全8講からなるアルバート・エリスの認知行動療法、REBTの研修の最終講。特に人間関係への対応に主眼を置いている。
合同会社実践サイコロジー研究所木内敬太 [email protected]人間関係に活かすREBT 第8講学びの振り返りと今後に向けて
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2前回の振り返り良好なコミュニケーションのための7つのルールとは、相手をありのままに受け入れる、感謝を繰り返し伝える、誠実なコミュニケーション、立場や意見の違いを認め合う、相手の目標を応援する、相手の間違える権利を認める、かなわない願望(要求)を目標(願望)に変える。「空気読んでこちらを気にかけるべき。一方的に話し続けるなんてクズ!」「厳しくするべき。甘やかすなんて耐えられない」「怒られることは絶対に避けなければならない。叱責には耐えられない」「常に100%安全でなければならない。リスクの可能性には耐えられない」などのイラショナルな信念がそれぞれのコミュニケーションを難しくすることがある。コミュニケーションの良循環とは、理解ー同意ー声明の循環。
3前回の振り返り良好なコミュニケーションのための7つのルールとは、相手をありのままに受け入れる、感謝を繰り返し伝える、誠実なコミュニケーション、立場や意見の違いを認め合う、相手の目標を応援する、相手の間違える権利を認める、かなわない願望(要求)を目標(願望)に変える。「空気読んでこちらを気にかけるべき。一方的に話し続けるなんてクズ!」「厳しくするべき。甘やかすなんて耐えられない」「怒られることは絶対に避けなければならない。叱責には耐えられない」「常に100%安全でなければならない。リスクの可能性には耐えられない」などのイラショナルな信念がそれぞれのコミュニケーションを難しくすることがある。コミュニケーションの良循環とは、理解ー同意ー声明の循環。
4 講座の構成講数 内容第1講 ソーシャルスキルと認知行動療法第2講 人間関係の振り返りとABCモデル第3講 ABC分析とイラショナルな信念第4講 ラショナルな信念第5講 ラショナルな信念への確信を強める(1)第6講 ラショナルな信念への確信を強める(2)第7講 良好な人間関係の7つのルール第8講 学びの振り返りと今後に向けて
内容01020304ソーシャルスキルの測定イラショナルな信念の測定学びの振り返りディスカッション
6ソーシャルスキル(SS)の自己評価自己統制 表現力 読解力 自己主張 他者受容 関係調整合計点:÷4=/6合計点:÷4=/6合計点:÷4=/6合計点:÷4=/6合計点:÷4=/6合計点:÷4=/6(3.80) (3.32) (3.97) (3.15) (4.34) (3.99)※()内は藤本・大坊(2007)で報告された大学生233名の平均値藤本学・大坊郁夫. (2007). コミュニケーション・スキルに関する諸因子の階層構造への統合の試み. パーソナリティ研究, 15(3), 347-361.
7イラショナルな信念(IB)の自己評価達成動機 依存傾向倫理的厳しさ回避傾向低い欲求不満耐性合計点:÷4=/4合計点:÷4=/4合計点:÷4=/4合計点:÷4=/4合計点:÷4=/4(1.41) (1.9) (2.48) (1.37) (2.59)※()内は森ら(1994)で報告された大学生546名の平均値森・長谷川・石隈・嶋田・坂野(1994)不合理な信念尺度短縮版JIBT-20の開発の試み. ヒューマンサイエンスリサーチ, 3, 43-58.
8振り返り:SSとIBの変化についてソーシャルスキルとイラショナルな信念の変化は?
これまでの復習
10 イラショナルな信念の構造絶対的要求~でなければならない、~であってはならないネガティブな評価・【自己(他者)卑下】私は(あの人は)ダメ人間・【破局化】最悪(この世の終わり)だ!・【欲求不満】耐えられない!
11 ラショナルな信念の構造現実的な願望~であって欲しいが、そうならないこともある。中立的な評価・自己(他者)受容:人の価値は評価できない。欠点のある人間。それでOK。・人生の受容:色々あるけど、最悪ではない。・欲求不満耐性:辛いけど耐えられる。死ぬわけじゃない
12ラショナル/イラショナルの対応表イラショナル ラショナル~でなければならない~でない私(○○)はダメ人間だ~でないなんて最悪だ~でないなんて耐えられない~であった方がいいが、現実的には~でないこともある。~でないのは、私(○○)が欠点のある人間ということ。それでOK。人の価値は評価できない。~でないのは嫌だけど、最悪とは言えない~でないのは辛いけど、耐えられる。死ぬわけではない。
137つのルールをチェック! 相手をありのままに受け入れる 感謝を繰り返し伝える 誠実なコミュニケーション 立場や意見の違いを認め合う 相手の目標を応援する 相手の間違える権利を認める かなわない要求を願望に変える
14振り返り:授業を通した変化授業を通して自分の考え方や行動に生じた変化は?
15振り返り:今後に向けて今後に向けて人間関係について取り組んでいきたいことは?
16 ディスカッション講座を通した学びと今後に向けての取り組みについて共有する