Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
可能性は無限大!SORACOM Orbit 入門 /SORACOM Orbit-UG Onli...
Search
SORACOM
PRO
September 24, 2020
Technology
0
830
可能性は無限大!SORACOM Orbit 入門 /SORACOM Orbit-UG Online #1
2020年9月24日(木)SORACOM UG Online #1
可能性は無限大!SORACOM Orbit 入門
株式会社ソラコム プリンシパルエンジニア 小熊 崇/ogu
SORACOM
PRO
September 24, 2020
Tweet
Share
More Decks by SORACOM
See All by SORACOM
SORACOM のアーキテクチャと挑戦のフィールド
soracom
PRO
1
480
Technical Writing Meetup vol.39
soracom
PRO
2
520
今だからこそ振り返る、生成AIの基礎とこれからの使い道 ― デバイスから生成AIを使うには
soracom
PRO
0
8
【SORACOM UG】SORACOM におけるユーザーコミュニティの重要性とこれから
soracom
PRO
2
360
AWS Lambda と Amazon SQS で「わかった気になれる」FreeRTOS 入門
soracom
PRO
2
480
IoT とは?IoTプラットフォーム「SORACOM」の役割
soracom
PRO
0
320
Technical Writing Meetup vol.35
soracom
PRO
2
240
AI でアップデートする既存テクノロジーと、クラウドエンジニアの生きる道
soracom
PRO
2
910
ロボットアームを遠隔制御の話 & LLMをつかったIoTの話もしたい
soracom
PRO
1
650
Other Decks in Technology
See All in Technology
Amazon Kendra GenAI Index 登場でどう変わる? 評価から学ぶ最適なRAG構成
naoki_0531
0
110
Turing × atmaCup #18 - 1st Place Solution
hakubishin3
0
480
サーバレスアプリ開発者向けアップデートをキャッチアップしてきた #AWSreInvent #regrowth_fuk
drumnistnakano
0
190
Fanstaの1年を大解剖! 一人SREはどこまでできるのか!?
syossan27
2
170
5分でわかるDuckDB
chanyou0311
10
3.2k
オプトインカメラ:UWB測位を応用したオプトイン型のカメラ計測
matthewlujp
0
170
watsonx.ai Dojo #5 ファインチューニングとInstructLAB
oniak3ibm
PRO
0
160
マルチプロダクト開発の現場でAWS Security Hubを1年以上運用して得た教訓
muziyoshiz
3
2.3k
OpenAIの蒸留機能(Model Distillation)を使用して運用中のLLMのコストを削減する取り組み
pharma_x_tech
4
560
KnowledgeBaseDocuments APIでベクトルインデックス管理を自動化する
iidaxs
1
260
大幅アップデートされたRagas v0.2をキャッチアップ
os1ma
2
530
サービスでLLMを採用したばっかりに振り回され続けたこの一年のあれやこれや
segavvy
2
410
Featured
See All Featured
BBQ
matthewcrist
85
9.4k
Optimizing for Happiness
mojombo
376
70k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
53
5k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
50
2.9k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
45
2.2k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
665
120k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
460
33k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
13k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
789
250k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.5k
Designing Experiences People Love
moore
138
23k
Fireside Chat
paigeccino
34
3.1k
Transcript
可能性は無限大! SORACOM Orbit 入門 2020.09.24 SORACOM UG Online #1 株式会社ソラコム
プリンシパル ソフトウェア エンジニア 小熊 崇 @ogu
自己紹介 小熊 崇(おぐま たかし)- @ogu • プリンシパルソフトウェアエンジニア • SORACOM Orbit
開発者 • AT コマンドの本を書きました: SORACOM で学ぶ AT コマンド入門 https://zenn.dev/bearmini/books/12ebf8331d6f9ea1d90d
目次 1. SORACOM Orbit とは? 2. なぜ SORACOM Orbit ?
3. SORACOM Orbit の使い方
SORACOM Orbit とは?
インライン プロセッシング サービス SORACOM プラットフォームの通信経路上 (=インライン)で お客様が定義したデータ変換処理(=プロセッシング)プログラムを実行 IoT デバイス Unified
Endpoint ユーザーコード (変換処理) SORACOM Funk SORACOM Funnel SORACOM Beam SORACOM Orbit SORACOM Lagoon SORACOM Harvest
インライン プロセッシング・・・? όΠφϦͰ ૹ৴͍ͨ͠ 0x1A2B... IoT デバイス σʔλ௨৴ྔΛ ݮͰ͖Δ サーバー
{ "battery": 54, "latitude": 35.652748, "longitude": 139.750827 } +40/ Ͱ ड৴͍ͨ͠ ΫϥυͰ ॲཧ͍͢͠
インライン プロセッシング・・・! όΠφϦͰ ૹ৴͍ͨ͠ 0x1A2B... IoT デバイス σʔλ௨৴ྔΛ ݮͰ͖Δ サーバー
{ "battery": 54, "latitude": 35.652748, "longitude": 139.750827 } +40/ Ͱ ड৴͍ͨ͠ ΫϥυͰ ॲཧ͍͢͠ ユーザーコード (変換処理) SORACOM Orbit
バイナリパーサーとどう違うの? バイナリパーサー • ◦ シンプル • ◦ すぐに使える • ?
固定のフォーマットにしか対応できない • ? 入力形式はバイナリのみ • ? 出力形式は JSON のみ • ? アップリンク方向のデータのみ変換できる SORACOM Orbit • ◦ 好きな言語で自由に処理を書ける • ◦ ソラコム公式の開発環境が用意されている • ◦ ある程度複雑なフォーマットでも対応可能 • ◦ バイナリ以外のデータにも対応 • ◦ JSON 以外の出力も可能 • ◦ ダウンリンクのデータも変換可能 • ◦ バイナリパーサーと組み合わせての利用も可能
バイナリだけじゃない SORACOM Lagoon SORACOM Harvest { "lat":35.000000, "lon":139.000000, "bat":3, "rs":4,
"temp":16.0, "humi":32.4, "x":0.0, "y":-64.0, "z":-960.0, "type":0 } ユーザーコード (変換処理) SORACOM Orbit { "lat":35.000000, "lon":139.000000, "bat":3, "rs":4, "temp":16.0, "humi":32.4, "x":0.0, "y":-64.0, "z":-960.0, "type":0, "name":"oguのGPSマルチユニット", "imsi":"44010xxxxxxxxxx", "inside_area":1, "distance":0.123487 } GPS マルチユニット SORACOM Edition SIM のタグなどの メタ情報
Funk + FaaS とどう違うの? SORACOM Funk + FaaS • ◦
ほぼなんでもできる • ◦ クラウドサービスとの連携 • ? Harvest や Lagoon との連携にはひと工夫必要 SORACOM Orbit • ◦ Orbit の中に閉じた処理であれば何でもできる • ◦ SIM のメタデータ等を活用できる • ◦ Harvest や Lagoon に直結
Funk + FaaS からの Harvest / Lagoon SORACOM Funk 経由で
AWS Lambda を呼び出して処理 その後 Inventory を使って Harvest にデータ投入 SORACOM Inventory SORACOM Funk SORACOM Harvest SORACOM Lagoon AWS Lambda IoT デバイス 外部にサーバー等を用意しなくてすむお手軽さが Harvest / Lagoon の良さですが、 これだとちょっと大変… ユーザーコード (変換処理)
Harvest / Lagoon との連携 ちょっとだけデータの形式を変えて Harvest に入れたい場合に シンプルに実現可能 SORACOM Orbit
SORACOM Harvest SORACOM Lagoon IoT デバイス ユーザーコード (変換処理) Unified Endpoint
なぜ SORACOM Orbit ?
それは2017年にさかのぼります LPWA はデータサイズが 小さいとはいえ、データの 一部を読んで場合分けし たいことはありそうだよ なぁ・・・ ogu LPWA のバイナリデータを
かんたんに JSON に変換できる バイナリパーサーを作りましょう! 記法はこんな感じで: status:0:uint:2:7 battery:0:uint:6:5:*2 latitude:5:float:32 longitude:1:float:32 altitude:7:uint:16:/10-100 いいね!
ogu DSL 記法は便利だけど、ソラコム独自の記法をユーザーのみなさまに覚えてもらうのは心苦しい・・・ 場合分けなどの複雑な機能を持たせたら、なおさら学習コストが高まる・・・ 複雑な DSL を作っちゃうとソラコム側でのメンテナンスコストも・・・ nginx とかみたいに Lua
を使えばいいのかな・・・ Lua も馴染みがない人が多いよなぁ・・・ 今後廃れちゃうかもしれないしな・・・ 任意のプログラミング言語をサポートできるのが理想だけど、 そうするためにはユーザーさんの書いたネイティブコードを動かせるようにしたり、 Java VM みたいなものを動かしてその上でユーザーさんのコードを動かせるように する必要がありそう。そうなるとセキュリティが・・・ https://blog.soracom.com/ja-jp/2020/07/14/soracom-orbit/ 新サービス SORACOM Orbit のご紹介(&開発秘話)
時は流れて2019年
WebAssembly のいいところ • いろいろな言語で書いたコードを Wasm 形式に出力できる • お客様は使い慣れた言語を使えるので学習コスト:低 • ソラコム側は
Wasm ランタイムのみサポートすればよいので メンテナンスコスト:低 • 言語の流行に左右されるリスク:低 • セキュア • もともと Web 向けに開発された • 軽量・高速
WebAssembly で万事解決! όΠφϦͰ ૹ৴͍ͨ͠ 0x1A2B... IoT デバイス σʔλ௨৴ྔΛ ݮͰ͖Δ サーバー
{ "battery": 54, "latitude": 35.652748, "longitude": 139.750827 } +40/ Ͱ ड৴͍ͨ͠ ΫϥυͰ ॲཧ͍͢͠ ユーザーコード (変換処理) SORACOM Orbit
SORACOM Orbit の使い方
SORACOM Orbit の使い方 1. 対応言語で変換処理プログラムを書く 2. Wasm モジュールにコンパイル 3. アップロード
4. テスト 5. 本番投入! 詳しくは SORACOM Orbit 開発者ガイド https://dev.soracom.io/jp/orbit/what-is-orbit/
SDK 提供言語 • AssemblyScript • TypeScript のサブセット • Rust •
WASM との親和性の高い言語 • C/C++ • Emscripten というツールセットで WASM に対応 • TinyGo • Go 言語のサブセット ※ 2020年9月現在 New!
開発は VS Code を使ってめっちゃ簡単 • Dev container • 開発環境(コンパイラ等)インストール済・設定済 •
Orbit extension • Soralet の管理 • アップロード • テスト実行 • ログ確認
でも、お高いんでしょう・・・? 無料利用枠 • 基本料金 1 SIM 分 • リクエスト 10,000
回分 くわしくは SORACOM Orbit のご利用料金 https://soracom.jp/services/orbit/price/
API Sandbox も Orbit をサポート /v1/soralets 以下の API を実行できるようになりました •
Soralet のアップロード • テスト実行 • ログの確認 etc. … New!
サンプルプログラム • 各言語用の SDK 内に同梱 • SORACOM IoT DIY レシピ
• Meitrack T366による車両トラッキング https://soracom.github.io/iot-recipes/vehicle-tracking-by-meitrack-t366 • SORACOM Summer Challenge 2020 • 1万円で作る SORACOM LTE-M Button Plusで冷蔵庫を用いた見守りシステム https://qiita.com/reomaru7/items/8276ab4dee1c8bdc1183 • Qiita • SoracomOrbit で検索
Orbit でできることのほんの一例 • デバイスからは CSV を送信、JSON に変換 • 入出力のフォーマットは自由 •
LTE-M button の Click type を type 別にカウント • デバイスからの GPS 座標と、タグに設定しておいた中心座標から距離を 計算しジオフェンシング • SIM のタグから設定値を読み込んで処理に利用可 • デバイスやサーバーサイドのバージョン違いを吸収 :
無限大の可能性 感じていただけましたか? 特に Harvest / Lagoon との相性が最高なので オススメです! みなさまからのフィードバックお待ちしております!
世界中のヒトとモノをつなげ 共鳴する社会へ