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デフォルト運用のCodeRabbit、1年で何が変わったか / How CodeRabbit ...

デフォルト運用のCodeRabbit、1年で何が変わったか / How CodeRabbit Changed Our Code Review in 1 Year

2026年5月18日 CodeRabbit User Group Sapporo #1 での登壇スライドです。
1年間CodeRabbitを運用してきた経験について、設定ファイル不要のデフォルト運用でも価値が出ること、人によるレビューが「深く」なったことを中心に、Before/Afterのデータを交えて発表しました。

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bake0937

May 18, 2026

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Transcript

  1. 開発チーム 4名・全員フルスタック CTO + エンジニア2名 + 業務委託1名 技術スタック: Ruby on

    Rails / GraphQL / React / React Native / TypeScript / AWS 2週間スプリントのスクラム開発 4
  2. 運用方法 .coderabbit.yaml は不使用 / 設定はデフォルトのまま プルリクエストをドラフトで作成 → GitHub上で @coderabbitai review

    でレビューを呼び出す → 指摘を反映してから人によるレビューに回す 人はより深い議論に集中できる 13
  3. 比較期間 期間 範囲 プルリクエスト数 Before 2025-02 〜 04 76 After

    2026-02 〜 04 107 開発用ブランチへのマージプルリクエストが対象(リリース反映系は除外) CodeRabbit導入は2025年5月(=登壇日でちょうど1年) 比較期間中、チーム構成は変わっていない 15
  4. 数字 ④ 人によるレビューのコメント分布 カテゴリ Before After 変化 修正不要でマージ 45% 26%

    -42% 1〜2コメント 36% 45% +25% 3〜5コメント 16% 22% +35% 6コメント以上 4% 7% +89% 平均コメント数 1.4 2.0 +49% 修正不要で通るプルリクエストが減り、議論のあるプルリクエストが増えた 19
  5. 数字 ⑤ どんな指摘がくるか 直近5プルリクエストから51件の指摘: Critical 4 / Major 15 /

    Minor 9 実際にあった指摘の例: Rubyの "1abc".to_i は 1 を返すという落とし穴 TypeScriptの foo?.bar.baz は bar が undefined だと TypeError Reactの useEffect 依存配列に ?? [] を入れると無限ループ N+1問題 APIスキーマで required 指定漏れ 設計よりも技術的な「網羅チェック」が強い 21
  6. 学び ② CodeRabbitが強い領域がある Claude Codeも併用しているが、CodeRabbitに任せたい領域は明確にある 言語/フレームワーク仕様の落とし穴 例: "1abc".to_i の挙動、 ??

    [] の依存配列ループ データ整合性・並行処理 例: 自動採番の同時実行衝突 テストの網羅性 例: 異常系の検証、境界値の漏れ → Claudeに任せ切れない領域があるので、両方使うのが安全 24
  7. 学び ② 補足: Web検索の活用 CodeRabbitは指摘時にWeb検索を組み合わせることがある 例: 「Ruby String#to_i の挙動」を Web

    で調べ、公式仕様を引用して指摘 → 言語仕様の根拠を引きながらレビューしてくる動きが、観点の幅に効いている 25