日本のお米が遺伝子組み換え&高級食材に – 種子法廃止が与える影響について –

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February 01, 2020

日本のお米が遺伝子組み換え&高級食材に – 種子法廃止が与える影響について –

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February 01, 2020
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  1. 日本のお米が遺伝子組み換え&高級食材に 種子法廃止について

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    イントロ #1 種子法という法律が2018年4月に廃止された #2 国産の米・麦・大豆が遺伝子組み換えとなり 高級食材(価格高騰)となる懸念が増す #3 日本国民の主食が今、危険にさらされている
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    種子法の正式名称 「主要農作物」種子法の略称 主要農作物=米・大豆・麦 ※野菜や果物ではないので注意
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    種子法とは • 第二次世界大戦の中、日本は深刻な食料危機となる。 国が主食であるお米を管理し、配給するしなければなら ない程、厳しい食料事情だった。 • 大戦の経験を通して「二度と国民を飢えさせない」の 理念の元、主要農作物の種子(米・麦・大豆)を農家に 安定して供給する法律が制定。 • これが種子法であり、1952年に制定された。 • 私達が国産のお米や麦、大豆を安定し、食べられるのも 種子法があるからこそ、実現できている。
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    種子生産までの流れと種子法の対象範囲 役割 関係機関 STEP 1 米、麦、大豆の種子を公共財 として安定供給する責任 日本政府 STEP 2 原原種・原種の生産 都道府県 STEP 3 種子の生産 採種農家 ・優良品種(守る種子)の選定、 原原種・原種の生産、ほ場の指定 種子の検査などを義務付ける ・予算交付 国 → 都道府県 ・原種をもとに種子を生産するよう に依頼 都道府県 → 採取農家 STEP1~3を経て、農家へ種子が提供される これらが 種子法で 守られて きたこと 種子法廃止により種子を守る責任が国から無くなる。 つまり、都道府県任せとなり、予算交付もされなく なる可能性が高まることとなる。 MEMO
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    都道府県 採種農家 原原種の生産 原種の生産 種子の生産 種の大もととなる株 のこと。育成する多 くの株の中で厳しい 審査を通過した少量 を厳選。その株を種 子の大もととする。 原原種と種子をつな ぐ工程。原原種から さらに多くの株を育 成し、種子の生産に 引き継いでいく。 一定量の株(原種) から種子を生産する 工程。ここで農家に 提供する「種子」が 生産される。 補足丨原原種・原種・種子生産それぞれの役割 農家へ種が 提供される
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    STEP2の原原種・原種生産の苦労について 原原種・原種としての条件 出穂・開花 の時期 色 葉の大きさ や形 稲の 丈の長さ これらが全て揃わないと認められない ※この他にも条件があり、厳ししい条件を満たすもののみが認められる 原原種の生産 原種の生産 種子の生産
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    原原種・原種の条件を満たすための多大な努力 形質が優れた「株」を厳選し 毎年育てる必要がある。 ※株の長期保存は品質が 劣化するため不可 風や鳥、水に乗って他の品種 が発芽・交雑するのを防ぐ 雑草や異株を目視で徹底的に 確認、取り除く地道な努力 1 2 3 4 原原種の生産 原種の生産 種子の生産 発芽試験において90% 以上の発芽がなければ原原種 として認められない 原原種の生産 原種の生産 種子の生産 原原種の生産 から3年目に して種子の 生産に入れる
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    採取農家による種子生産の努力 雑草稲、ストライプ稲、生育状況、 病害虫の審査など審査項目が多岐に渡る 他農家の稲花粉による交雑を 防ぐため、谷あいなど限定さ れたほ場でしか対応できない 同じほ場で育成する品種は 原則として同じでなければな らない 1 2 3 4 年に5回もの検査がある上、 発芽試験において90% 以上の発芽がなければ失格と なり、出荷が認められない 原原種の生産 原種の生産 種子の生産 MEMO 風や鳥、水に乗って他の品種 が発芽・交雑するのを防ぐ 雑草や異株を目視で徹底的に 確認、取り除く地道な努力
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    種子生産のプロセスは多大な努力を要する ここまで見た通り、種子生産のプロセスは 時間、手間、コスト、経験、技術すべてが 揃わなければならず、多大な努力を要する 時間 技術 経験 コスト 手間
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    改めて「種子法廃止」の意味することとは 役割 関係機関 STEP 1 米、麦、大豆の種子を公共財 として安定供給する責任 (指示を出し、予算をつける) 日本政府 STEP 2 原原種・原種の生産 (採取農家へ原種を提供する) 都道府県 STEP 3 種子の生産 採種農家 STEP1~3を経て、農家へ種子が提供される Before 役割 関係機関 STEP 1 米、麦、大豆の種子を公共財 として安定供給する責任 (指示を出し、予算をつける) 国 STEP 2 原原種・原種の生産 (採取農家へ原種を提供する) 都道府県 STEP 3 種子の生産 採種農家 国による責任=指示と予算がなくなるため 原原種・原種・種子の生産が都道府県任せとなる 厳密なプロセスで行われる生産を 管理・指示・予算無しで行うことは厳しい After
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    種子法廃止をどうして国はすすめたのか •廃止の理由1 「農業における生産資材価格(=種子)の価格を下げるた めに民間企業を入れて競争させ、価格を下げる」 ⇨すでに高品質で安く提供できている (国の管理・指示・予算が有ったため) •廃止の理由2 「国・都道府県が保護をしているために、民間企業は不利で あり、品種開発意欲を阻害している」 ⇨仮に民間に委託したとしても、割に合わないので 品質や安全、安定性に歪みが起きる ⇨食料自給・安全に係る主要農作物を民間にたくすのか
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    民間企業が多様な種子を安定して守るのは不可能 P6~P10で説明した通り、種子生産は厳密なプロセス で行われるため、民間企業が行うと赤字 or 利益が殆ど出ない つまり、以下の選択をとらざるおえなくなる 価格を上げる 品質を下げる 品種を減らす
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    農家・消費者に起こること 価格を上げる 品質を下げる 品種を減らす 種子価格の高騰 国産の米・小麦・大豆 価格の高騰 遺伝子組み換え米 の流通 味や栄養等の品質低下 企業側に都合の良い 品種しかつくられず 好みの銘柄が選べない 現在1000種以上 登録されている多様な 種子が失われる 自然災害等へのリスク 管理として、多様な 種子は国家の食料自給上 非常に重要
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    どうしても民間企業を積極参入させたい政府 • 農業競争力強化支援法が制定された。 十分な審議もされないまま、種子法廃止と同時期に スピード制定された法律。 • 民間の競争力を高めるために、都道府県(及び関係機関) の原原種・原種・種子生産のノウハウも含め提供し てください。という法律。 • 種子法廃止により、主要農作物に関する政府の管理や指示 といった責任をなくし、予算も削減することに加えて、 民間企業に対して、ノウハウまで提供することになった。
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    種子法廃止→民間企業の参入強化リスクまとめ 種子価格の高騰 国産のお米、麦、大豆 の価格高騰 1 2 3 4 味や栄養面などの 品質の低下 国産の遺伝子組み換え 米・小麦、大豆の流通 による食の安全性の問題 品種激減による、多様な 銘柄から選択できない 冷害や病害虫による不作 へのリスク管理ができず、 国全体の安定した主食の 供給ができなる可能性
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    「一体、誰が得する仕組みか?」を考える 日本人の主食は国民だけでなく、国家の安定した 食料自給として明らかに大切。 種子法による政府の介入がなければ品質や価格、 安定供給、安全等が保てないのは明白にもかかわ らず、民間企業に任せたいのは何故でしょうか。 「一体、誰が得する仕組みとなっているのか?」 仕組みを観察すれば、自ずとみえてくるはずです。
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