シャレイア語入門 3 : 不定詞の活用

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October 21, 2017

シャレイア語入門 3 : 不定詞の活用

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  1. 3 第 課 不定詞の活用 文法書 15, 17, 18

  2. 1 品詞と品詞用法 シャレイア語では、 1 つの単語にちょうど 1 つの品詞が割り当 てられています。 一方で、 ある品詞の単語が文中で担う役割は複数ある場合

    があります。 例えば、 「動詞型不定詞」 と呼ばれる品詞の単 語は、 文中で動詞として扱われたり形容詞として扱われたり します。 このような文中での役割は、 品詞と区別して 「品詞用 法」 と呼ばれます。 1 つの品詞がとることのできる品詞用法は、 その品詞によって 決まっています。 例えば動詞型不定詞は、 動詞, 名詞, 形容 詞, 副詞の 4 種類の品詞用法のみで使うことができます。 同じ品詞の単語であっても、 実際に使われる品詞用法の頻 度は単語によって大きく異なります。 例えば、 動詞型不定詞 の feg は動詞として使われることが多いですが、 同じく動詞 型不定詞の xodol は形容詞として使われることが多いです。
  3. 2 主な品詞と品詞用法 動詞 名詞 形容詞 副詞 動詞型不定詞 名詞型不定詞 名詞 副詞型不定詞

    副詞 助詞 接続詞 助接詞 品詞 品詞用法 上の図は、 現段階で覚えておくべき品詞と品詞用法の関係で す。
  4. 3 動詞型不定詞の例 例えば xôy は動詞型不定詞なので、 文中では動詞, 名詞, 形 容詞, 副詞のいずれかとして使えます。

    上の図が示すように、 動詞として使った場合は 「片付ける」 という意味になり、 形容 詞として使った場合は 「綺麗な」 という意味になります。 xôy xôy 片付ける 動詞 名詞 形容詞 副詞 「片付ける」 「片付け」 「綺麗な, 整理されている」 「綺麗に」
  5. 4 活用 動詞型不定詞, 副詞型不定詞, 助接詞は、 文中の品詞用法 や意味によって単語の形が変化します。 変化する前の形は 「語幹」 と呼ばれ、

    辞書の見出し語に用い られます。 この語幹に接頭辞や接尾辞をつけることで活用し ます。 語幹そのものが変化することはありません。 この課では、 不定詞の活用について扱います。 助接詞の活 用とその用法は少し発展した内容になるので、 しばらくは扱 いません。 それまでの間は、 助接詞は活用せず語幹をそのま ま使うと考えてください。
  6. 5 動詞型不定詞の動詞としての活用 sôd sôd 食べる 動詞型不定詞が動詞として用いられるときは、 時制, 相, 自他 という

    3 つの要素に応じて、 語幹に 2 種類の活用接尾辞が 付けられます。 1 つ目の活用接尾辞は時制を表し、 2 つ目の活用接尾辞は 相と自他を表します。 上の例では、 「食べる」 という意味の動詞型不定詞である sôd に、 現在時制を表す a と経過相自動詞を表す c が付け 加えられ、 sôdac という形になっています。 a c 活用接尾辞 語幹 sôdac 食べている
  7. 6 時制を表す活用接尾辞 時制を表す活用接尾辞は以下の 4 種類です。 これらは動詞 の直後に付け加えられます。 a 現在時制 e

    過去時制 i 未来時制 o 通時時制
  8. 7 相と自他を表す活用接尾辞 相と自他を表す活用接尾辞は以下の 12 種類です。 1 文字で 相と自他の両方を表します。 これらは時制を表す接尾辞の後 に付けられます。

    f 開始相自動詞 c 経過相自動詞 k 完了相自動詞 t 継続相自動詞 p 終了相自動詞 s 無相自動詞 v 開始相他動詞 q 経過相他動詞 g 完了相他動詞 d 継続相他動詞 b 終了相他動詞 z 無相他動詞 相が同じであれば、 自動詞の接尾辞を有声音にすると他動 詞の接尾辞になることに注目してください。 時制, 相, 自他が実際に何を意味するかについては第 4 課で 扱います。
  9. 8 動詞型不定詞の形容詞と副詞としての活用 big big têl 青い ときどき 動詞型不定詞が形容詞として用いられるときは、 必ず活用接 頭辞の

    a が付きます。 語幹単独では用いられません。 a 語幹 abig 青い têl o 語幹 otêl ときどき 動詞型不定詞が副詞として用いられるときは、 活用接頭辞の o が付きます。 この場合も、 語幹単独では用いられません。 動詞型不定詞が名詞として用いられるときは、 接辞は付けら れません。 語幹が単独で用いられます。
  10. 9 副詞型不定詞の活用 tut 副詞型不定詞は副詞としてしか用いられませんが、 このとき 常に活用接頭辞の e が付きます。 どのような場合でも、 語幹

    が単独で現れることはありません。 動詞型不定詞が副詞として用いられるときと違い、 付けられ る活用接頭辞は o ではなく e なので注意してください。 e 語幹 etut だけ
  11. 10 名詞型不定詞の活用 名詞型不定詞は文中で常に名詞として用いられますが、 この とき活用はしません。 例えば、 xoq は名詞型不定詞で、 名詞として 「本」

    という意 味をもちますが、 このとき常に xoq という形で用いられ、 前後 に接辞が付けられることはありません。
  12. 11 活用の例 xôyes 私はこの部屋だけを素早く片付けた。 tîv sokul 素早く 部屋 上の文では、 4

    つの単語が活用して現れています。 まず xôyes は、 動詞型不定詞の xôy を動詞として使うため、 2 つの接尾辞 e, s が付けられています。 xôy の動詞としての 意味は 「片付ける」 なので、 xôyes で 「片付けた」 の意味に なっています。 次に afik は、 動詞型不定詞の fik を形容詞として使うため、 接頭辞の a が付けられた形です。 otîv は、 動詞型不定詞の tîv を副詞として使うため、 接頭辞 の o が付けられたものです。 最後に etut は、 副詞型不定詞の tut が接頭辞の e とともに 現れた形です。 afik otîv a tel e sokul etut .