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ICH E14 QT間隔延長の評価 2
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xjorv
February 19, 2021
Education
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ICH E14 QT間隔延長の評価 2
ICH E14はQT間隔延長の評価についてのガイドラインです。2では、Thorough QT study(徹底的なQT研究)。の後の臨床評価と、心電図データの取り扱いについてまとめています。
xjorv
February 19, 2021
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Transcript
ICH E14 QT間隔延長の評価 2 2021/1/24 Ver. 1.0
徹底的なQT研究の後の臨床評価 結果が陰性か陽性かにより異なる • 陰性ならほぼ追加のQT研究は必要ない • 陽性なら、使用用量/濃度との関係について追加研究を行う • 不整脈リスクの患者、最大容量についての検証が必要 • 特に外れ値となる患者に注目した研究を行う
徹底的なQT研究の後の臨床評価 結果が陰性か陽性かにより異なる • 陽性なら開発後期に心電図による検証を行う • 心疾患的AEを引き起こした患者での情報を収集する • 陰性でも、開発中に心疾患的AEが見られれば、検証する
健康成人で徹底的なQT研究を実施しないとき 安全性や忍容性のため、健康成人を対象とできないとき • 対象患者群を対象としたQT研究を行う • 患者も対象にできない場合は他の方法を検討する • 用量応答性における心電図応答を調べたりする
心電図データの収集・検証・報告 通常12-lead surface ECGを取る • デジタルデータとして扱えるようにすることが望ましい • 多施設研究では測定法の均一化が重要となる • 心電図を読む者は盲検下に置く
• lead1、2でQTを読み、T-Uの波形異常も報告する • 報告は地域の規制当局に従う *12誘導心電図 https://www.kango-roo.com/word/10220
携帯型心電図モニタリング 通常は十分信頼性のある方法だとは考えられていない • 日常時に起こる異常を捉えられる点で利点がある • QTcの計算の補正に使用できることもある • 通常の心電図とは直接比較はできない
心電図データの分析 分析データは安全性データベースの基本的要素となる • AEとして得られた心電図データはすべてプールする • 徹底的なQT研究のデータをプールする • QTデータは心拍数で補正する • QT、RR、心拍数、QTcを報告する
*QTcの計算にはBazett’s & Fridericia’s correctionsを用いるとされている
心電図データの補正 以下の式で補正する 𝑄𝑇𝑐 = 𝑄𝑇 𝑅_𝑅 𝑄𝑇𝑐 = 𝑄𝑇 𝑅_𝑅0.33
Fridericia’s correction Bazett’s correction Fridericiaの方法の方がより正確
心電図データの補正 線形回帰を用いた補正も可能 𝑄𝑇 = 𝑎 + 𝑏(1 − 𝑅_𝑅) •
データをプールしておいて、回帰で求める • 被験者個々人に対して回帰しておいて補正してもよい
QT/QTcデータの解析 外れ値やばらつきのため、正確な解析は難しい • ベースラインの正確性が解析に影響を与える • 代表値とカテゴリカルデータとして両方で解析する