Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

シャレイア語入門 7 : 接続詞

Ziphil
October 25, 2017

シャレイア語入門 7 : 接続詞

Ziphil

October 25, 2017
Tweet

More Decks by Ziphil

Other Decks in Science

Transcript

  1. 1 語句の等位接続 dales o dalaz safey hinof nîl 犬 と

    元気な 優しい 姉 兄 複数の語句の間に o を入れることで、 それらの語句を接続し て 1 つのまとまりを作ることができます。 このとき、 o の前後の 品詞用法は同じでなければなりませんが、 品詞用法が同じで あればどんな語句でも接続することができます。 犬と猫 3 つ以上の語句をつなげたい場合は、 それぞれの語句の間に o を挿入します。 コンマなどで代用することはしません。 この o のように、 語句を繋げて 1 つのまとまりを作る単語は 「連結詞」 と呼ばれる品詞に分類されます。 文中では接続詞 として働きます。 o dales monaf o adalaz asafey 元気で優しい o hinof yaf o nîl 姉と妹と兄
  2. 2 等位接続の文中での例 qet hay いる 少女 o で繋がれた語句は全体で 1 つの単語のように扱われます。

    例えば、 上の最初の例文では、 delas o monaf が 「犬と猫」 という 1 つの名詞であるかのように a 句の要素となっていま す。 qetat a delas o monaf vo qôd. 犬と猫があそこにいる。 salot a ces e hay adalaz o asafey . 彼女は元気で優しい少女だ。
  3. 3 主な連結詞 シャレイア語には o の他にもいくつか連結詞があります。 主な ものを以下に挙げます。 o と é

    または à しかし é à qinat kàfet qik yerif または しかし 絵 写真 作る 美しい 使い方は全て o と同じです。 fesalat a tel e qinat é kàfet i nát. 私は花の絵か写真が欲しい。 qikes a ces e tolék ayerif à adusaret . 彼は美しいがおいしくない料理を作った。
  4. 4 文を繋ぐ連結詞 kûv cêd lo lé dà 入る そこ そして

    または しかし 連結詞は文と文を繋げることもできます。 その場合は、 1 つ目 の文の後にコンマを打ち、 その後に連結詞を置いて 2 つ目の 文を続けます。 コンマは省略されることもあります。 なお、 連結詞が文と文を繋げるときは、 o, é, à の代わりにそ れぞれ lo, lé, dà が用いられることもあります。 これらは文を 繋げるときだけに現れる別形です。 kûves a tel ca sokul i ces. qetet a dus vo cêd. kûves a tel ca sokul i ces , à qetet a dus vo cêd . 私は彼の部屋に入ったが誰もそこにはいなかった。
  5. 5 接続詞としての助接詞 第 3 課で、 a や te のような助接詞は、 文中で助詞としても接

    続詞としても使えることを説明しました。 助詞としては、 第 2 課で説明したように、 名詞と現れてその名詞の文中での役割 を示すなどの機能をもちます。 一方で接続詞としては、 文と文 を繋げる機能をもちます。 ただし、 全ての助接詞が接続詞として使えるわけではありま せん。 例えば te や vade は接続詞としても使えますが、 a や e は助詞としてしか使えません。
  6. 6 接続詞としての助接詞の例 lîd kofid zîdsax 読む 見つける 学校 te は接続詞として使われると

    「~するとき」 という意味になり ます。 上の文では、 te から zîdsax までで 「私が彼を学校で 見つけたとき」 という意味の節を作っています。 助接詞の接続詞としての使い方は、 連結詞が文と文を繋ぐ場 合と同様です。 lîdec a ces e xoq. kofides a tel e ces vo zîdsax. lîdec a ces e xoq , te kofides a tel e ces vo zîdsax . 私が彼を学校で見つけたとき、 彼は本を読んでいた。
  7. 8 従属節の位置 接続詞としての助接詞が文と文を繋げている場合、 上の最初 の例文のように、 接続詞がある方の節を後に置いても良いで すが、 次の例文のように、 接続詞がある節を前に置くこともで きます。

    接続詞がある節は 「接続詞節」 と呼ばれ、 そうでない方の節 は 「主節」 と呼ばれます。 私が彼を学校で見つけたとき、 彼は本を読んでいた。 lîdec a ces e xoq , te kofides a tel e ces vo zîdsax . te kofides a tel e ces vo zîdsax , lîdec a ces e xoq . 私が彼を学校で見つけたとき、 彼は本を読んでいた。
  8. 9 接続詞の副詞的用法 I 接続詞節が後に置かれている文において、 接続詞の前で一 度文を切る (コンマをピリオドに変える) ことができます。 このと き、

    接続詞の後にコンマが打たれます。 このときの接続詞は、 文を繋げているというより、 前後の文の 意味的につながりを表しているに過ぎません。 このような用法 を 「接続詞の副詞的用法」 と呼びます。 私が彼を見つけたとき、 彼は本を読んでいた。 . 彼は本を読んでいた。 それは私が彼を見つけたときのことだ。 te , kofides a tel e ces te kofides a tel e ces . lîdec a ces e xoq lîdec a ces e xoq , .
  9. 11 接続詞を用いた例文 最後に、 接続詞を用いた例文をいくつか載せておきます。 vade dusâfat a tel e lesit

    afik, salat a cit e agulod ebam. とても苦いので、 私はこのミカンが好きではない。 ri pa lesis a loc e pil? ducákis a ces ca fêd, もし彼がここに来なかったら、 あなたはどうしますか? lesit gulod les déx qasot fay feket fev ミカン 苦い する 寝る 息子 娘 起きる すぐ dà déxez a tel li qasot o fay. , feketes a ces ofev. 私は息子と娘を寝かした。 しかしすぐに起きた。