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Management3.0モデル超入門

Taku Fujii
November 23, 2021

 Management3.0モデル超入門

ヨーガン・アペロさんが『Management 3.0: Leading Agile Developers, Developing Agile Leaders』で提案したアジャイルなマネジメント方法であるManagement 3.0と従来のマネジメント方法との違いと、Management 3.0モデルの6つの視点を10分程度の時間で説明するためのスライドです。

Taku Fujii

November 23, 2021
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Transcript

  1. Management 3.0 モデル
    超入門
    2022/1/5
    大阪Management 3.0 読書会
    藤井 拓

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  2. 本プレゼンのゴール
     マネジメント3.0と従来のマネジメントの違い、自己組織化との関係を
    説明する
     線形 vs 非線形 → 複雑系の科学 → 複雑適応系 (CAS)
     情報-イノベーションシステム
     自己組織化
     マネジメント3.0モデルの6つのビューを紹介する
    書籍『Management 3.0 — Leading Agile Developers, Developing Agile Leaders』の構成にだいたい沿って説
    明します。以降、書籍名を『Management 3.0』と略して表記します。
    2
    • 人々を元気づける
    • チームに委任するのか
    • 制約を揃える
    • コンピテンスを育む
    • 構造を成長させる
    • すべてを改善する

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  3. なぜ、マネジメント3.0 なのか?
     アジャイル開発(のような活動)に合うマネジメ
    ントの在り方をどう考えたらよいか分からない。
     自己組織化
     サーバントリーダーシップ
     Jurgen Appeloが書籍『Management 3.0 —
    Leading Agile Developers, Developing Agile
    Leaders』でその1つの回答となるマネジメント
    3.0を理論と実践の両面から提案した
    Jurgen Appelo, Management 3.0 — Leading Agile Developers, Developing Agile Leaders, Addison-Wesley,
    2010
    3

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  4. Management 3.0の全体像
    4

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  5. Management 1.0, 2.0 対 3.0
    階層型組織+線形思考 対 非線形思考
    5
    マネジメント1.0 マネジメント2.0 マネジメント3.0

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  6. 自己組織化とマネジメント
    Management 3.0は、自己組織化したチーム/グループと力を合わせて
    情報-イノベーションシステムをよりよく機能させることを目指します。
    6
    自己組織化した
    チーム/グループ
    マネジメント
    情報-イノベーションシステム
    自己組織化だけでは
    良し悪しは決まらない!
    書籍 『Management 3.0』の図を基に作成

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  7. マネジメント3.0モデル(マーティー)
    チームに委任する
    人々を元気づける
    制約を揃える
    コンピテンス
    を育む
    構造を
    成長させる
    すべてを
    改善する
    書籍 『Management 3.0』の図を基に作成
    7

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  8. 人々を元気づける
    情報-イノベーションシステムの5つ歯車が円滑に動くようにす

    8
    情報-イノベーションシステム 自己組織化した
    チーム/グループ
    マネジメント
    内発的モチベーション、
    (DIY)価値の共有、…
    書籍 『Management 3.0』の図を基に作成

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  9. チームに委任する
    委任(エンパワメント)することで、チームの成長を後押しする。また、
    意思決定のオプションを理解し、話し合う。
    9
    自己組織化した
    チーム/グループ
    マネジメント
    責任を委ねる
    告げ

    売り
    込む
    相談
    する
    合意
    する
    アドバ
    イスす

    尋ね

    委譲
    する

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  10. 制約を揃える
    チームの意見も聞きつつ、方向性を決める
    10
    自己組織化した
    チーム/グループ
    マネジメント
    マネジメント3.0 では、人をマネジメントするのではなく、システムをマネジメントすることを目指す。そのため
    に、直接的に人に指示を出すよりは、チームに対する目標、制約を設定する。

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  11. コンピテンスを育む
    ルールを自ら作る能力、規律とスキルの重要性を認識し、育成手段を
    選択してメンバーのコンピテンスの育成を後押しする
    11
    自己組織化した
    チーム/グループ
    マネジメント
    ルールを自ら作る能力
    育成手段:
    自己訓練
    コーチング
    認定
    社会的圧力
    適応可能なツール
    監督者
    マネージャー

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  12. 構造を成長させる
    コミュニケーションを行うつながりの数、専門性と一般性のどちらを重
    視するか、組織間の調整のどうするかなどを考えて、組織構造を考え

    12
    自己組織化した
    チーム/グループ
    マネジメント
    人数
    専門性か一般性か
    組織間の調整
    スケーリング

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  13. すべてを改善する
    改善する(=様々なパラメーターを変える)ことで、適応度地形での位
    置が変わるが、それを確認しながらより高い適応度を目指す。
    13
    適応度
    パラメーターの組み合わせ
    適応度地形
    間違いを称えるとともに、以
    下の3つの戦略を用いる
    • ノイズ(不完全さ)、
    • 性(交差)、
    • ブロードキャスト
    書籍 『Management 3.0』の図を基に作成

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  14. 全体のまとめ
     マネジメント3.0と従来のマネジメントの違い、自己組織化との関係を
    説明した
     線形 vs 非線形 → 複雑系の科学 → 複雑適応系 (CAS)
     情報-イノベーションシステム
     自己組織化
     マネジメント3.0モデルの6つのビューを紹介した
    14
    • 人々を元気づける
    • チームに委任するのか
    • 制約を揃える
    • コンピテンスを育む
    • 構造を成長させる
    • すべてを改善する
    Management 3.0モデルのポスター:https://speakerdeck.com/takufujii/management-3-dot-0moderufalseetusensuposuta

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  15. マネジメント3.0のリソースとコミュニティー等
     Management 3.0 日本語サイト
     http://management30.jp/
     Management 3.0 Japan (コミュニティー)
     https://management30.connpass.com/
     『Management 3.0』本の邦訳の紹介チラシ
     https://speakerdeck.com/takufujii/yoganaperofalseming-zhu-management-3-dot-0-falsedai-
    wang-falsebang-yi-falsegoshao-jie
     ポスターで学ぶ Management 3.0 モデルのエッセンス
     本スライドよりもう少し詳しい Management 3.0 モデルの紹介スライド
     https://speakerdeck.com/takufujii/posutadexue-bu-management-3-dot-0-
    moderufalseetusensu-3aa56769-7994-4447-ba4c-301416f0606a
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  16. 自己紹介
    6年ほど電機メーカーで研究開発し、その後ソフトウェアの世界に転職
    し、30年。その間、何回か、管理職を経験。2019年4月に定年で再雇
    用になり、現在はアジャイルアドバイザー/コーチ/コンサル、トレー
    ナー、翻訳、研究に従事。
    • 関係しているコミュニティー
    ➢ 大阪Management 3.0 読書会
    ➢ エンタープライズアジャイル勉強

    ➢ JISA教育研修タスクフォース
    ➢ オブジェクトの広場
    • 興味を持っている分野
    ➢ アジャイルなマネジメント
    ➢ 組織の転換
    ➢ アジャイル要求
    ➢ アジャイルパラダイムのス
    ケール
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