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まとめとして

 まとめとして

東京学芸大学教育学部共通SE科目
小学校におけるプログラミング教育
05 まとめとして

Naoki Kato

July 24, 2023
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Transcript

  1. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 共通SE科目 東 東京 京学

    学芸 芸大 大学 学 I IC CT Tセ セン ンタ ター ー 教 教育 育情 情報 報化 化研 研究 究チ チー ーム ム 加 加藤 藤直 直樹 樹 Programming Education in Elementary School 小学校における プログラミング教育 まとめとして
  2. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これまで紹介した事例 Viscuitでプログラミング教育 プログラミング 導入

    操作練習 教科の学びに絡めた プログラミング 総合 教科 課程外 きせつを楽しもう スイミー
  3. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これまで紹介した事例 図形で系統的なプログラミング教育 創造的プログラミング 図形の学びに

    絡めた プログラミング 総合 教科 課程外 正多角形と円 四角形・三角形 平行四辺形 ひし形 四角形・三角形 (角度)
  4. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これまで紹介した事例 数で系統的なプログラミング教育 創造的プログラミング 数の学びに

    絡めた プログラミング 総合 教科 課程外 整数の性質 数をかぞえる たし算・ひき算 数の大小 わり算のあまり 数をよむ
  5. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これまで紹介した事例 理科で系統的なプログラミング教育 総合 教科

    課程外 温度計・照度計 電流の働き 創造的プログラミング 理科の学びに絡めた プログラミング 電気の性質と働き 方位磁針
  6. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これまで紹介した事例 動くプログラミングと系統的な学び 創造的プログラミング 情報化社会に関する

    探究的課題の中での プログラミング プログラミング 導入 操作練習 総合 教科 課程外 Hour of code 道順 ロボット社会 自動運転 ダンスロボット 光のパレード
  7. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 低中高ごとの整理 低学年でのプログラミング教育 創造的プログラミング ア

    ン プ ラ グ ド 情報化社会に関する 探究的課題の中での プログラミング プログラミング 導入 操作練習 教科の学びに絡めた プログラミング 総合 教科 課程外 多角形を描く 電気の性質と働き
  8. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 低中高ごとの整理 低学年でのプログラミング教育 右上,下動画:小平市立小平第七小学校 Hour

    of code 1年生活:みんなで遊ぼう 1年生活:朝の生活を考える アンプラグド活動 1年課程外
  9. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 低中高ごとの整理 低学年でのプログラミング教育 下動画:小平市立小平第七小学校 Visuit

    2年国語:スイミー 1年生活:秋を楽しもう 低学年生活:冬のイルミネーション ワンボードマイコン
  10. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 低中高ごとの整理 中学年でのプログラミング教育 創造的プログラミング ア

    ン プ ラ グ ド 情報化社会に関する 探究的課題の中での プログラミング プログラミング 導入 操作練習 教科の学びに絡めた プログラミング 総合 教科 課程外 多角形を描く 電気の性質と働き
  11. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の展開 中学年でのプログラミング教育 3年理科:太陽と地面の様子 4年理科:電流の働き

    方位磁針 楽器 総合 小さいコンピュータの世界 その他 ワンボードマイコンの導入 楽しいプログラミング
  12. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 低中高ごとの整理 高学年でのプログラミング教育 創造的プログラミング ア

    ン プ ラ グ ド 情報化社会に関する 探究的課題の中での プログラミング プログラミング 導入 操作練習 教科の学びに絡めた プログラミング 総合 教科 課程外 多角形を描く 電気の性質と働き
  13. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 低中高ごとの整理 電気の利用で創造的なプログラミングを 写真:前原小、6年生がフィジカルコンピューティングで「電気」を学ぶ ICT教育ニュース

    2017年10月30日 入力 明るさ 温度 加速度 方位 ボタン 湿度 気圧 酸素濃度 : 出力 光 熱 音 動力 : 人がそばにいて 温度が高いと 温度に応じて 回る扇風機 自分たちで発想した アイデアを 自分たちで 作り上げていく
  14. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 授業づくり 学ぶ内容と学び方の変化 情報活用能力 言語能力

    問題発見・解決能力 基盤的な力 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 ICT活用 問題 発見 解決法 探索・学習 実行 解決 オーセンテックな 問題解決活動 体系的な 知識や技能 既習 活用 構築 知識・技能 主体的で 対話的な 個別最適な 協働的な 深い
  15. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 授業づくり 主体的な学びとは n 学ぶことに興味や関心を持ち,自己のキャ

    リア形成の方向性と関連付けながら,見通 しを持って粘り強く取り組み,自己の学習 活動を振り返って次につなげる n 興味関心(積極性) n 自己との関連付け(計画性) n 見通し(自覚) n 粘り強く(自己調整力) n 振り返り(意味付け,共有) 平山達也:主体的な学びについての一考察,立命館文學,No. 670, pp.405-391, 2021-01 むずっ
  16. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 授業づくり 主体的な学びを導く要素(の一部) n 興味関心

    n 自己との関連付け n 見通し n 粘り強く n 振り返り ゴール ゴールする 意義 必要な 知識と方法 課題 目標 達成感 次へ繋ぐ 活動の確認 試行錯誤
  17. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 授業づくり 主体的な学びを導くプログラミング教育 l 難易度に応じた

    知識・技能が必要 l 系統的な学び ゴール ゴールする 意義 必要な 知識と方法 課題 目標 達成感 次へ繋ぐ 活動の確認 試行錯誤
  18. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 授業づくり 主体的な学びをプログラミング教育 l 理解度に応じた

    ゴールの設定 l 難易度別課題 (ヒント) ゴール ゴールする 意義 必要な 知識と方法 課題 目標 達成感 次へ繋ぐ 活動の確認 試行錯誤 目標設定 は難しい 自分で選択
  19. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 授業づくり 主体的な学びをプログラミング教育 l 十分な演習時間

    l デバッグ (論理的思考) ゴール ゴールする 意義 必要な 知識と方法 課題 目標 達成感 次へ繋ぐ 活動の確認 試行錯誤
  20. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 授業づくり 対話的な学びとは l 他者の考えを手掛かりに考えること等を

    通じ、自己の考えを広げ深める 自分の考え 他者の考え 更新・拡張 理解 批判的思考 対話 他者への意見 問い 対話的な思考
  21. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 授業づくり 協働的な学びと協同的な学び 坂本旬:「協働学習」とは何か,生涯学習とキャリアデザイン,vol.5,pp.49-57 (2008)

    友野清文:Cooperative learningとCollaborative learning,学苑 総合教育センター国際学科特集, No.907, pp.1-16(2016) 協働的 同じ目的を持った個人が チームで(分担)活動し 自分と他者の成果を 最大限に高める (共同的) 協同的 多様・異質な他者 とのパートナーシップ コミュニティ cooperative collaborative 目標や価値観を共有し 同質集団では生み出せない 成果の創出 教員制御あり 教員制御なし
  22. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 授業づくり 協同的な学びでプログラミング教育 坂本旬:「協働学習」とは何か,生涯学習とキャリアデザイン,vol.5,pp.49-57 (2008)

    友野清文:Cooperative learningとCollaborative learning,学苑 総合教育センター国際学科特集, No.907, pp.1-16(2016) 同じ目的を持った個人が チームで(分担)活動し 自分と他者の成果を 最大限に高める (共同的) 協同的 cooperative 教員制御あり 同じ習熟度同士 習熟度高+低 特に手が動かせない 児童が多い場合 2~3人 プロジェクト的な場合は 多人数でも?
  23. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 授業づくり 協働的な学びとプログラミング教育 坂本旬:「協働学習」とは何か,生涯学習とキャリアデザイン,vol.5,pp.49-57 (2008)

    友野清文:Cooperative learningとCollaborative learning,学苑 総合教育センター国際学科特集, No.907, pp.1-16(2016) 協働的 多様・異質な他者 とのパートナーシップ コミュニティ collaborative 目標や価値観を共有し 同質集団では生み出せない 成果の創出 教員制御なし ❌ 創作的な活動でなら成り立つか?
  24. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU おわりに 近い将来すべての人に求められるもの 高度IT人材 ミドルIT人材

    課題 発見 解決 新たな価値の創造 高度情報通信技術 AI技術 活用 こういうこと ができる 依頼
  25. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU おわりに 小中高一貫の視点からの位置付け 情報Ⅰ(必修) 技術分野

    情報に関する技術 情報Ⅱ 発展 発展 情報技術の発展・浸透 情報の科学的な理解に 裏打ちされた 情報活用能力 を育むことが重要 プログラミング教育 基本的な操作 情報モラル (5年社会)情報化と社会・産業 2021- 2022- 2020-
  26. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU おわりに もう一つの育む力 l これにもプログラミング体験が必須

    プログラムの働きやよさ,情報社会がコンピュータをはじめと する情報技術によって支えられていることなどに気付き,身近 な問題の解決に主体的に取り組む態度やコンピュータ等を上手 に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度などを育む こと (小学校学習指導要領解説 p.85) すごい やってみる のような態度
  27. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU おわりに プログラミング的思考 大きく複雑な 高度情報化社会における

    高度情報化社会における 大きな武器である 抽 象 化 モ デ ル 化 一 般 化 分解 構造化 手順化 評価 順序 分岐 反復 並列 演繹・帰納(類推,仮説) 問題 Computer 高速化・自動化 論理的思考・パタン認識 パ ラ メ タ ラ イ ズ アルゴリズム的思考