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Introduction_to_ICT_for_university_administration

 Introduction_to_ICT_for_university_administration

2019年12月に大学職員向けのICT/AI/IoT活用の基本的・概要的な話をした時の資料です

masashiokawa

December 18, 2019
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  1. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 1 自己紹介:大川真史(おおかわまさし)

    @masashiokawa masashi.okawa1 ウイングアーク1st株式会社 データエンパワーメント調査室 室長 【社外活動/役職】 ⚫日本商工会議所 中小企業活力増強のITサービス・レシピ 監修 ⚫東京商工会議所 スマートものづくり推進事業専門家WG 座長 ⚫栃木県 IoT等専門家派遣事業 専門家 ⚫明治大学 サービス創新研究所 客員研究員 ⚫デジタルハリウッド大学大学院 デジタルヘルスラボ 客員講師 ⚫ロボット革命イニシアチブ協議会(RRI) スマートものづくり応援ツール審査員 ⚫コミュニティ:エンタープライズIoTLT/ヘルスケアIoTLT/鋳造IoTLT、M5Stack-UG、 同人ハードウェアミートアップ 【講演】経済産業省、日本経団連、経済同友会、日本商工会議所、学会、自治体 【執筆】IoTまるわかり、ビジュアル解説IoT入門(三菱総合研究所編、日経新聞出版社) AI・IoT・データ活用総覧2019-2020(日経BP) 【寄稿】読売新聞、日経新聞、朝日新聞、日刊工業新聞、プレジデント(特集監修)、日 経ビッグデータ(連載)、読売オンライン(大学入試問題)、学会誌等 【専門】デジタル化による社会・産業・企業構造転換に関する研究・情報発信
  2. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 2 会社概要

    商号 :ウイングアーク1st株式会社 所在地 :東京都港区六本木三丁目2番1号 六本木グランドタワー 創業 :2004年3月 事業内容 :ソフトウエア・クラウドサービスの開発・販売・保守 従業員数 :連結607人/単体522人(2019年2月末時点) 売上高 :155億6,600万円(2018年2月期連結) 拠点 :札幌、仙台、新潟、東京、名古屋、大阪、広島、福岡 中国(上海、大連)、シンガポール、オーストラリア
  3. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 3 事業概要

    帳票事業 BI事業 Share of the market 62.8% Companies 21,548 Share of the market 23.2% Companies 7,252 帳票の出力~保管/データ化基盤の提供 企業のデータ活用基盤の提供 出典:ITR「ITR MARKET VIEW:DBMS/BI市場2018」 データ分析/レポーティング市場: ベンダー別売上金額シェア(2016年度) 出典:富⼠キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2017」電⼦帳 票関連ツール、ミックITリポート2017年「帳票設計・運用製品の市 場動向、帳票運用製品」(2017年度)
  4. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 4 わたしたちのプロダクト

    自社データ 第三者データ 帳票電子活用 紙文書 高速集計専用データベース 仮想統合・BIダッシュボード レポーティング 保管 データ収集・加工・統合・可視化 データ 企業のデータ活用を実現するための製品ラインアップ 帳票基盤
  5. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 5 お願い:質問について

    本日の質疑は「sli.do」というサービスで行います 右下QRコードを読み取るか、以下URLへアクセス https://app.sli.do/event/tcjs6c3w/ ・匿名でも質問OK ・他の人の質問に「いいね!」 ・「いいね!」が多い質問に 時間の許す限り回答します
  6. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 6 目次

    新しい産 業革命 我が国ICT 化の現状 ICT/AI/IoT 技術概要 クラウド /AI/IoT 導入事例 大学運営に おけるデー タ活用例 ICT導入の 新しい進 め方
  7. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 8 ポスト工業化社会(デジタルサービス化社会)への転換

    • 現在は、第4次産業革命と呼ばれる100年に1度の動力源の革命に留まらず、18世紀から続 く工業化社会からポスト工業化社会(デジタルサービス化社会)への転換期でもある。 21世紀 19世紀 20世紀 第1次産業革命 • 蒸気機関(軽工業) 第2次産業革命 • 石油・電力(重工業) 第3次産業革命 • コンピュータ、IT 第4次産業革命 • AI、IoTなど 工業化社会 の特徴 ⚫ 生産構造の変化:分業の進展、生産性向上に伴う大量生産・大量消費 ⚫ 都市化:都市での労働力需要増→農村から都市への大規模な人口移動 ⚫ 家族構成員数の低下:共同単位での経済的生産機能の低下 ⚫ 大衆社会の形成 工業化社会 農耕社会 デジタルサービス 化社会
  8. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 9 第2次産業革命時のアメリカ(13年の変化)

    https://commons.wikimedia.org/wiki/File:EasterParade1900.jpg https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ave_5_NY_2_fl.bus.jpg 1900年ニューヨーク5番街 1913年ニューヨーク5番街
  9. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 10 第4次産業革命時のバチカン市国(8年の変化)

    http://photoblog.nbcnews.com/_news/2013/03/14/17312316-witnessing-papal-history-changes-with-digital-age? 2005年ベディクト16世即位 2013年フランシスコ1世即位
  10. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 11 工業化社会とデジタルサービス社会の違い

    工業化社会 有形固定資産など経営リソースを集積 水平分業での作業標準化、管理効率化 QCD(品質・コスト・スピード)の競争 均質的・標準的な製品・サービスを提供 組織に従事し、組織内の役割を果たす デジタルサービス社会 特定のモノ・サービス開発でリソースを集約 一人や少人数チームで開発から提供まで行う 筋の良いAgile(試行錯誤)と一次データ獲得 サービスを通じユーザーに最適な体験を提供 個人の初期衝動を起点にユーザーと直接繋がる 競争優位の 源泉 ユーザーインサイト → UX 要素技術 → 機能・製造 リソース獲得 競争優位 形成の手段 役割分担 競争ポイント 提供価値 組織体制 UX=User eXperience(ユーザー経験)
  11. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 12 UX+データ=競争優位の源泉(最近10年の変化)

    Uber Airbnb Facebook Alibaba 出所:各社Webサイトより講演者作成
  12. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 出所:総務省「通信利用動向調査」より講演者作成 0%

    10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 情報通信機器の保有率推移 パソコン(会社) パソコン(家庭) 固定電話 スマートフォン • スマホネイティブは、それまでの世代とデジタル体験に対する認識が根本的に異なる • デジタル技術を使って何かをする際には、この点は忘れてはならない iPhone3G 2008年発売 デジタル体験の 新世界 パソコンがある 生活 13 誰にとってのUX最適化か:スマホネイティブ パソコンを使って 仕事 人類史上はじめて 身近にデジタルデバイスが 存在する ↓ 人・社会がデジタルで表現
  13. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 14 これまでのやり方が無い国が先行している

    • これまでのやり方や固定観念、社会的ルールなど「レガシー」が無い国が新しい技術や産業 構造変革を受け入れる。 世界初の全国規模ドローン配達(ルワンダ) マイクログリッドで未電化解消(ケニア) 出所:Youtubeより講演者作成
  14. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 15 新しい産業革命後の姿:深圳(Shenzhen)

    出所:WIRED.jp(https://www.youtube.com/watch?v=388DaVBUtEA&feature=emb_logo)
  15. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 16 コンピュータの進化と「ものづくり」の発展

    出所:slide share(https://www.slideshare.net/junichiakita9/aiiot-196311951)
  16. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 17 更に詳しくは・・・

    出所: IEICE General Conference アンドリュー バニーファン とパネル 北陸4大学連携 「まちなかセミナー」 (2019/11/24) 出所:slide share(https://www.slideshare.net/junichiakita9/aiiot-196311951)
  17. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 19 ICT機器産業:電⼦立国から輸入国へ

    出所:総務省「令和元年 情報通信白書」より講演者作成 1985年の通信自由化以降、ICT関 連機器の生産額・輸出額は増加を 続け「電⼦立国」と称されるまで になった。しかし2000年代からは 生産・輸出共に減少傾向に転じ、 2013年に輸出額と輸入額が逆転。 2000年代後半からはスマートフォ ンの普及に伴い輸入が急増。 我が国では米国のデジタル・プ ラットフォーマーのようにグロー バルな存在感を持つICT企業も出 てきていない。
  18. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 20 ICT業界構造:受託開発中心で投資効果が低い

    出所:総務省「令和元年 情報通信白書」より講演者作成 昭和時代には世界最先端であっ たが、平成時代は世界でも稀な ICT投資減少国となった。 情報システム構築は非コア業務 として外部委託が進み、SIerと いうICT企業による受託開発中心 の情報システム構築という独特 の構造が形成された。 SIerによる受託開発により、特 に非製造業において業務改革等 がないため、ICT導入効果を発揮 せず、業務を変えず投資を控え 生産性向上がなされなかった。
  19. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 22 ICT投資の目的:守りのIT投資(コストセンターと認識)

    出所:経済産業省 産業構造審議会「既存秩序の変容と経済産業政策の方向性」より講演者作成 日本企業のデジタルトラン スフォーメーションの取組 はグローバル企業に比べて 低調。 アメリカに比べて、日本は 守りのIT投資が多く、攻めの IT投資がなされていない。
  20. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 23 IT人材:深刻な質的ミスマッチ

    出所:経済産業省 産業構造審議会「既存秩序の変容と経済産業政策の方向性」より講演者作成
  21. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 24 企業による人材育成投資:国際比較で圧倒的に低位

    出所:経済産業省 産業構造審議会「既存秩序の変容と経済産業政策の方向性」より講演者作成
  22. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 25 リカレント教育:仕組み・制度は整うが関心が低い

    出所:経済産業省 産業構造審議会「既存秩序の変容と経済産業政策の方向性」より講演者作成
  23. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 26 大学を中心とする基礎研究力:低下傾向

    出所:経済産業省 産業構造審議会「既存秩序の変容と経済産業政策の方向性」より講演者作成 日本は先進国で唯一、論文 数・論文の質、博⼠号取得 者数が低下。 20年後、30年後の種まきが 行えておらず、今、対策を 講じなければ国力の低下は 免れず。
  24. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 27 研究人材:流動性が低く硬直化

    出所:経済産業省 産業構造審議会「既存秩序の変容と経済産業政策の方向性」より講演者作成 基礎研究力の減退は、研究 者が魅力ある存在でなく、 若者の研究者離れも一因。 アカデミックポストの不足 や企業での活躍が限定的な ど、博⼠人材がキャリアパ スを描くことが困難な状態 を解消しなければ、若者を 惹きつけることは困難。
  25. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 28 雇用システム:工業化社会に過剰適応している

    出所:経済産業省 産業構造審議会「既存秩序の変容と経済産業政策の方向性」より講演者作成
  26. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 29 ICTの位置づけ:根本的見直しが必須

    出所:総務省「令和元年 情報通信白書」より講演者作成 デジタル・トランスフォーメー ションを進めていくため、これ まで非コア業務として業者に外 部委託してきたICTを、組織のコ ア業務に位置付ける必要がある。 情報システム部門だけでなく、 事業部門が中心となり重要な役 割を果たすことが求められる。 その中で、ICT企業側のみならず ユーザー企業側におけるICT人材 の充実が必要である。
  27. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 30 この10年間で起きた具体的な変化

    10年前 現在とこれから 自分でサーバーを立ててシステム構築 クラウドサービスを使う 主目的は作業支援(自動化・省力化) 主目的は判断支援(可視化・自律化) ベンダー独自の開発環境 開発環境はオープンな開発環境 エンジニアや専門家だけが作る 多くの人が(ユーザーでも)作れる 企業内に閉じたナレッジ オープンナレッジ 高額な製造装置、工作機械 個人向けCNC旋盤機、レーザー加工機 金融機関による間接金融 クラウドファンディング、個人間送金 B2B、B2C C2C(コミュニティ) モノで価値を生み出す 経験やコトが価値になる
  28. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 32 同人ハードウェア

    同人ハードウェアフェス 第1回はYahoo! Lodgeで開催し、 200名を超える来場者 同人ハードウェア meetup ⚫ 毎回100~150名くらい参加 ⚫ 大半がPCB設計発注経験あり ⚫ 過半数が3Dプリンタを所有 ⚫ CNC旋盤、レーザー加工機も
  29. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 35 パソコンからクラウドへ

    • これまでパソコンで使っていたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で提供するもの。 • 最低限の環境(PCやスマホ、Webブラウザなど)を用意することで、どのからでも様々な サービスを利用することができます。 出所:総務省(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/service/13.html)より講演者作成 データ ソフトウェア データ ソフトウェア
  30. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 36 データの爆発的増加のサーバの減少

    • 国内外でデータが爆発的に増加している。一方メインフレームやサーバは激減している。 • この10年でクラウドシフト(クラウドコンピュータへの移行)が当たり前になった。 出所:総務省「令和元年 情報通信白書」より講演者作成 出所:総務省「平成29年 情報通信白書」より講演者作成
  31. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 37 用語の説明:クラウドコンピューティング

    • クラウドとは利用者にネットワーク経由でソフトウェア等を提供するサービスの総称。 • ハードウェア導入に伴う初期の多額の投資や、リソースの調達、メンテナンス、容量の使用 計画といったわずらわしい作業に 多大な人的リソースを費やす必要がなる。 • 利用開始までの期間、拡張・縮小の迅速さ、セキュリティなどでメリットがある。 出所:総務省(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/service/13.html)を参考に講演者作成 SaaS(サース、サーズ:Software as a Service) • インターネット経由で電⼦メール、グループウェア、顧客管理、財務会計などの機能を提供 PaaS(パース:Platform as a Service) • インターネット経由での、アプリケーション実行用のプラットフォーム機能を提供 IaaS(アイアース、イアース:Infrastructure as a Service) • インターネット経由で、デスクトップ仮想化やディスクなど、ハードやインフラ機能を提供 他にFaaS(Function as a service)、Baas(Backend as a service)、CaaS(Container as a service)などもある
  32. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 38 3大クラウドプラットフォーム

    出所:各社プレスリリース、Webサイトより作成 AWS(Amazon Web Service) 【国内】九州大学、電気通 信大学、広島大学、信州大 学、近畿大学、中央大学、 MUFG、NTT東日本、KDDI 【海外】UCバークレー、 CIA、ペンタゴン、NASA、 世界銀行 GCP(Google Cloud Platform) 【国内】筑波大学、北海道大 学、国際基督教大学、東京大 学素粒子物理国際研究セン ター、富士フイルム、日本生 命、任天堂、福岡県 【海外】MIT、NIH、HSBC Azure(Microsoft Azure) 【国内】静岡大学、岐阜大 学、立命館大学、経済産業 省、文部科学省、産総研、 理化学研究所、三重県 【海外】ABB、ダウケミカ ル
  33. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 39 クラウドプラットフォーム例(GCP)

    出所:Google Cloud Platform(https://console.cloud.google.com/marketplace)
  34. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 40 API(Application

    Programming Interface)について クラウドにあるプログラムを利用して何かの処理を簡単にするための方法。 サービスを利用するアプリケーションを作成するためのインターフェース の事で、今日ではインターネット通信で使う「Web API」をAPIという事 が多い。 Web APIで機能を公開しているサーバに対して、依頼内容をHTTPリクエ ストの形で送信すると、処理結果がHTTPレスポンスの形で送られてくる (例:http://zipcloud.ibsnet.co.jp/api/search?zipcode=2500011) 発行されたURLを貼り付けするだけで利用可能なので簡単 特定フォーマット(XML/JSON)でのやりとりが前提なので、基本的には、 ある程度のWebプログラム知識HTML5/CSS/JavaScript等)が必要
  35. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 41 業務用SaaSカオスマップ

    出所:BOXIL(https://boxil.jp/mag/a5170/)より講演者作成
  36. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 43 用語の説明:IoT(Internet

    of Things) • IoTとは「あらゆるモノがインターネットにつながる」こと。技術ではない。 • 近年、身の回りのモノ自体がインターネットに直接つながるようになっている。 出所:平成28年度版科学技術白書(http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa201601/detail/1374223.htm)より講演者作成 つなげる「モノ」 (センサー、チップ、ボード) つなぎかた (機器、規格) つなぎ先 (クラウド)
  37. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 44 IoT:センサーとボード

    • かつては組込みエンジニアしか扱えなかったセンサーが、とても簡単に扱える ようになり、価格も桁違いに安くなった。高精度・多機能の革新ではない。 出所:SWITCH SIENCE(https://www.switch-science.com)、各社メーカーwebサイトより講演者作成 GROVEモジュール:100種類以上のセンサー M5Stack¥4,050 Obniz ¥5,980
  38. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 46 AIマップ①知能はどういう処理の流れか

    出所:一般社団法人 人工知能学会「AIマップβ」(https://www.ai-gakkai.or.jp/pdf/aimap/AIMap_JP_20190606b.pdf)より講演者作成
  39. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 47 AIマップ②成功した応用例とその発展傾向

    出所:一般社団法人 人工知能学会「AIマップβ」(https://www.ai-gakkai.or.jp/pdf/aimap/AIMap_JP_20190606b.pdf)より講演者作成
  40. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 48 AIマップ③AI

    研究の応用と基礎はどういうものがあるか 出所:一般社団法人 人工知能学会「AIマップβ」(https://www.ai-gakkai.or.jp/pdf/aimap/AIMap_JP_20190606b.pdf)より講演者作成
  41. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 49 AIマップ④知能とは何か

    出所:一般社団法人 人工知能学会「AIマップβ」(https://www.ai-gakkai.or.jp/pdf/aimap/AIMap_JP_20190606b.pdf)より講演者作成
  42. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 50 人工知能(AI)のイメージ

    • アメリカでは、人間とは違う方法で認知・判断する技術との回答が多い。 • 日本は、自我(感情)を持たせる技術との回答、イメージがないとの回答が多い。 出所:平成28年度版 情報通信白書(http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/)より講演者作成
  43. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 51 近年での具体的なAI技術テーマと応用シーン

    • 現時点での人工知能は、概ね以下の機能・技術を利活用するシーンに限られる。 出所:平成28年度版 情報通信白書(http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/)より講演者作成
  44. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 52 画像解析、機械学習のクラウドサービス例

    • GCP(Google)、AWS(Amazon)、Azure(Microsoft)などクラウドサービスプラットフォーム には様々なデータ分析サービスがある。
  45. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 53 用語の説明:RPA

    • ロボットによる業務自動化(Robotics Process Automation)のソフトウェア • 定型的なパソコン操作をソフトウエアのロボットにより自動化するもの 懸念点 ⚫ 業務とシステムのブラックボ ックス化 ⚫ 既存システムを温存する前提 (バージョンアップしない、 クラウドとの相性の悪さ) ⚫ 非効率な業務プロセスを温存 する前提(業務改善を阻害す る要因) ⚫ デジタル化を大きく遅らせる 要因に 出所:RPA Bank(https://rpa-bank.com/)
  46. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 56 AI(Tensorflow):クリーニングハウスレモン

    • 元DJ。IT自体にあまり縁がなかった。自分で勉強し画像解析技術などを習得。 出所:Google Japan Youtube動画(https://www.youtube.com/watch?v=vCUk7zkzDQw)より講演者作成
  47. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 57 AI(Tensorflow):きゅうり農家

    • エンジニアだった小池さんが実家のきゅうり農家に戻りAIを使って等級判定ツールを開発 出所:Google Japan Youtube動画(https://www.youtube.com/watch?v=XkKxSAb4EAw)より講演者作成
  48. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 58 IoT(Google

    Home):お茶の水ファーマシー • 35才からプログラムの勉強を開始(プログラム未経験) • 患者さんがいないときに現場でプログラミング • クラウドサービス会社としても起業 • 「ファーマシスト・オンライン」等を同業者に販売 出所:ウイングアークフォーラム2018、山口洋介さんFacebookページ、株式会社ファーマクラウド(https://www.pharmacloud.co.jp/)より講演者作成
  49. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 59 IoT(Google

    Home):薬局の在庫棚卸 課題 棚卸業務は両 手が塞がって いる 紙とペンだと あとで入力し なおし パソコン操作 は移動して両 手を使う スマホでも片 手が塞がる 仕事内容 月次や四半期で棚 卸業務が発生する 開封済み箱から シートを出して数 える パソコンでシステ ムの数量を確認・ 変更 出所:ウイングアークフォーラム2018、山口洋介さんFacebookページ、株式会社ファーマクラウド(https://www.pharmacloud.co.jp/)より講演者作成
  50. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 60 IoT(Google

    Home):薬局の在庫棚卸 出所:山口洋介さんFacebookページより講演者作成
  51. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 61 IoT(Bot)/画像AI:開業医(耳鼻科)

    • プログラム歴半年で、LINE Botを5つ以上開発 • 更に、鼓膜の写真をMicrosoft Custom Vision Serviceに学習させ、急性中耳炎か滲出性中耳 炎か正常鼓膜かを判断するツールも開発(300枚の教師データで30枚正答率100%) 出所:Qiita(https://qiita.com/doikatsuyuki/items/bbed5e902577d68fb8a9)より講演者作成
  52. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 62 IoT(obniz):ティッセンクルップアクセスジャパン

    • obnizを活用した在宅介護用階段昇降機(家庭用いす式リフト)の遠隔監視システムを構築 • 運転状況やバッテリーの寿命、機器のトラブルなどをリアルタイムで遠隔から検知する • 技術難易度・運用・管理・コストなどの面からハードルが低いobnizを採用 出所:obniz(https://obniz.io/ja/obniz-for-enterprise)より講演者作成
  53. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 63 自作入力デバイス:タカハシ

    • 社長が製造/SCMシステムをCOBOLで自作。入力用キーボード、タッチパネルなども改造。 • 現場をデータ化するために最適な方法は現場にいる人しかわからない。 出所:東京商工会議所スマートものづくり(https://www.tokyo-cci.or.jp/seisaku/committee/mono/smart/case/08/)より講演者作成
  54. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 64 IoT(MAMORIO):JAL

    • 元々「いつどこで失くしたかをスマートフォンにお知らせ」する個人向けサービス • 広大な作業現場や社会インフラ関連の作業で、いまどこに何があるのか簡単に把握する。 出所:マモリオ(https://mamorio.jp)より講演者作成
  55. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 65 画像AI(BakeryScan)

    • トレイ上の複数のパンの値段と種類をカメラで一括識別するシステム • 効果:精算スピードUP、対面モニタでお客さまも安心、POSレジ連携 出所:ベーカリースキャン(http://bakeryscan.com/)、より講演者作成
  56. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 66 IoT(製造遠隔ラインモニタリングサービス):旭鉄工

    • 3種類のセンサーで生産数や停止時間など現場で必要な情報をリアルタイム検出・可視化 • この仕組みを「製造遠隔ラインモニタリングサービス」として積極的に同業者へ販売 出所:旭鉄工/i Smart Technologie(http://istc.co.jp/)より講演者作成
  57. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 67 自作統合管理システム:(株)ワールド山内

    • 社長とSE1名で自前・格安 のデジタルファクトリーを構築した。 • 結果的に、就職希望者や取引先など社外から注目が集まった。 出所:ワールド山内講演資料、webサイト(http://www.world-yamauchi.co.jp/)より講演者作成
  58. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 68 ロボット:サービスロボ

    来 客 受 付 ロ ボ ッ ト 自 走 配 膳 ロ ボ ッ ト 盛 り 付 け ロ ボ ッ ト レ ス ト ラ ン ロ ボ ッ ト
  59. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 69 会計クラウド例:両国屋豆腐店(1)

    出所:両国屋豆腐店Webサイト、経営ハッカー(https://keiei.freee.co.jp/articles/i0100066)より講演者作成 当時の事業環境 ⚫ 昭和24年創業の3代目 ⚫ 量販店向けから学校給食向け に転換し経営が安定 ⚫ 一方、事務作業が増加 業務の状況 ⚫ 土日も含む毎夜2時間、FAXの注 文を手作業で数え、翌日の仕込 計画を紙とペンで作成する ⚫ 豆腐について考えてる時間は2割 課題と解決の方向性 ⚫ 商品パッケージ開発や、新規 開拓の営業をしたい ⚫ 事務作業や確認作業をクラウ ドを使って効率化したい
  60. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 70 会計クラウド例:両国屋豆腐店(2)

    出所:両国屋豆腐店Webサイト、経営ハッカー(https://keiei.freee.co.jp/articles/i0100066)より講演者作成 受注~生産管理を クラウド化 毎日2時間の事務作業が30分に短縮 毎月50時間の削減 入出金取込、カード経費支払、 請求入金チェック自動化 クレジットカードも 使えるiPadレジ 毎日自動で売上記録、自動現金管理 まとめ買い顧客増加→口コミ拡散 経理業務などのチェックや 単純作業を自動化
  61. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 71 ビジネスチャット例①近畿大学

    出所:近畿大学プレスリリース(https://www.kindai.ac.jp/_hide/_news-pr/news_release/2019/07/017225.html)より講演者作成 従来からの職員の利用に加え、教員にも導入することで、更なる業務効率化 【ポイント】 ⚫ 業務効率化・仕事の見える化、働き方改革 をSlackを導入することで実現 ⚫ 遠隔地のキャンパス・拠点間のコミュニケ ーションがスムーズに ⚫ 卒業式や入学式、近大サミット等の大きな イベントの準備・運営で活用 2017年から総務部門と情報システム部門主導のも と、職員を対象にSlackの導入を段階的に進め、 2019年4月には全てのキャンパス・拠点の職員に 展開した。2018年年度は月間約60,000件のメッセ ージがやり取りされ、利用者は増加傾向。さらな る効率化を図るため、教員へのSlackの導入を行い 、組織横断的に利活用していく。
  62. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 72 ビジネスチャット例②立命館大学

    出所:chatwork(https://go.chatwork.com/ja/case/ritsumei.html)webサイトより講演者作成 教職共同のグループチャット。この1画面で仕事の全容を把握 できる。図中①の「川面チーム」は、「立命館大学EDGE+R」 プログラムを進行するための業務連絡用グループチャット。② は「①川面チーム」でおこなわれているディスカッション。③ は同グループの進行に必要な情報のメモ。④はこのグループで 発生しているタスク。締切・担当者を登録でき、誰にどんな仕 事が割り当てられているか明確にしている。 インターンシップ先とのやり取りで利用。①はグループチャッ ト。②は①でやり取りされている内容。③は同グループチャッ トの概要を書き込むスペースで、インターンシップする学生が 現地で学びたいことをまとめている。 文部科学省採択事業「イノベーション・アーキテクト養成プログラム(EDGE+R)」の 立上げや進捗管理をおこなうための「連絡ツール」としてチャットワークを利用
  63. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 73 ビジネスチャット例③京都大学

    出所:chatwork(https://go.chatwork.com/ja/case/kyotouniv.html)Webサイトより講演者作成 ちょっと確認したいことを、お互い楽に聞く ことができた実例 学際融合教育研究推進センターでの、教員と職員のコミュニケーションを円滑にするツ ールとして、そして「知の越境と融合」を推進するためのツールとして活用 京都大学には、専門分野を越 えた教育・研究グループを産 み出す専門組織「学際融合研 究推進センター」がある。こ こにChatworkが導入された。 写真は学融合フェロー会議の 様⼦。写真一番奥は松本総長。 【参加者】 センターの教員・職員 (狩猟民族である教員と 農耕民族である職員の日 ごろからの意思疎通) センター内外の研究者 (毎月一度「フェロー会 議」をバーチャルでも議 論している) 共同研究 (企業との共同プロジェ クト)
  64. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 74 ビジネスチャット例④関西学院大学

    出所:chatwork(http://www.chatwork.com/ja/)webサイトより講演者作成 グループチャット「山田ゼミ」では、授業内 容の要約・学生の意見や質問が授業中にどん どんアップされる。聴覚障害の学生はリアル タイムに対話を理解できる。 ゼミでは、プロジェクタ2台2画面で進める。 一台には発表者が資料を表示します。もう一 台はChatworkを表示し、議論のログとして ゼミ学生からの意見や質問・教員からの指 摘・参考情報などをリアルタイムに書き込む。 山田孝⼦ゼミでは、聴覚障害の学生をサポートするためにチャットワークを利用
  65. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 75 デジタルマニュアル例

    (株)竹屋旅館(ホテルクエスト清水) マニュアル動画で業務を見える化 出所:Teachme BIZ(https://biz.teachme.jp/)より講演者作成 北陸銀行プレスリリース(2018/5/18) スタディストとの業務提携について ~クラウド型マニュアル作成ツール『Teachme Biz』の紹介開始~ 株式会社北陸銀行(頭取 庵 栄伸)は、お取引先の生産性向上や働き 方改革をサポー トするため、株式会社スタディスト(代表取締役 鈴木 悟史)と業務提携しました。 (株)サイバー・コミュニケーションズ 社内の問い合わせ対応の負担軽減
  66. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 77 大学運営におけるデータ分析例①課題と活用

    入学前 入学前接触活動 入学前接触活動の効 果測定 入試業務 高校訪問活動のため のターゲット分析 入学者数シミュレー ションによる合格点 の設定 入学後学力に基づく 入学試験制度の評価 入学後 教務 学生の学力向上のた めの授業評価 学生の授業満足度の アンケート分析、向 上のための施策検討 教員別の成績平準化 のための成績付与傾 向分析 学生活動支援 退学・留年防止のた め、可能性のある学 生の早期検知 進路支援 就職状況の現状把握 (就職率・業界) 就職活動支援の学内 セミナー企画のため の進路希望分析 時期 業務 業 務 課 題 、 デ ー タ 活 用 例
  67. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 78 大学運営におけるデータ分析例②対象データ

    入学前 入学前接触活 動 オープンキャ ンパス 説明会 入試業務 入学試験 高校属性情報 入学後 教務 授業成績 TOEFL 教職過程 学生活動支援 部・サークル 活動 奨学金 留学・退学・ 休学 図書館利用 進路支援 進路 卒業後OB・ OG接触 時期 業務 主 要 な 分 析 対 象 デ ー タ
  68. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 79 大学運営におけるデータ分析例③指標

    入学前 入学前接触活 動 入学前接触者 数 受験率 入試業務 受験・合格・ 入学者数 合格・入学率 入学後 教務 GPA TOEFLスコア 取得単位数 学生活動支援 留年者数・率 退学者数・率 進路支援 就職率 内定月 就職業種・業 務 時期 業務 課 題 分 析 に 関 す る 主 な 指 標
  69. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 80 データ活用に関する課題と対策(例)

    学生に関するデータが様々なデータに 点在している。 出願者数増加に向けた効果的な募集形 態・入試方式の把握 GPAの高い学生の共通因⼦分析 早期内定学生の共通因⼦分析 退学者の事前予測 効果的な防止策の検討 学科別満足度調査や授業アンケートの 有効活用 課題 対策 ツールを使って一元管理 高校~卒業後の学生データを串刺しで確認 募集形態、入試方式別に成績、就職状況の傾向 分析 共通因数分析により、優秀生徒モデルを把握 次学年へのアドバイス時に活用 過去の退学者情報を分析し、欠席日数、成績、 奨学金利用状況傾向を把握 調査結果より、施策立案→実行→評価→改善を 実施し、各プロセス管理を実施
  70. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 81 事例①

    日本医科大学 • システムの制約上、一部の担当者しかアクセスできない • 授業評価アンケートのレポート作成に時間と工数がかかる • 配布したレポートが活用されているかどうかを把握できない 導入背景 • 使いやすさと高いサポート力を評価 • 3ヶ月という短期間での導入が可能 • 計算式や分析を自由に設定できる柔軟性 導入ポイント • 担当授業の評価明確化で、教員に安心感が芽生えた • 学生にアンケート回答を促すモチベーションが向上 • 能動的学修を実現するための分析基盤を確立できた 導入効果
  71. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 82 事例①

    日本医科大学 授業評価アンケート システム 教務 アンケート シラバス 教務課 各教授にレポート 配布 作成したレポートはしっかり 活用されているのだろう か・・・?
  72. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 83 事例①

    日本医科大学 必要なデータはすべて格納 して一元管理。 権限設定でセキュアな環境 を提供 授業評価アンケート システム 教務 アンケート シラバス 各教授が担当する授業の 評価データのみ参照
  73. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 84 事例①

    日本医科大学 授業評価アンケートシステムは、 一部の担当者しかアクセスする ことができず、医学教育セン ターや教務課の担当者を通じて 各教職員に配布されていた。そ のため、レポート作成に時間と 工数がかかるほか、配布したレ ポートが活用されているかどう かも把握できなかった。 約500名の教職員が、担当した授 業の評価データに自由にアクセ スできるので、授業に対する評 価の指標が明確になり、安心感 が芽生えた。また、学生のアン ケートに基づく評価データを見 られるようになったので、教員 がアンケートに応えるように促 すモチベーションの向上につな がっている。 Before After
  74. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 85 事例②

    明治学院大学 • システムが部課ごとに部分最適化され、全学としての客観的な事実(データ /数字)を俯瞰(ふかん)して見ることができない • 学生の「入試・入学」から「卒業・就職」までの一連の情報を分析したい • 学生にとってより満足度の高い教育環境を整備する 導入背景 • パッケージ製品としての成熟度の高さと豊富な導入実績 • 高機能でありながらも自分たちで活用できる高い運用性 • 直観的な操作で充実したレポートを簡単に作成できるインターフェイス • 豊富な導入経験を持つBI コンサルティングサービスの経験とノウハウ 導入ポイント • 学内に散在していたデータを統合し分析できる基盤が整った • 学生情報の分析から、事実に基づいた迅速な企画・判断が可能になった • 定型レポートが簡単かつ表現力豊かに作成できるようになり、作成作業を省 力化できるようになった 導入効果
  75. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 86 事例②

    明治学院大学 どんな入試制度を経たかによって、 入学直後の学力にも違いがある? 一般入試を乗り越えた 学生の方が就職決定が早い? 仮説 客観的事実 学内データを分析した結果、 実際は・・・
  76. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 87 事例②

    明治学院大学 出身地域、出身高校、入試制度、履修内容、留学、 所属サークル、TOEFLスコア、就職先業種、など 約120項目の多様な項目を分析 新しい教育方法を取り入れるとき でも、まず一部で試験的に行い、 その成果を分析した上で実施範囲 を拡大することで客観的事実に基 づいた実情に合った教育方法の実 践や学内組織の企画ができるよう になった
  77. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 88 事例②

    明治学院大学 部課ごとにシステムが最適化さ れており、全学規模での統合的 な分析が実現できていなかった。 事実に基づく判断を行うために、 データ分析のための環境を整備 したかった。 散在していたデータを統合した 全学的なデータ分析基盤を構築 できたことで、事実に基づくプ ラン作成、アクションがスピー ディーに実現できるようになっ た。 Before After
  78. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 91 現場のデジタル化に必要な機能

    • 現場のデジタル化のために、データを作って可視化・分析する機能が必要である。 • 現場や中間層や経営者がデータに基づいてアクションにつながる「判断する」ことが最も重 要な機能である。データ可視化やデータ分析は判断までの過程に過ぎない。 データを見る・知らせる 可視化ツール スマホアプリ 判断する データを作る・上げる データをつなげる データを分析する クラウド ストレージ 表計算ソフト クラウドAI センサー カメラ AI-OCR 音声 業務システム 外部データ 制御する/ アクション API ETL 情報活用基盤 無線近距離通信
  79. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 93 無線近距離通信例:V-GENERATOR

    • 振動発電とは振動からエネルギーをつくり出す画期的な技術。電池フリーIoTの可能性。 • 文部科学省「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」採択 出所:V-GENERATOR(http://vibpower.w3.kanazawa-u.ac.jp/)Webサイトより講演者作成
  80. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 94 AI-OCR例:SPA(複数エンジンで識字率向上)

    • 紙の運用を変更せずに、帳票をスキャンしてAI-OCR(文字認識AI)を使ってデータ化。 出所:ウイングアーク1st SPA(https://www.wingarc.com/product/spa/)より講演者作
  81. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 95 API例:MUFG

    APIs(銀行が純正APIを発行) • APIとは、あるアプリケーションの機能や管理するデータ等を他のアプリケーションから呼 び出して利用するための接続仕様・仕組み。銀行での活用が個別に始まっている。 出所:MUFG APIポータル(https://innovation.mufg.jp/api/)より講演者作成
  82. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 96 API例:IFTTT(イフト)

    • 「If This Then That(こんな時にあれをする)」がクリックだけで実現可能 出所:IFTTT(https://ifttt.com/)より講演者作成 ⚫ トリガー(If This):「ツイートしたら」 「LINEが届いたら」「天気予報が雨なら」など を定義 ⚫ アクション(Then That):「チャットの送信」 「Gmailでの受信」「通知(Notification)」など IFTTTが自動的にやる動作 ⚫ アプレット:トリガーとアクションを組み合わせ た「IF This Then That」全体 ⚫ 他人が作ったアプレットも利用することが出来る
  83. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 97 BI例:Motionboard(目的に応じた可視化方法)

    出所:MotionBoard(https://www.wingarc.com/product/motionboard/)より講演者作成
  84. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 98 BI例:Motionboard(変わった表現)

    出所:MotionBoard(https://www.wingarc.com/product/motionboard/)より講演者作成
  85. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 99 情報活用基盤:Dr.Sum

    • 散在し充分活用されていないデータを一元管理し、権限や役割を加味した上で、現場ユー ザーが必要なデータにアクセスし、思い通りのデータ分析を行う情報活用基盤。 • 数十億件のデータもEXCELでストレスなく操作することができる。 フロントデータベース 社内データ 各種センサー データ その他独自データ Excel上で ・簡単なオペレーションで自由に 分析をしたい ・大量のデータでも気にせず分析 したい ブラウザ上で ・定例レポートを常に最新の状態 で共有したい ・PC操作な苦手なメンバーにも データを共有したい ブラウザ上で ・チャートや地図を使った表現で ビジュアル的に把握したい ・データを俯瞰的に見ることで、 新たな気付きを得たい (各データソースからMotionBoardへの直接取り込みも可能) 出所:Dr.Sum(https://www.wingarc.com/product/dr_sum/)より講演者作成
  86. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 100 ICT/AI/IoTツール開発・導入・活用の基本:UX重視&試行錯誤

    • ICT/AI/IoTツール開発・導入・活用の基本は現場起点のUX重視と試行錯誤である。 何を作るか • ユーザーが 使い続ける のが「良い サービス」 誰が決めるか • 良いサービ スはユー ザーしか決 められない どう作るか • ユーザー試 行し失敗と 修正が多い ほど良く育 つ どう進めるか • 1日でも早く 1回でも多く 「ダメ」と 言われる
  87. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 101 「どうやるか」は様々。やってみないとわからない

    • 例:個室トイレの満室/空室をリアルタイム可視化する方法 【センサーの種類】 加速度センサー 赤外線人感センサー 超音波距離センサー ボタン(通電)センサー 照度センサー 磁気センサー 赤外線放射温度センサー ・・・ 【給電方法】 100V常時給電 ボタン電池 自家発電(EnOcean) 【送信方法】 【設置方法】 【可視化の方法】 可視化ツール(BI) スマホアプリ通知 ウェアラブルデバイス ・・・ 【データ送信・登録頻度】 1分 1秒 1ミリ秒 【アクション】 予約する? 長時間アラート? デ ー タ を 作 る ・ 上 げ る デ ー タ を つ な げ る ・ 分 析 ・ 活 用
  88. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 102 ICT/AI/IoTツール導入の検討ポイント

    • ICT/AI/IoTツール導入の検討ポイントは多くあり最適解はひとつではない。 • データ活用した判断結果から、フィードバック(見直し・改善)が発生する。 データを作る・上げる • データの種類 • データ取得頻度 • データの質 • データの信頼性 データをつなげる • データ送信先 • 送信方法・頻度 • データマージ基準 データを分析する • 大量データの操作 • 欠損データの扱い • 解析アルゴリズム データを見る・知らせる • UI(操作性) • リアルタイム必要性 • 同時表示データ種類 フィードバック フィードバック フィードバック 判断する 制御する/ アクション
  89. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 103 進め方:ダブル(OODA&Agile)ループ

    • ICT/AI/IoTツール導入による効果は、試行錯誤を通じて少しずつ学習を重ねながら目標に近 づく。様々な検討を重ね綿密な計画を作り、仕様や設計通り進めるものではない。 • ビジネス上の効果は「OODA」で、ツール開発・導入は「Agile」で進める。 現状観察 ユーザー 検証 意思決定 実行 プロト 作成 プロト 修正 プロト 評価 状況判断 /検証 OODA ループ Agile ループ
  90. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 104 現場起点の素早い意思決定:OODAループ

    • 現場起点の素早い意思決定と行動はOODAループ(Observe/Orient/Decide/Act)と呼ばれ、 事業環境変化が激しい現在では主流になりつつある。 • これまでのPDCAでは、計画時から評価までに状況が変わる事が多く有効でないとされる。 OODA PDCA 現状観察 (Observe) 状況判断 (Orient) 意思決定 (Decide) 実行 (Act) 計画 (Plan) 実行 (Do) 評価 (Chack) 改善 (Action)
  91. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 105 ICT/AI/IoTツールの開発・導入:Agile(アジャイル)

    • アジャイル(試行錯誤型)=アイデアを早く具体化/具現化し、ユーザーに使ってもらって、 すぐ修正して再度ユーザー検証を行う。 • 従来型ウォーターフォールでは、最適なユーザー体験を作る事は出来ない。 Agile(アジャイル=試行錯誤型) ウォーターフォール(計画遂行型) 要件定義 利用開始 概要設計・詳細設計 開発・単体テスト 全体テスト プロトタイプ 作成 プロトタイプ 修正 プロトタイプ 評価 検証
  92. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 106 Agile事例:きゅうり農家1号機

    出所:slide share(https://www.slideshare.net/ikemkt/ai-119187344)より講演者作成
  93. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 107 Agile事例:きゅうり農家2号機

    出所:slide share(https://www.slideshare.net/ikemkt/ai-119187344)より講演者作成
  94. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 108 Agile事例:きゅうり農家Pivot

    出所:slide share(https://www.slideshare.net/ikemkt/ai-119187344)より講演者作成
  95. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 109 Agile事例:きゅうり農家3号機

    出所:slide share(https://www.slideshare.net/ikemkt/ai-119187344)より講演者作成
  96. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 110 ICT/AI/IoTツール運用・改善:Dev/Ops(デブオプス)

    • 開発 (Development) と運用 (Operations) を組み合わせた開発手法の用語 • プロトタイプを中心としたAgile開発を進めて、本番運用に近づくとDev/Opsに移る。 • 実際には、AgileとDev/Opsは同じ意味で使われる事が多い。 • さらに、類似の開発手法としてScram(プロジェクト管理フレームワーク)もよく知られて いる。
  97. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 出所:東京商工会議所「ものづくり企業の現状・課題に関する調査」(http://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=115010)より講演者作成 111

    想定外の効果「やってみないとわからない」 • ツール導入前の期待効果と導入後の効果は異なる。 • ツール導入→データ化→可視化共有→社内外コミュニケーション活性化→生産性向上 • 想定外の効果を認識する能力が必要である。
  98. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 112 ICT/AI/IoTツールの利活用を進める上での課題

    出所:総務省「平成30年 情報通信白書」3章2節 図表3-2-2-4より講演者作成 0% 20% 40% 60% 80% 100% 日本 米国 英国 ドイツ 通信回線の品質や速度 端末やセンサーの品質や価格 外部との接続性 レガシーシステムとの調整や移行 データ流通に係る制度環境やルールの 整備 政策や制度的な対応・支援 資金調達環境 人材育成 自社のニーズに対応したソリューションや 製品・サービス ビジネスモデルの構築 組織としてのビジョンや戦略の立案 組織風土 システム・ インフラ 事業環境・ 支援体制 自社組織・ 自社風土
  99. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 113 ICT/AI/IoTツールを活用出来ない組織風土例

    • AI・IoT等デジタル ツールを導入する事 が目的になっている。 • 事業上の成果の目論 見がなく始める。 目的が不明 確 • 確実に成功しそうな 事だけを実施する。 • 実績のない新技術・ 新サービスを避ける。 • 挑戦がないため、導 入効果が殆ど無い。 出来る事か ら考える • 「試しにやってみ る」が出来ない。 • 経営者・責任者が許 容しない。 • 従業員も本気でやら ない。やらされ感。 失敗を許さ ない 出所:pwc「日本企業におけるAI活用の可能性 –成功のカギはどこにあるのか?」に講演者加筆
  100. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 114 学ぶ:オンライン学習

    【初心者向けオンライン学習】 Progate https://prog-8.com/
  101. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 115 知る:技術ブログ、プログラム共有サービス

    【Qiita(キータ)】https://qiita.com 【GitHub(ギットハブ)】https://github.com 技術ブログ「Qiita」でキーワード検索 →気になるブログ記事を読んで、やる気が出る か、実際に出来そうか検討する プログラム共有サービス「GitHub」で技術 キーワードを検索 →実際のやり方を確認して、試してみる
  102. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 116 知る:リアルイベントへの参加

    【connpass(コンパス)】 https://connpass.com/ 【Peatix(ピーティックス)】 https://peatix.com/ 実際(オフライン)に開催される勉強会イベントを検索する 無料や低額のイベントが大半で、初めましての方や初心者歓迎
  103. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 117 リアルイベント:業務をハックするコミュニティ

    【業務ハック勉強会/業務ハッカーズ】 https://www.gyomy.com/ 【GYOMU HACKERS GUILD】 https://gyomu-hackers-guild.connpass.com/
  104. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 119 作る:プロトタイプ開発に特化

    出所:ProtoOut Studio(https://protoout.studio/)より講演者作成
  105. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 120 明日、年末年始にこれをやろう

    • 明日:気になった言葉をググる。同僚に今日の話をする。思いついたアイデアを書き留める。 • 年末年始:アイデアの実装方法を調べる。クラウドサービスを試す。デバイスを買う。 明日 年末年始
  106. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 121 まとめ

    デジタル化は全ての産業を根本的に変革させる 第一歩として現場の課題解決を考えてみる 手を動かして解決に向けて「何か」を小さく始める 小さく始めて「成果の萌芽」で組織風土を変える 課題解決への糸口が見えたら本格的に取り組む 全社に定着したら同じ痛みの会社に販売する
  107. Copyright © 2019 WingArc1st Inc. All Rights Reserved. 122 ラスト→ご清聴ありがとうございました!

    出所:Youtube(https://www.youtube.com/watch?v=IZmYn4ObRJc)より講演者作成