シャレイア語入門 8 : kin節

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October 28, 2017

シャレイア語入門 8 : kin節

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  1. 8 第 課 kin 節 文法書 47

  2. 1 kin 節 kin solak ~すること 洋服 kin の後に文を続けることで、 「~をすること」

    という意味の節 を作ることができます。 上の例では、 fegos 以下 (青い部分) の 「私が洋服を買う」 という文の前に kin が置かれているの で、 全体で 「私が洋服を買うこと」 という意味のまとまりがで きています。 kin とその後に続く文のまとまりを 「kin 節」 と呼びます。 kin 節は、 文中で 1 つの名詞のように使われます。 なお、 kin はシャレイア語の数少ない発音例外です。 これの 発音は /kiɴ/ で、 日本語で 「キン」 と発音したときとほぼ同じ 音です。 kin fegos a tel e solak 私が洋服を買うこと
  3. 2 kin 節の使い方 kin 節は全体で名詞のように振る舞うので、 助詞の後に置くこ とで文の一部になることができます。 上の例では、 e 句の中

    に kin 節が使われています。 このように、 kin 節は英語の to 不定詞と似たような働きをもち ますが、 to 不定詞とは違い、 kin 節内には通常の文章が置か れるので、 シャレイア語で通常主語を省略しないのと同様に、 kin 節でも主語は省略されません。 なお、 上の文の kin 節の動詞が通時時制になっているのは、 「今洋服を買うこと」 や 「過去に洋服を買ったこと」 が好きな のではなく、 「洋服を買う」 という行為そのものが好きなため です。 第 4 課で説明したように、 行為の時間を特に指定しな い場合は通時時制を使います。 sâfat a tel e kin fegos a tel e solak 私は洋服を買うことが好きだ。 .
  4. 3 kin 節とともに使われやすい動詞 raf lak qi qilxaléh deq nifet cèr

    mozas 望む 話す ~を使って シャレイア語 させる 持って来る お茶 温かい sâf はよく kin 節と一緒に使われますが、 そのような動詞は、 sâf の他にも raf や deq などがあります。 raf は 「(e 句の内容を) 望む」 という意味で、 継続相で用いる ことで 「~したい」 という願望を表現することができます。 deq は 「(e 句の内容を ca 句の人に) させる」 という意味で、 これによって使役を表現できます。 kin lakis a tel qi qilxaléh 私はシャレイア語で話したい。 . rafat a tel e kin nifetis a ces e cèr amozas 私は彼に温かいお茶を持って来させた。 . deqes a tel ca ces e
  5. 4 kin 節句の位置 kin 節が使われている助詞句は 「kin 節句」 と呼ばれます。 上の例では a

    kin 以下が kin 節句です。 kin 節句は文末に置かれることが多いです。 これは、 kin 節句 の後に助詞句が続いていると、 その助詞句が kin 節の中の 動詞を修飾しているのか主節の動詞を修飾しているのかが曖 昧になるためです。 salot e asas a kin sitayes a ces 彼が挨拶したということは良いことだ。 . sas sitay 良い 挨拶する salot a kin sitayes a ces e asas . 例えば、 最初の文の e asas を文末にすると、 これが salot を 修飾するのか sitayes を修飾するのか曖昧になります。 ?
  6. 5 kin 節を修飾する語句の位置 kin 節全体を何らかの修飾語句で修飾したい場合は、 その修 飾語句は kin の直後に置きます。 上の例では、

    「私が歌うこと」 という意味の kin yepelos a tel という kin 節を etut で修飾するために、 etut が kin の直後に 置かれています。 これにより 「私が歌うことだけ」 という意味 になります。 haros e tel a kin 歌うことだけが私を気分良くする。 yepelos a tel. etut har yepel 気分良くする 歌う
  7. 6 kin 節内の時制 I kin 節内の動詞の時制が意味する時間は、 主節の動詞の時 制が意味する時間を基準にして決まります。 上の例文では、 kin

    節内の動詞 sokat は現在時制で使われ ています。 もしこれが kin 節内ではなく主節にあったら、 この 文章が書かれた (もしくは話された) 時点で 「知っている」 と いうことを表します。 しかし、 この文では kin 節内にあるので、 過去時制で使われている主節の動詞 panozes が表す過去 の時間、 すなわち 「ふりをする」 を行った時間で 「知ってい る」 ことを表します。 したがって、 「知っている」 時間は、 文章 が書かれた時点よりは過去の時間になります。 なお、 panoz は 「(e 句の内容をする) ふりをする」 という意味 です。 sokat 私はそのことを知っているふりをした。 a tel e kin panozes panoz cal ふりをする そのこと a tel e cal.
  8. 7 kin 節内の時制 II 前ページの文章の sokat を過去時制にしてみます。 この場合、 「ふりをする」 を行った時間よりさらに過去の時間

    で 「知っていた」 ことになります。 soket 私はそのことを知っていたふりをした。 a tel e kin panozes a tel e cal.