Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

後発医薬品の生物学的同等性試験 ガイドライン 概要 1

xjorv
October 10, 2020

後発医薬品の生物学的同等性試験 ガイドライン 概要 1

後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドラインは、後発医薬品の承認申請に必要な、先発製剤との同等性を評価するために実施する臨床試験の方法について説明したものです。(1)では傾向即放製製剤の同等性試験についてまとめています。

xjorv

October 10, 2020
Tweet

More Decks by xjorv

Other Decks in Education

Transcript

  1. 試験法: 実験計画 原則としてクロスオーバー法で行う 被検者A群 被検者B群 試験1 試験2 先発製剤 後発製剤 先発製剤

    後発製剤 休 薬 期 間 休薬期間中に有効成分が消失しない場合は 並行群間比較試験法 を用いてもよい
  2. 試験法: 例数 検証に十分な例数で行う • クリアランスの個体内変動が大きく、例数が多くなる場合 • 多回投与試験 • 安定同位体の同時投与 が有効

    *生物学的同等性試験における信頼区間に基づく例数設計について、普通は検出力(Power)が0.8以上になるようにする https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscpt1970/31/6/31_6_715/_pdf
  3. 試験法: 測定-採取回数と時間 C max 、AUC等の評価に十分な回数採取する • 投与直前に1点 • C max

    に達するまでに1点 • C max 付近に2点 • 消失過程に3点 7点以上取る必要がある AUC t がAUC ∞ の80%以上になるまで測定
  4. 試験法: 測定-同等性試験のパラメータ C max 、AUCが同等性判定のパラメータ • C max • AUC

    • T max • T 1/2 • MRT 血中最大濃度 血中濃度の時間積分 C max の時間 C max の半分になる時間 *AUC t は最終点までのAUC、AUC ∞ は時間無限大時のAUC。AUC t を同等性判定値として取る 平均滞留時間
  5. 試験法: 評価法 単回投与ではAUC t とC max を評価パラメータとする • C max

    は実測値、AUCは台形として計算 • デコンボリューションのF*をAUCの代わりにできる • 多回投与ではAUC τ をAUCの代わりに用いる • AUC ∞ 、T max 、MRT、k el *は参考パラメータ *F: 投与された薬物のうち、全身循環血に到達した割合、k el : 消失速度定数、クリアランス/分布容積で計算 http://plaza.umin.ac.jp/~jstdm/yogo/yogo.html#ke