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Linux関連の最新状況にキャッチアップするための本「入門モダンLinux」

 Linux関連の最新状況にキャッチアップするための本「入門モダンLinux」

以下イベントのプレゼン資料です。
https://forkwell.connpass.com/event/279042/

Satoru Takeuchi

May 09, 2023
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Transcript

  1. 5 • 翻訳 • 著書 • 技術監修 • 付録 自己紹介:

    大岩 尚宏 • 仕事 以前はサーバ、今は組み込み
  2. 本書のもくじ • 1章 Linuxの入門 • 2章 Linuxカーネル • 3章 シェルスクリプト

    • 4章 アクセス制御 • 5章 ファイルシステム • 6章 アプリケーション、パッケージ管理、コンテナ • 7章 ネットワーク • 8章 オブザーバビリティ(可観測性) • 9章 高度なトピック 13
  3. 2章 Linuxカーネル • 一部で話題のCPUアーキテクチャ、RISC-Vについて触れている ◦ アーキテクチャのCPUを作るのに使用料がかからない ◦ 将来post x86, post

    ARMになるかもしれない • eBPFについて触れている ◦ ユーザ空間からカーネルを拡張できるしくみ ◦ はじめはネットワーク向け機能だったが現在では様々な用途に使われている 14 カーネル eBPFプログラム
  4. 2章 Linuxカーネル • 一部で話題のCPUアーキテクチャ、RISC-Vについて触れている ◦ アーキテクチャのCPUを作るのに使用料がかからない ◦ 将来post x86, post

    ARMになるかもしれない • eBPFについて触れている ◦ ユーザ空間からカーネルを拡張できるしくみ ◦ はじめはネットワーク向け機能だったが現在では様々な用途に使われている ◦ 悪いオタクのオモチャにされやすいことで有名 15 カーネル eBPFプログラム eBPFプログラム eBPFプログラム シテ...コロシテ... eBPFプログラム eBPFプログラム eBPFプログラム eBPFプログラム
  5. 3章 シェルとスクリプト 16 • fishシェルというマニアックなシェルについて説明されている ◦ bashなどとは根本的に使い方が異なる代わりに使いやすさを追求 • ターミナルマルチプレクサについて書かれている ◦

    端末エミュレータを終了させてもセッションを残しておいたり複数のセッションを同時に使えたりする ツール ◦ screenじゃなくてtmuxを使いましょうねというアドバイスがある • 推しツールにRust製のものが多く、愛を感じる
  6. 6章 アプリケーション、パッケージ管理、コンテナ • パッケージ管理 ◦ 既存の本: だいたいdebパッケージとrpmパッケージを紹介 ◦ 本書: flatpak,

    snap, apkなど珍しいものがたくさん • コンテナ ◦ docker以外のツールを豊富に紹介 : containerd, podman, buildah, skopeo 17
  7. 翻訳の工夫点 • 意訳に努める ◦ 「いかにも翻訳」という本にしたくなかった ◦ 日本語として不自然な表現はバッサリ削る (“journey”という表現とか、ジョークとか ) •

    専門用語の翻訳に気を付ける ◦ 既に広く普及している日本語があればそれを使う ◦ 無ければカタカナそのまま +元のアルファベット表記 ◦ 造語は極力避ける 30
  8. 苦労点 • 著者校を続けるうちに「どこが完成か」がわからなくなってくる ◦ 内容を全部理解しているので完璧に見える ◦ 一週間後に読み直すと修正点が山盛り見える • 実例 ◦

    翻訳からあまり間を空けずにやった 1校ではそれほど直さなかった ◦ そのあとかなり間を空けてから見た 2校では大量に直した 31