Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

【社内勉強会資料】リモートワークで活かす‼部下マネジメントの基本

 【社内勉強会資料】リモートワークで活かす‼部下マネジメントの基本

近年、リモートワークが普及してきましたが、慣れない環境下でマネジメントに不安を抱えていませんでしょうか。しかしながら、不安を抱えているのは、上司だけではなく、部下も同様です。そこで、リモートワークにおける適切な部下マネジメントを学びましょう。ポイントは「信頼」と「自律」です。お互いが見えない環境では、まず土台として信頼関係があることが前提です。そのうえで、いかに自律を促すことができるか重要な鍵となります。自身のマネジメントを今一度見つめ直し、オンライン時代に適した部下マネジメントを身につけましょう。

ロクゼロ

July 08, 2020
Tweet

More Decks by ロクゼロ

Other Decks in Business

Transcript

  1. 本資料の無断開示・複製・転売を禁じます。 仕事して いるのかしら。 不安だわ・・・。 3 上司が抱える不安 1 リモートワーク中は部下が近くにいません。近くにいれば自然かつ容易に「話す」「聞く」「見る」こと ができますが、リモートワーク中はそれができない状態です。上司は部下に対する「育成」「評価」 といったマネジメントを会社より任されていますので、こういった距離があると、『指導や評価ができ

    ないのでは』と感じやすくなります。また、信頼関係が成り立っていないと、場合によっては『きちん と仕事をしているのか』という疑いの目を持つことにもなりかねません。 出社中 (部下が物理的に近い) リモートワーク中 (信頼関係がないと・・・) 見える 見えない 部下が抱える不安 2 一方で、部下も不安や悩みを抱くことも忘れてはなりません。上司が近くにいれば気軽に話すこ とができても、リモートワーク中はそれが難しくなります。また、慣れない環境下で精神的なストレ スや体の不調が生じても、それが見えにくい状態となるため、その点についても不安を感じること があるでしょう。 頑張っているわね。 後で改善ポイントを 教えようかしら。 リモートワークで しっかりと成果出せるかな。 上司に相談したいけど、 隣の席にいないから、相 談しづらいなぁ。 上司・部下の双方が、リモートワークならではの不安や悩みを抱えている。 不安を解消するために「リモートワークならではの部下マネジメント」が必要となる。
  2. 本資料の無断開示・複製・転売を禁じます。 5 リモートワーク中の部下マネジメントにおいては、特に大切な考え方がありますので、確認していき ましょう。 支援する 1 文章化する 2 リモートワーク中は、細かい指示を都度出すことが難しくなるため、作業者の裁量の幅が広くなり ます。つまり、今まで以上に部下主体のタスク遂行が求められます。従って、上司は部下が一人

    でも成果を上げやすくなるよう、「支援」する意識が必要となるのです。 お互いが近くにいないため、言葉による誤解や勘違いに気付かず、仕事が進んでしまうこともあり ます。これを避けるため、上司の指示や説明は「文章化」して部下に伝える必要があります。 なお、これまでのメールの使用に代わり、リモートワークではチャットの活用も有効的です。 部下自身の裁量でも 成果があがるよう支援する <支援例> • 報連相の仕組み作り • 定期的な面談 • チーム内の関係促進 部下 活用可能なツール メール • フォルダ分けが可能 • 対外的・形式的な連絡に向いている チャット • 会話形式なのでメールよりも気軽 • 即時的な社内連絡に向いている ✔補足Point 日頃、口頭での指 示が多い方は要注 意です。例えば 5W2Hの視点で指示 を出す癖付けをす るとよいでしょう。 5W2H When-いつ Where-どこで Who-誰が Why-なぜ What-何を How-どのように How much-いくら
  3. 本資料の無断開示・複製・転売を禁じます。 6 信じる 3 部下に対して疑心暗鬼になり、過剰な管理体制を敷くことはNGです。リモートワーク中は様子 が見えませんが、お互いの信頼関係のもと、自律的にタスクを遂行させることが必要です。 性善説のもと、部下を信じる姿勢がポイントとなりますので、日ごろから感謝の言葉をかけたり、 コミュニケーションを密にとるようにしましょう。 お互いの信頼関係があることが リモートワークの大前提

    働き方に理解を示す リモートワークでは、人により様々な働き方が考えられ、そういった部分に対して理解を示すこ とも重要です。例えば、子供の面倒を見ながらリモートワークを行う部下は、まとまった作業時 間がとれず、対応が不規則になってしまうかもしれません。もちろんそれにより成果をないがしろ にしてよいわけではありませんが、別の部分で貢献できるようにタスクを割り振るとよいでしょう。 また、部下の視点からしても、「事情を隠している」よりも「事情を理解してもらっている」方が ずっと働きやすいはずです。リモートワーク中の各自の事情に、ぜひ理解を示してあげましょう。 すみません、子供が映りこんでいますが、 気にしないでください・・・。 ✔応用Work リモート環境にお ける部下の状況を どの程度把握して いるでしょうか。 書き出してみま しょう。
  4. 本資料の無断開示・複製・転売を禁じます。 目標・納期の明確化 Action 改善段階 リモートマネジメントのポイント 7 リモートワークで効果的なマネジメントのポイントを確認します。まずはマネジメントの段階とそれに 応じた役割をPDCAサイクルで表してみます。 Plan 計画段階

    Do 実行段階 Check 検証段階 • 目標設定 • ルール、仕組みの構築 • 進捗状況の把握 • リスクマネジメント ◆上司の主な役割 • タスクの評価・修正・判断 • 定期的な個別フォロー • 成果の共有指示 計画段階のポイント 1 報連相の仕組み構築 評価の明確化 目標や納期といったタスクの完了に関する項目は、 最初にハッキリと明示するようにしましょう。曖昧なま まだと、後々の軌道修正に時間を要してしまいます。 どのタイミングで報連相をするのか、全員が実行でき る仕組みを作りましょう。メンバーの自律度合いに応 じて仕組みを変えることも有効です。 見えない場所で働くので、部下はどのような指標で 評価されるのか不安をもちます。会社が決めた方針 を、しっかりと上司が説明できるようにしておきましょう。 ✔補足Point リモートワークだ からといって、上 司の役割が劇的に 変化するわけでは ありません。あく まで部下マネジメ ントの原理原則に 従い、それをリ モート環境にあわ せていきます。
  5. 本資料の無断開示・複製・転売を禁じます。 8 実行段階のポイント 2 定期的な確認・調整 チーム内での 相互補助 上司を含めた スケジュールの可視化 仕事の巻き取り

    部下の報告を待つのではなく、タイミングよく上司から も積極的に確認・調整をしていきましょう。状況が悪 いものほど見えなくなる傾向にあるからです。 上司が個々と関わるだけではなく、チーム内で助けあ える組織を目指しましょう。上司だけで部下一人ひと りに細かい管理・助言をするには限界があります。 スケジュールをチーム全員で共有し、誰が何をしてい るかがわかるのが望ましい状態です。上司の予定を 公開することで、部下も相談しやすくなります。 検証段階・改善段階のポイント 3 タスクの完了宣言 成果の共有 1対1での面談 計画段階で設定したタスク目標について、終わりを 明確に宣言しましょう。終了宣言をすることで、別の タスクに意識をもって臨むことができます。 成果物や結果の共有は遅滞なくメンバー全員に共 有しましょう。見えない状態でも一体感を醸成できる だけでなく、ナレッジの共有にもなります。 リモートワーク中は、部下と話す機会を意識的に作り ましょう。雑談を交えてでもよいので、上司・部下の1 対1の面談を定期的に実施しましょう。 進捗が見えないと、状況の悪化に目が届きにくくなり ます。リスクマネジメントの観点で、こういった仕事を 躊躇なく巻き取ることも上司の仕事です。
  6. 本資料の無断開示・複製・転売を禁じます。 勉強会で得た気づきを自由に書き出してみましょう。 まとめ 10 ✔補足Point 必要であれば、テ キストやメモを見 返してみましょう。 本日の格言 リモートワークにおいては、上司・部下が同じ空間にいることはできませんが、だからこそ日々のコミュ

    ニケーションの大切さを実感することができます。部下はより一層の自律を求められ、成果をあげる ことが求められますが、そのための環境を整えるのは上司の役割です。リモートマネジメントのポイン トを意識して、環境整備を進めていきましょう。 また、上司・部下の『信頼関係』も大切です。信頼は、一緒の時間を過ごしたり、協力しあって初 めて生まれるものです。リモートワークにおいては、お互いが離れているため意識的に信頼関係を構 築していかなければなりません。『信頼』という土台があってこそ、オンライン時代にあった自律を促す 部下マネジメントを推進することができるのです。 リモートワーク時のマネジメントの秘訣は、 信頼関係と部下の自律なのじゃ