Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

“品質”をみんなのものにするために行なっている入社者オンボーディング/Onboarding new members to think about "quality" together

miisan
March 21, 2023

“品質”をみんなのものにするために行なっている入社者オンボーディング/Onboarding new members to think about "quality" together

2023年3月21日に登壇したJaSST nano vol.22で使用した資料です。
https://jasst-nano.connpass.com/event/276764/

miisan

March 21, 2023
Tweet

More Decks by miisan

Other Decks in Technology

Transcript

  1. “品質”をみんなのものにするために
    行なっている入社者オンボーディング
    株式会社令和トラベル QA Engineer miisan

    View Slide

  2. 今日の流れ
    02
    03
    01 自己紹介
    令和トラベルのオンボーディングの仕組み
    なぜ全社員に向けてQAオンボーディングをするのか
    04 QAオンボーディングで伝えていること

    View Slide

  3. 自己紹介

    View Slide

  4. 自己紹介
    株式会社令和トラベル QA Engineer / EM
    miisan /@mii________san
    ● 2018年 株式会社メルペイにQAエンジニアとして入社
    ● 2019年 メルペイサービスのコアローンチに携わる
    ● 2021年 EMとしてサービス全体の品質、組織作りに関わる
    ● 2022年~ 株式会社令和トラベルにQAエンジニアとして入社
    ○ 海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』を開発している
    QA
    組織の立ち上げや品質保証の文化づくりを担う
    日本47/47都道府県制覇、海外20ヶ国以上。
    世界遺産や海底40mのダイビングなど、あたらしい世界をもとめ旅する✈

    View Slide

  5. 早速ですが質問です...
    みなさんはどんなオンボーディングをしていますか?

    View Slide

  6. 早速ですが質問です...
    みなさんはどんなオンボーディングをしていますか?
    メンター制度 ツール説明
    ドメインインプット
    環境構築、セット
    アップ方法伝授
    会社、プロダクト紹介
    などなど・・・

    View Slide

  7. さらに質問ですが...
    みなさんはオンボーディングを”なぜ”していますか?

    View Slide

  8. さらにさらに質問ですが...
    みなさんはオンボーディングを”どうやって”ますか?

    View Slide

  9. 今日話すこと
    “品質”をみんなのものにするための手段の1つとしてオンボーディングを紹介
    <今日のゴール>
    ・オンボーディングの価値向上
    ・オンボーディングの資料やプロセスの見直しのきっ
    かけにつなげる
    <今日話さないこと>
    ・具体的なオンボーディングの中身
    (需要があればまた別の機会に ...)

    View Slide

  10. 令和トラベルのオンボーディングの仕組み

    View Slide

  11. 令和トラベルのオンボーディングの仕組み
    各部署のオンボーディング
    2
    全社関連のオンボーディング
    1
    担当部署のオンボーディング
    3
    ざっくりとしたプロセスと種類

    View Slide

  12. 令和トラベルのオンボーディングの仕組み
    各部署のオンボーディング
    2
    全社関連のオンボーディング
    1
    担当部署のオンボーディング
    3
    ざっくりとしたプロセスと種類

    View Slide

  13. 全社関連のオンボーディング
    Step1. 会社全体のことを知ろう!
    ・全社を知るためのインプット
    MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)、DIB研修
    経営戦略、OKRとはなにか
    組織図について
    総務や経理(議事録、Slackルール、交通費など)
    ・入社時に必要な諸手続きの完遂
    Joinに伴う必要なオンボーディングは
    Slackチャンネルのワークフローで完結👍
    (様々な雇用形態に合わせて整理されている)

    View Slide

  14. 令和トラベルのオンボーディングの仕組み
    各部署のオンボーディング
    2
    全社関連のオンボーディング
    1
    担当部署のオンボーディング
    3
    ざっくりとしたプロセスと種類

    View Slide

  15. 各部署のオンボーディング
    Step2. どんな部門や部署があるのかを知ろう!
    ・部門を知るためのインプット
    プロダクト、サービス名、方向性について
    CRMの状況、どんなことしてるかについて
    労務や人事について
    (他、全部署のミーティングに一度参加するなどもある)
    ・ドメイン、旅行業界を知るためのインプット
    旅行業界の仕組み講座
    全てnotionで
    一元管理されている

    View Slide

  16. 令和トラベルのオンボーディングの仕組み
    各部署のオンボーディング
    2
    全社関連のオンボーディング
    1
    担当部署のオンボーディング
    3
    ざっくりとしたプロセスと種類

    View Slide

  17. 担当部署のオンボーディング
    Step3. 担当業務やタスクに挑む!
    例えばQAだと...
    ・プロダクト、仕様のキャッチアップ
    リグレッションテストの実施
    テスト設計済みの案件のテスト実施
    Specレビュー参加
    ・文化や状況のサポート
    日次1on1
    入社1ヶ月目~3ヶ月目までの期待値と目標を設定(都度フィードバック)
    randomチャンネルで業務報告やお気軽相談

    View Slide

  18. 令和トラベルのオンボーディングの仕組み
    各部署のオンボーディング
    2
    全社関連のオンボーディング
    1
    担当部署のオンボーディング
    3
    ざっくりとしたプロセスと種類
    今日はここでやっている
    オンボーディングについて話すよ!

    View Slide

  19. えっと...
    エンジニア以外にQAについて説明する意味あるの?😲

    View Slide

  20. なぜ全社員に向けてQAオンボーディングをす
    るのか

    View Slide

  21. なぜ全社員に向けてQAオンボーディングをするのか
    QAエンジニア・QAについて知ってほしい
    品質作り = チーム戦
    1
    2
    令和トラベルとしての”品質”とは何か
    3

    View Slide

  22. なぜ全社員に向けてQAオンボーディングをするのか
    QAエンジニア・QAについて知ってほしい
    ● 弊社の成り立ち
    ○ 初日挨拶で「QAって言葉、初めて聞いた」とめっちゃ言われた
    ■ IT企業出身以外のメンバーも多く”QA”に馴染みなし
    ● 私の目指すQA活動のゴール
    ○ “品質を守る、ではなく品質を育む”
    ■ 品質保証を知ってもらい、みんなでプロダクトを育てる
    ■ あらゆることの改善が品質をよくしていく = 相談窓口の存在へ
    QAエンジニアとは「この会社ではどんな人」で、
    「品質保証とはどういうことなのか」という共通概念と、QA文
    化を作る

    View Slide

  23. なぜ全社員に向けてQAオンボーディングをするのか
    品質作り = チーム戦
    ● 品質とスピードの両取り戦略
    ○ 精度の高いアウトプットの掛け合わせ
    ■ チーム戦に脇役はいない
    ● 品質活動はみんなのもの
    ○ 品質作りを自分事として捉えてもらう
    ■ QAチームはあくまで中心役となり、問いを投げかけたりする
    より良い価値を継続的に早くお客さまに届ける
    ことを目指す上で、全工程・役割が意味を持つ

    View Slide

  24. なぜ全社員に向けてQAオンボーディングをするのか
    令和トラベルとしての”品質”とは何か
    ● NEWT(ニュート)ブランド is なに?
    ○ QAチーム(当時は1人)が全てに関与することは不可能
    ■ 共通軸、指標を設け、自己判断ができるように
    ● 品質って答えのないもの
    ○ 曖昧かつ定性的なものを一緒に考えていく
    ■ QAエンジニアにもわからないことがあると伝えた上で、一緒に考え
    ていきましょう!の姿勢
    QAチームのマインドセットや基準の一部をメンバー
    に理解してもらうことで、リスクマネジメント

    View Slide

  25. QAオンボーディングで伝えていること

    View Slide

  26. QAオンボーディングで伝えていること
    ● ”品質保証”ってつまり、何をする人?
    ● QAエンジニアとして大切にしていることについて
    ○ プロダクトの品質状態を見える化すること
    ○ プロダクトの価値を高めること
    QAエンジニア is 何者?

    View Slide

  27. QAオンボーディングで伝えていること
    ● この会社における”当たり前品質・魅力的品質”とは
    何か?
    ● “品質向上”って何のこと?
    ● あなたにとっての品質って?
    品質 is 何?
    売り手(企業)
    お客さま 社会
    みんなハッピーな状態/価値を感じている状態 


    View Slide

  28. QAオンボーディングで伝えていること
    ● 品質を犠牲にすべきでない理由
    ● トレードオフを突きつけられた場合の考え方
    ● 品質指標の共有
    ○ デプロイ頻度・変更リードタイム
    ○ 平均修復時間・変更失敗率
    品質との向き合い方の話

    View Slide

  29. 振り返り

    View Slide

  30. えっと...
    エンジニア以外にQAについて説明する意味あるの?😲

    View Slide

  31. えっと...
    エンジニア以外にQAについて説明する意味あるの?😲
    ある!!(と信じている)
    なぜならQAエンジニアだけでできることは
    限られているため多くの人を巻き込むべき🌀

    View Slide

  32. 振り返り
    現状、QA文化が深まり得られたこと
    プロダクトチームのマインドセット向上
    1
    QAチームだけに頼らず、初期品質を上げるためにはどうしたらいいか?を
    一緒に考えることができている
    プロダクトチーム以外との交流
    2
    マーケティング、ビジネスサイドなど別領域のプロセス改善について
    一緒に考えることができている
    品質とスピードはトレード・オンできる!
    もはや合言葉

    View Slide

  33. 振り返り
    …こんなことを思っている組織やチームでは
    ぜひオンボーディングのプロセスや位置付けを
    再検討してみては?
    ● 他チームを巻き込んだQA活動をしたい
    ● 障害が見つかった時にQAチームだけの責任に感じる
    ● 品質保証をチームの垣根を超えたQA文化として根付かせたい

    View Slide

  34. 最後に番宣
    NEWT(ニュート)が気になった方、インストールぜひ!
    会社、私のこと気になった方、カジュアル面談 or DMへ
    QAのキャリアや取り組みについて気になる方はイベントへ
    祝1周年!大感謝セール「NEWT FES」  
    https://newt.page.link/sale-fes2303-page

    View Slide

  35. Thank you !!

    何かあれば @mii________san まで
    元記事
    :https://engineering.reiwatravel.c
    o.jp/blog/newt-qa-onboarding

    View Slide