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230811_英語授業研究学会_全国大会_テスト実例で示す「指導と評価の一体化」

 230811_英語授業研究学会_全国大会_テスト実例で示す「指導と評価の一体化」

2023年8月11日に行われた英語授業研究学会・全国大会での課題別分科会「指導と評価の一体化」の発表資料です。

YAMAZAKI Hiroki

August 12, 2023
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Transcript

  1. テスト実例で示す
    「指導と評価の一体化」
    -修学旅行先で海外観光客の方にインタビュー(中2)-
    山﨑寛己 新潟市立下山中学校
    英語授業研究学会 第34回全国大会
    課題別分科会<第3会場> 2023.8.11

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  2. 2
    山﨑 寛己
    YAMAZAKI Hiroki
    教職歴【12年目】
    ●大阪府(8年) → 新潟市(3年)
    いろいろ
    ●中学校検定教科書『BLUE SKY』編集委員
    ●『英語教育』(大修館書店)「チーム中学高
    校英語PRESENTSサステナブルな授業磨
    き」連載担当
    ●『中学校英語サポートBOOK 話せる!
    書ける!英語言語活動アイディア&ワーク
    66』 (明治図書)など

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  3. 本日の流れ
    現状と課題 紹介単元 提案
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  4. 「指導と評価の一体化」をめぐる
    現状と課題
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  5. 英語の勉強は好きですか?
    5
    『令和5年度 全国学力・学習状況調査 報告書 質問紙調査速報版』 P.43より
    56.3
    56.9
    52.3
    とても当てはまる 当てはまる あまり当てはまらない 当てはまらない

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  6. 「指導と評価」をめぐる 現場の「?」
    6
    ▧ 「知識・技能」は...
    ▧ 「思考・判断・表現」は...
    ▧ 「主体的に学習に取り組む態度」は...
    ▧ ABCの組み合わせは...
    ▧ 評定の出し方は...
    ▧ パフォーマンステストは...
    「生徒」主語の言葉が少ない

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  7. 7
    学習指導要領 総則によると
    基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用して
    課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等を育むとともに,
    主体的に学習に取り組む態度を養い,個性を生かし多様な人々との協働
    を促す教育の充実に努めること。 (P.23)

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    「思考力,判断力,表現力」
    「課題を解決」
    とは?
    どういう状態?
    目的や場面,状況
    ???
    山岡大基 (2021) 『生徒自ら表現したくなる「パフォーマンス課題」〜[思考・判断・表現]の指導と評価〜パフォーマンス課題で何を求めるか?』
    ジャパンライム英語教育オンライン・シンポジウム発表資料.

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  9. 指導実践例
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  10. 紹介単元(中2)
    n New Crown 2 (三省堂)
    n Lesson 7 “Rakugo goes overseas"
    現在完了形など
    n 海外観光客にインタビュー
    日本と自国の文化について尋ねる
    新潟紹介を行う ⇨ 3年時の京都修学旅行
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    単元指導の流れ(中2:3学期〜中3:4月)
    第1時 修学旅行特別Missionの概要説明
    第2時 グループ内で質問作成
    第3時 ペアなどでインタビューの練習(以降毎回おこなう) 資料1
    第4〜6時 グループ内 ⇨ グループ間 ⇨ ALTを招いて練習
    第7時 パフォーマンステスト 資料2
    第8時 ふりかえり<2年生の授業は終了>
    第9時〜 3年生の授業開始 〜修学旅行へ
    ★ 第1回定期テスト

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  15. 15
    パフォーマンステスト評価表:❶タスク達成度

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    パフォーマンステスト評価表:❷流暢さ

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    パフォーマンステスト評価表:❸伝わる発音

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    定期テストで出題

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  22. 生徒の振り返り(京都での活動を終えて)
    22
    l 意外と緊張せずにスラスラと話せたので良かった。通じた
    ことがびっくりして、嬉しかった。初めての方にも英語で
    話せて、しっかりと勉強したことが使えるんだなと思った。
    l ネイティブの方と話してみて、発音が正しく聞き取れず、
    相手を困らせることがあったので、リスニング力をもっと
    身につけたい。急な質問にも、その場で考えて答えること
    ができたので、去年よりも成長できたと思いました。
    l 緊張して単語で話してしまうこともあったけど、質問への
    返答はほぼ全てできた。日本の文化への視点も面白くて、
    良い経験になった。

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    まとめ
    (1)単元の課題を生徒にとって魅力的な(取り組みたくなる)ものにする
    (2)言語面のみならず,言語外の面での伸長も目標とする【学びに向かう力,人間性等】
    (3)生徒の段階に応じて「教師による活動のコントロール」「生徒の自由度」
    「準備できる部分」「即興性が求められる部分」のバランスをとる
    (4)生徒が自らの学び方を振り返る場面の設定をする
    (5)単元デザインの工夫 <テストを練習試合 ⇨ 実際の活動を本番>
    (6)実施活動と関連する問題を定期テストに出題する

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    時間があれば...補足

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  25. 渡部 (2018)より
    ハーマー(Jeremy Harmer) が示す「良い授業」の3要素
    ① Engage – 生徒に授業に関わりを持たせる
    ② Study – 対象の言語的特徴に焦点を置いた授業
    ③ Activate – 言語を実際に使ってみる
    『テストが到達目標に与える影響 スピーキング試験と指導の有機的な連動を目指して』
    BRITISH COUNCIL セミナーレポートより

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  26. 渡部 (2018)より
    パフォーマンステストで見落とされがちな点
    何らかのヒントを与えられれば答えられたり、手助け(scaffolding)が
    あれば発話ができたりという社会的な能力を見逃してしまう可能性があ
    るところです。テスト場面では面接官は受験者に手助けをしてはいけな
    いことになっていますが、学校内で行うスピーキング・テストでは積極的
    に助けるようなことがあってもいいのではないかと思うのです。
    『テストが到達目標に与える影響 スピーキング試験と指導の有機的な連動を目指して』
    BRITISH COUNCIL セミナーレポートより

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  27. Thanks for you!
    [email protected]
    何か気になることやご質問などあれば是非ご連絡ください

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