3

    意思決定をすること 90点 65点 4 採用をすること 100点 50点 平均:約80点 平均:約60点 Aさん Bさん 6
  2. 90点 65点 30点 60点 90点 65点 100点 50点 平均:約80点 平均:約60点

    Aさん Bさん 1 目標を設定すること 2 情報を共有すること 3 意思決定をすること 4 採用をすること 7 どちらがよいマネジャー?
  3. 90点 65点 30点 60点 90点 65点 100点 50点 平均:約80点 平均:約60点

    Aさん Bさん 1 目標を設定すること 2 情報を共有すること 3 意思決定をすること 4 採用をすること 8 どちらがよいマネジャー? 90点、100点があっても 50点未満があってはいけない これがマネジャーの難しさ
  4. 稲垣 剛之(いながき たけし)    @ingktks7 株式会社 ラクス 開発本部 東京開発統括部 製品管理課 課長

    自己紹介 10 CSK (現 SCSK) SI ・バックエンドWEBエンジニア ・システムエンジニア ・プロジェクトマネージャー ニフティ toB ・プリセールス ・製品開発責任者(バックエンド開発) クルーズ toC(blog) BtoC(ec) ・バックエンドWEBエンジニア ・WEBディレクター ・エンジニアリングマネージャー CROOZ SHOPLIST BtoC(ec) ・エンジニアリングマネージャー ・製品開発責任者(企画・開発デザイン) ・取締役(製品・コーポレート) AWS Japan IaaS ・技術サポートエンジニアマネージャー ラクス SaaS ・プロダクトマネージャー バックグラウンド バックエンド エンジニア エンジニアリグ マネージャー プロダクト マネージャー プロジェクト マネージャー 略歴
  5. キャリアマップ ビジネス マネジメント スペシャリスト ※枠の大きさはマネジメント人数 アーキ WEB ENG PG/SE 開発PL

    PM PdM MGR EM EM& 製品責任者 プリセールス兼 製品開発責任者 製品開発全体& バックオフィス 管掌取締 技術サポート MGR テクノロジー ・UI 11 CSK (現 SCSK) CSK (現 SCSK) クルーズ ニフティ AWS Japan ラクス クルーズ CROOZ SHOPLIST CROOZ SHOPLIST
  6. 成功/失敗体験   失敗 • プロジェクトマネジャー時に要件調整・アーキテクチャリーダーも兼務し エンジニアからの協力を全く得られなくなった • 採用したが現場の求めるスキルセットと乖離があった • 方針の変更を説明した時に納得して貰えない、不満が出た   成功

    • バックオフィスを管掌していた時に即断してくれるのでありがたいと言われた • 開発・バックオフィスのMGRをしていた時に情報提供が早く、資料化されていて わかりやすいので動きやすいと言われた 13
  7. マネージャーの仕事をしないとどうなるのか 1 目標を設定すること 2 情報を共有すること ゴールが可視化されていないと 自身とメンバーとの視点がずれる 3 意思決定をすること 4

    採用をすること 抜け漏れや遅いと 無駄な業務増加 遅かったり解像度が浅いと メンバーへの業務増加 マネージャーでなければ できない仕事 組織強化できない
  8. 大項目 配分 中項目 配分 補足 目標 (目標設定すること) 10% 組織目標設定 40%

    組織の目標を決めて、チームを同じ方向に向けられるようにする メンバー目標設定 10% 組織の目標を元にメンバーの目標設定の支援及び、他組織とのすり合わせを実施する メンバー目標進捗 30% 目標遂行にあたっての進捗状況及び課題把握とアドバイスを辞しする メンバー目標評価 20% 目標に対しての上長としての評価の実施、及び他組織とのすり合わせを実施する 人材 (採用すること) 30% 育成 40% チームメンバーのキャリア・なりたい姿を把握して、そこへの計画や成長機会を提供する 採用 60% 新しいメンバーを採用する 情報共有・連携 (情報を共有すること) 10% 組織関連 40% 組織を取り巻く状況を可能な限りわかりやすく、リアルタイムに共有する PRJ関連 60% 製品やPRJを取り巻く状況を可能な限りわかりやすく、リアルタイムに共有する プロジェクト管理・遂行 (意志決定をすること) 30% 進捗支援 50% 各メンバーが取り組んでいる業務遂行にあたって障害となっている部分の支援をする 判断意思決定 50% 意志決定が必要なものや相談を受けた事に対して、強く、早く意思決定をする 未来 20% 組織 60% 自組織及び取り巻く組織についての1-3年後どうするかを考えて、言語化する 製品 40% 製品についての1-3年後どうするかを考えて、ステークホルダーと認識を一致させる 【参考】現在の自分の項目別のリソース配分
  9. 1 言語・資料化 2 共感力 3 推進力 4 対象領域の知識(EM) ・考えを言葉にして、それを資料にできる ・右から左に正しく情報を伝えられる

    相手の感情・思い・状況を認識できる 物事を前に推しすすめる ・フルサイクルなエンジニアリングスキル ・2つ以上の技術領域への高い専門性 19 マネージャーの仕事に必要な力(EMの場合)
  10. EMに必要なコンピテンシー 1 思考力 2 行動力 3 人間関係力 4 組織推進力 ・製品がお客様にもたらす価値から逆算をして考えようとする

    ・3つの目(蟻、鳥、魚)で物事を捉え解像度をあげようとする ・しっかり計画を立て素早く動ける ・限られた情報で強い意思決定をし失敗とわかるまで、 やりきれる ・自組織外の人達の意思・価値観に対して敬意を持ち、 対話に望める ・はっきりとNOを伝えることできる ・エンパワーメントできる ・どうすればいいかわかっているが、誰もやろうとしない放置 されている重要な問題を解決しようとする 22
  11. 意志決定・判断軸のマインドセットの共有と浸透 ※以下は一部のサンプルになります(各10個程度定義しています) UX志向な行動や考え方 • 最高のUXを提供するために製品の価値からの逆算で行動します • 提供したUXについて、お客様からのフィードバックを収集し事実に基づき真摯に対応します UX志向でない行動や考え方 • お客様からのフィードバックに対して何の結論も出さないこと

    • ステーホルダーに対して理解してもらうための努力と説明責任を果たさないこと • 新たな情報や学習をせず、現状の枠組みからだけの安易な提案 • 所属組織の成果の主張や権利を守ること Vision テクノロジー・UIで最高のUXを製品にもたらし続ける これを「UX志向」と定義し、これを体現するための行動を言語化しています 25
  12. 採用への徹底的なコミット 実績 2024年度 +4名 入社 (リーダー1名、ミドル2名、ジュニア1名) 取り組んだこと 1.自組織のあるべき姿、重要課題をできるだけわかりやすく、言語化・可視化をした 2.「1.」を踏まえて、欲しい採用人材イメージをできるだけ明確に言語化した 3.「1.2.」を採用課及びエージェントに資料を元に説明をした

    4.「1.2.」を社外の登壇イベント等で発表をした 5.採用応募があったら、必ずカジュアル面談から初めて、自分自身で    「1.2.」の内容をより詳しく求職者の方に伝えた(20分程度説明+質疑応答20分) ※当初は自分でスカウト等をしていましたが、ほぼそこはやめて採用課に依頼   自分は上記にフォーカス   2024年度 内定承諾率:100% / 応募数 : 前半期対比 +54%  27
  13. まとめ 思考力 言語・資料化 マネージャーの 仕事 必要な力 コンピテンシー 逆算思考 目標 共有

    意思決定 採用 共感力 推進力 知識 行動力 人間関係力 組織推進力 3つの目 (蟻・鳥・魚) エンパワーメント 強く早い 意思決定 相互尊重 コミュニケーション Disagree and Commit 29