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流動層造粒2
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xjorv
April 19, 2021
Education
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流動層造粒2
流動層造粒は粉体を吹き上げて流動させ、その流動している部分にスプレーを吹きかけつつ乾燥させることで造粒する方法です。2では、流動層造粒に関する各要素と造粒の状態についてまとめています。
xjorv
April 19, 2021
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Transcript
流動層造粒 2 2021/3/24 Ver. 1.0
流動層造粒における造粒物の成長 スプレーによる濡れにより造粒物の成長が起こる • 開始直後はゆっくりで、濡れが十分になると速くなる • 粉体同士の結合は水、結合剤により形成される • 流動は造粒物を解砕する力を与える Developing Solid
Oral Dosage Formsより
流動層造粒における工程パラメータ 多くのパラメータが造粒状態に影響を与える • 造粒機のサイズ • スプレーノズルの位置 • スプレーガンの数 • 処方
• 仕込量 Developing Solid Oral Dosage Formsより アトマイジングエア: 液体をスプレー化するために必要な空気の流れのこと。速いほど細かい粒子となる • 送風量 • 送風温度 • 送風の露点 • スプレー速度 • アトマイジングエアの量
処方の影響 水溶性原料では造粒が進みやすくなる • 表面積が大きいほど造粒物は小さくなる • 結合剤を粉として添加すると造粒物は大きくなる • スプレーの結合剤濃度は2-5%が一般的 Developing Solid
Oral Dosage Formsより
送風の影響 送風量、温度、露点が重要な要素となる • 通常露点はあらかじめ管理しているため無視できる • 粉が吹き上がり、流れる(流動)送風量を維持する • 造粒物の重さにより送風量を変化させていく • 送風量と温度が乾燥の速度を決定する
Developing Solid Oral Dosage Formsより
スプレーの影響 スプレー量、スプレーの粒子サイズが重要な要素となる • スプレー量が多いと造粒は速く進む • スプレー粒子が大きいと造粒は速く進む • スプレー粒子はアトマイジングエアとノズルで調節する • 造粒物の粒子径とスプレー粒子径の比が重要となる
Developing Solid Oral Dosage Formsより
流動層造粒: スケールアップ スケールアップでは流動層の湿度が重要な要素となる • 送風を多くし、温度を下げ、入力熱量を維持する • 吸引輸送が一般的となるため、輸送の効果を確かめる • 仕込量による圧密の効果が起こりうる •
仕込みは仕込み部体積の5-8割*となるようにする Developing Solid Oral Dosage Formsより *側方噴霧のスプレーでは2割ぐらいから使用できるとされている
流動層造粒: スプレーのスケールアップ 仕込量ではなく、装置の乾燥能力に従い決定する • アトマイジングエア・粒子径との関係を考慮に入れる • 温度変化がなければ、送風量の比でスプレー量を増やす • 送風部の底面積の比からスプレー量を計算してもよい Developing
Solid Oral Dosage Formsより