日本薬局方－一般試験法 2.25 赤外吸収スペクトル測定法

赤外吸収スペクトル測定法は、その名の通り試料が吸収する赤外線の波長を調べる方法です。水が赤外線を吸収するため、溶液での吸収は基本的にはそれほど重要視されません。固体での測定が可能で、その原料の特定に用いられます。

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1. 日本薬局方－一般試験法 2.25 赤外吸収スペクトル測定法 2020/5/7 Ver. 1.0
2. 赤外吸収スペクトルとは？ 赤外線が試料に吸収される度合いを測定する方法 ゼアキサンチンの赤外吸収（https://www.researchgate.net/figure/Infrared-spectrum-of-a-zeaxanthin_fig3_261512123）
3. 装置 分散型とフーリエ変換型の測定器がある • 分散型は紫外可視吸光光度計とほぼ同じ • フーリエ変換型は全波長を一度に測定する 日本分光（株）FTIRの基礎 https://www.jasco.co.jp/jpn/technique/internet-seminar/ftir/ftir1.html
4. 装置の調整 0.04 mm厚のポリスチレン膜を用いて調整する • 分解能の調整 • 透過率の再現性の調整 • 波数の再現性の調整
5. 試料の調整 試料は乾燥し、薄膜状に広げる（気体試料も測定できる） • 反射光の光吸収を測定する • 反射の仕方は試料により異なる • 気体試料は光路長での吸収を測定する
6. 試料調製の方法 複数の方法が日局に記載されている • 臭化・塩化カリウム錠剤法 • 溶液法 • ペースト法 • 液膜法 • 薄膜法 • 気体試料測定法 • ATR法 • 拡散反射法
7. 確認方法 赤外吸収では基本的に濃度は特定せず、物質を同定する • 標準品と比較する方法 • 参照スペクトルから同定する方法 • 吸収波数から確認する方法