Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
全文XML作成ツールの感想
Search
XSPA
April 26, 2021
Technology
0
400
全文XML作成ツールの感想
学術情報XML推進協議会セミナー
日時 :2021年4月26日(月曜日)
場所:WEB会議システム ZOOM
XSPA
April 26, 2021
Tweet
Share
More Decks by XSPA
See All by XSPA
即時オープンアクセス義務化とXML推進_20250729_ Nakanishi Printing Company, Ltd
xspa2012
0
79
J-STAGEの現況とメタデータの重要性_20250729_ Japan Science and Technology Agency
xspa2012
0
45
力任せ法_20250609_ Nakanishi Printing Company, Ltd
xspa2012
0
54
eXtyles3B2-JATS-XML_20250609_komiyama printing co.,Ltd..
xspa2012
0
48
OxygenとAntenna House Formatterで作る_20250609_Antenna House
xspa2012
0
37
即時OA時代のJATS XMLの重要性_20250609_ Nakanishi Printing Company, Ltd.
xspa2012
0
43
AI活用_20250609_ Nakanishi Printing Company, Ltd.
xspa2012
0
58
J-STAGEおよびJxivの現況
xspa2012
0
260
Chat GPTによるXML自動生成の可能性
xspa2012
0
370
Other Decks in Technology
See All in Technology
マルチエージェントのチームビルディング_2025-10-25
shinoyamada
0
230
DMMの検索システムをSolrからElasticCloudに移行した話
hmaa_ryo
0
300
設計に疎いエンジニアでも始めやすいアーキテクチャドキュメント
phaya72
18
12k
GPUをつかってベクトル検索を扱う手法のお話し~NVIDIA cuVSとCAGRA~
fshuhe
0
290
激動の時代を爆速リチーミングで乗り越えろ
sansantech
PRO
1
190
ざっくり学ぶ 『エンジニアリングリーダー 技術組織を育てるリーダーシップと セルフマネジメント』 / 50 minute Engineering Leader
iwashi86
7
3.7k
SRE × マネジメントレイヤーが挑戦した組織・会社のオブザーバビリティ改革 ― ビジネス価値と信頼性を両立するリアルな挑戦
coconala_engineer
0
320
251029 JAWS-UG AI/ML 退屈なことはQDevにやらせよう
otakensh
0
120
Retrospectiveを振り返ろう
nakasho
0
140
仕様駆動開発を実現する上流工程におけるAIエージェント活用
sergicalsix
10
4.9k
初海外がre:Inventだった人間の感じたこと
tommy0124
1
130
進化する大規模言語モデル評価: Swallowプロジェクトにおける実践と知見
chokkan
PRO
2
370
Featured
See All Featured
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
127
54k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
13
930
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
53
7.9k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
246
12k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
56
14k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
526
40k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
431
66k
Embracing the Ebb and Flow
colly
88
4.9k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.5k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
34
8.9k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
16
1.7k
Transcript
全文XML作成ツールの感想 永崎研宣(一般財団法人人文情報学研究所)
簡単な自己紹介 • XML歴23年 • 主にPHPやJavaScriptで XMLを操作・処理 • この数年はPython3/BeautifulSoupも。 • 直近の仕事:渋沢栄一ダイアリー
https://shibusawa-dlab.github.io/app1/ • TEI/XMLで記述した渋沢栄一日記をビジュアライゼーション。 • 永崎は、自動的な固有表現(地名人名)抽出⇒TEI/XMLタグ付けを担当 • ライティングの場合、この15年ほどは主にOxygen XML Editor • 主にTEI/XMLスキーマを利用。たまにJATS、KML等も。 • VSCodeのプラグインで利用することも • TEI Consortium 東アジア/日本語分科会の運営に従事 • https://github.com/TEI-EAJ/jp_guidelines/wiki
JATSとの関わり • J-STAGEで使い始めた。最初は書誌XMLのみ。 • 一応、NIHのサイトからスキーマをダウンロードして色々試してみた。 • 最初にXMLを引用した論文があり、ややこしそうだったので断念した。 • https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jadh/-char/ja •
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jjadh/-char/en • JATSの開発に関わった Wendell Piez氏を日本デジタル・ ヒューマニティーズ学会のキーノートスピーチに招待し、JATS とTEIの関係について講演をしていただいた。 • J-STAGEで全文XML作成ツールが公開されたと知人から聞き、 やや誘われた感じだったのでちょっと試してみた。 • ⇒今回のお話につながりました。
全文XML作成ツールを含む作業の流れ • ワード上で論文にスタイル付与 • 全文XML作成ツールにアップロード • いったんまとめてダウンロード • ローカル環境でOxygen XML
Editor で細部を修正 • J-STAGEにアップロード
全文XML作成ツールを含む作業の流れ • ワード上で論文にスタイル付与 • 全文XML作成ツールにアップロード • いったんまとめてダウンロード • 全文XML作成ツールのエディタがあまり開発に力を入れてない風だっ たので使うのを早々に断念。
• 「スキーマを読み取ってその箇所にふさわしいタグ候補を提示」「選択したテキ ストの前後に開始・終了タグを付ける」というごく基本的な機能がなかった • 最初、Webブラウザ上に表示されているXMLデータをOxygenに貼り付 けて作業したが、これだと画像のパスがずれてしまうことが後からわ かり、やり直しが発生した。みなさまもご注意ください。 • ローカル環境でOxygen XML Editor で細部を修正 • J-STAGEにアップロード
全文XML作成ツールを含む作業の流れ • ワード上で論文にスタイル付与 • 全文XML作成ツールにアップロード • いったんまとめてダウンロード • ローカル環境でOxygen XML
Editor で細部を修正 • 主に、参考文献情報のタグ修正 • 自動的に著者名タイトルにタグ付けしてくれるが、かなりの確率で失敗し、著者 名もまともにタグ付けできないことが多いので大部分に手修正が必要だった。 • 画像タグもうまくつかないことがあったため手でタグを修正。 • その他、太字、イタリックなどの修正 • J-STAGEにアップロード
全文XML作成ツールを含む作業の流れ • ワード上で論文にスタイル付与 • 全文XML作成ツールにアップロード • いったんまとめてダウンロード • ローカル環境でOxygen XML
Editor で細部を修正 • J-STAGEにアップロード • JATSスキーマではOKでもJ-STAGEにアップロードしたらエラーになることが • 細かな違いは色々ある模様 • テキスト表示の見た目が微妙に異なる…? • 全文XML作成ツールとJ-STAGEではスタイルシートが微妙に異なる • 複数のビブリオリスト非表示⇔複数のビブリオリスト表示 • 「ガイドライン」とも微妙に異なる • ⇒J-STAGEセンターに問い合わせれば確認してくださる • 30分ごとにアップロードして結果を確認しないといけない • ⇒アマチュアの片手間仕事としては無茶 • ⇒プロでも無駄に高額になってしまう
全文XML作成ツールを含む作業の流れ • ワード上で論文にスタイル付与 • 全文XML作成ツールにアップロード • いったんまとめてダウンロード • ローカル環境でOxygen XML
Editor で細部を修正 • J-STAGEにアップロード • JATSスキーマではOKでもJ-STAGEにアップロードしたらエラーになることが • 細かな違いは色々ある模様 • テキスト表示の見た目が微妙に異なる…? • 全文XML作成ツールとJ-STAGEではスタイルシートが微妙に異なる • 複数のビブリオリスト非表示⇔複数のビブリオリスト表示 • 「ガイドライン」とも微妙に異なる • ⇒J-STAGEセンターに問い合わせれば確認してくださる • 30分ごとにアップロードして結果を確認しないといけない • ⇒アマチュアの片手間仕事としては無茶 • ⇒プロでも無駄に高額になってしまう
全文XML作成ツールを含む作業の流れ • ワード上で論文にスタイル付与 • 全文XML作成ツールにアップロード • いったんまとめてダウンロード • ローカル環境でOxygen XML
Editor で細部を修正 • J-STAGEにアップロード • JATSスキーマではOKでもJ-STAGEにアップロードしたらエラーになることが • 細かな違いは色々ある模様 • テキスト表示の見た目が微妙に異なる…? • 全文XML作成ツールとJ-STAGEではスタイルシートが微妙に異なる • 複数のビブリオリスト非表示⇔複数のビブリオリスト表示 • 「ガイドライン」とも微妙に異なる • ⇒J-STAGEセンターに問い合わせれば確認してくださる • 30分ごとにアップロードして結果を確認しないといけない • ⇒アマチュアの片手間仕事としては無茶 • ⇒プロでも無駄に高額になってしまう これを一瞬でできるようにするのが XML技術の有用性の重要部分
全文XML作成ツールを含む作業の流れ • ワード上で論文にスタイル付与 • 全文XML作成ツールにアップロード • いったんまとめてダウンロード • ローカル環境でOxygen XML
Editor で細部を修正 • J-STAGEにアップロード • JATSスキーマではOKでもJ-STAGEにアップロードしたらエラーになることが • 細かな違いは色々ある模様 • テキスト表示の見た目が微妙に異なる…? • 全文XML作成ツールとJ-STAGEではスタイルシートが微妙に異なる • 複数のビブリオリスト非表示⇔複数のビブリオリスト表示 • 「ガイドライン」とも微妙に異なる • ⇒J-STAGEセンターに問い合わせれば確認してくださる • 30分ごとにアップロードして結果を確認しないといけない • ⇒アマチュアの片手間仕事としては無茶 • ⇒プロでも無駄に高額になってしまう J-STAGEサーバで使われているXSLTスタイル シート/CSSファイルを公開するとよいのでは J-STAGEのスキーマを作って公開を これを一瞬でできるようにするのが XML技術の有用性の重要部分 オンタイム変換でなくてもいいです
ついでのお願い? • もしかしたらどこかでやっているかもしれませんが… • スキーマのタグの解説を日本語化してあると非常に便利です。 • TEI/XMLではボランティアグループが週2~月1で集まって日本語化し ています。
もう一つお願い? • 全文XMLを作成したあと、そこそこきれいなPDFファイルを出 力できるようにしてほしい。 • (J-STAGE日本語論文用公式PDF変換ツールを配布するなど?) • JATS公式のものは日本語だと一応できそうだがデザイン的に… • ⇒今のところはアンテナハウスから買うしかない?
• ⇒買わなければ、XMLとは別途、ワードやインデザインでデザインし なければならず、二度手間。 • ⇒ビジネスを邪魔しないように、あくまでも簡素なものを。
詳しくはこちらに: • digitalnagasakiのブログ • 新規開発されたJ-Stageの全文XML作成ツールにお付き合いした話(その1) • https://digitalnagasaki.hatenablog.com/entry/2020/12/26/053558 • 新規開発されたJ-Stageの全文XML作成ツールにお付き合いした話(その2) •
https://digitalnagasaki.hatenablog.com/entry/2020/12/26/211751