株式会社Ridge-i内の2019年度インターンシッププログラムで行った基礎講座。
第6話は人工知能第3次ブームが起きたきっかけについて話す小休止です。データ、計算機能力、機械学習技術について少しだけ語ります。
対応する動画が https://youtu.be/keScfQoGqz8 にアップロードされておりますので、ご興味があればご覧ください。
Ridge-i インターンシッププログラム人工知能・機械学習(AI/ML)基礎講座第6話 第3次AIブーム そして機械学習へChief Research Officer牛久 祥孝
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1.3. 第3次AIブーム
Take Home Message• 第2次ブームの終焉– 知識の記述と管理– Webの発達による大量のデータの誕生と共有化• 第3次AIブーム(2010年代)– 機械学習への静かな注目– 深層学習による爆発的な加速
1.3.1. 機械学習、そして深層学習へ
第2次AIブームの終焉• 知識を記述し尽くすことの困難さ– 入力した知識以上のことはできない– 実世界に対応させよう、例外にも対応させようとするほど膨大になる• 第五世代コンピュータ– 通商産業省が1982年に開始した国家プロジェクト– エキスパートシステムを中心として、自然言語のみならず音声や画像、動画も対象としてホワイトカラーの業務を代替するという目標– 高性能な並列推論マシンを、ハードウェアおよびその上のオペレーティングシステム、プログラミング言語と一体で開発– 1992年に終了、その成果については賛否両論
周辺環境の発達• インターネットの発達– 1960年代に1台のコンピュータを複数ユーザで同時利用するためにコンピュータネットワークの概念が誕生– 1960年代末にインターネットの前身となるARPANETが誕生– 1988年にアメリカで商用インターネットが始まる• 計算機自体の発達– ムーアの法則に乗るペースでの集積回路の発達– CG用に発達したGPUが汎用の並列演算ハードとして台頭• 機械学習技術の発達– 本講義で解説するような機械学習手法分野の発達– とくに…
ニューラルネットワーク• ニューラルネットワーク自体は人工知能と同じくらい古い– 1943 人の脳を模したニューラルネットワークの理論が出現– 1958 単純パーセプトロンが出現– 1986 誤差逆伝搬法による多層パーセプトロンが出現– 2010 ReLUの出現– 2012 Dropoutの出現• 先程触れた– データの増大– 計算機パワーの強化も手伝って、深層学習として大流行(詳細は後日の講義)