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人間関係に活かす認知行動療法(REBT)第8講

PPi, LLC
July 04, 2019

 人間関係に活かす認知行動療法(REBT)第8講

全8講からなるアルバート・エリスの認知行動療法、REBTの研修の最終講。特に人間関係への対応に主眼を置いている。

PPi, LLC

July 04, 2019
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Transcript

  1. 合同会社実践サイコロジー研究所
    木内敬太 [email protected]
    人間関係に活かすREBT 第8講
    学びの振り返りと
    今後に向けて

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  2. 2
    前回の振り返り
    良好なコミュニケーションのための7つのルールとは、相手を
    ありのままに受け入れる、感謝を繰り返し伝える、誠実なコミュ
    ニケーション、立場や意見の違いを認め合う、相手の目標を応援
    する、相手の間違える権利を認める、かなわない願望(要求)を
    目標(願望)に変える。「空気読んでこちらを気にかけるべき。
    一方的に話し続けるなんてクズ!」「厳しくするべき。甘やかす
    なんて耐えられない」「怒られることは絶対に避けなければなら
    ない。叱責には耐えられない」「常に100%安全でなければなら
    ない。リスクの可能性には耐えられない」などのイラショナルな
    信念がそれぞれのコミュニケーションを難しくすることがある。
    コミュニケーションの良循環とは、理解ー同意ー声明の循環。

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  3. 3
    前回の振り返り
    良好なコミュニケーションのための7つのルールとは、相手を
    ありのままに受け入れる、感謝を繰り返し伝える、誠実なコミュ
    ニケーション、立場や意見の違いを認め合う、相手の目標を応援
    する、相手の間違える権利を認める、かなわない願望(要求)を
    目標(願望)に変える。「空気読んでこちらを気にかけるべき。
    一方的に話し続けるなんてクズ!」「厳しくするべき。甘やかす
    なんて耐えられない」「怒られることは絶対に避けなければなら
    ない。叱責には耐えられない」「常に100%安全でなければなら
    ない。リスクの可能性には耐えられない」などのイラショナルな
    信念がそれぞれのコミュニケーションを難しくすることがある。
    コミュニケーションの良循環とは、理解ー同意ー声明の循環。

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  4. 4 講座の構成
    講数 内容
    第1講 ソーシャルスキルと認知行動療法
    第2講 人間関係の振り返りとABCモデル
    第3講 ABC分析とイラショナルな信念
    第4講 ラショナルな信念
    第5講 ラショナルな信念への確信を強める(1)
    第6講 ラショナルな信念への確信を強める(2)
    第7講 良好な人間関係の7つのルール
    第8講 学びの振り返りと今後に向けて

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  5. 内容
    01
    02
    03
    04
    ソーシャルスキルの測定
    イラショナルな信念の測定
    学びの振り返り
    ディスカッション

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  6. 6
    ソーシャルスキル(SS)の自己評価
    自己統制 表現力 読解力 自己主張 他者受容 関係調整
    合計点:
    ÷4=
    /6
    合計点:
    ÷4=
    /6
    合計点:
    ÷4=
    /6
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    合計点:
    ÷4=
    /6
    合計点:
    ÷4=
    /6
    (3.80) (3.32) (3.97) (3.15) (4.34) (3.99)
    ※()内は藤本・大坊(2007)で報告された大学生233名の平均値
    藤本学・大坊郁夫. (2007). コミュニケーション・スキルに関する諸因子の階層構造への統合の試み. パーソナリティ研究, 15(3), 347-361.

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  7. 7
    イラショナルな信念(IB)の自己評価
    達成動機 依存傾向
    倫理的
    厳しさ
    回避傾向
    低い欲求
    不満耐性
    合計点:
    ÷4=
    /4
    合計点:
    ÷4=
    /4
    合計点:
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    合計点:
    ÷4=
    /4
    合計点:
    ÷4=
    /4
    (1.41) (1.9) (2.48) (1.37) (2.59)
    ※()内は森ら(1994)で報告された大学生546名の平均値
    森・長谷川・石隈・嶋田・坂野(1994)不合理な信念尺度短縮版JIBT-20の開発の試み. ヒューマンサイエンスリサーチ, 3, 43-58.

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  8. 8
    振り返り:SSとIBの変化について
    ソーシャルスキルとイラショナルな信念の変化は?

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  9. これまでの復習

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  10. 10 イラショナルな信念の構造
    絶対的要求
    ~でなければならない、~であってはならない
    ネガティブな評価
    ・【自己(他者)卑下】私は(あの人は)ダメ人間
    ・【破局化】最悪(この世の終わり)だ!
    ・【欲求不満】耐えられない!

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  11. 11 ラショナルな信念の構造
    現実的な願望
    ~であって欲しいが、そうならないこともある。
    中立的な評価
    ・自己(他者)受容:人の価値は評価できない。
    欠点のある人間。それでOK。
    ・人生の受容:色々あるけど、最悪ではない。
    ・欲求不満耐性:辛いけど耐えられる。
    死ぬわけじゃない

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  12. 12
    ラショナル/イラショナルの対応表
    イラショナル ラショナル
    ~でなければならない
    ~でない私(○○)は
    ダメ人間だ
    ~でないなんて最悪だ
    ~でないなんて
    耐えられない
    ~であった方がいいが、
    現実的には~でないこともある。
    ~でないのは、私(○○)が欠点のある
    人間ということ。それでOK。
    人の価値は評価できない。
    ~でないのは嫌だけど、最悪とは言えない
    ~でないのは辛いけど、耐えられる。
    死ぬわけではない。

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  13. 13
    7つのルールをチェック!
     相手をありのままに受け入れる
     感謝を繰り返し伝える
     誠実なコミュニケーション
     立場や意見の違いを認め合う
     相手の目標を応援する
     相手の間違える権利を認める
     かなわない要求を願望に変える

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  14. 14
    振り返り:授業を通した変化
    授業を通して自分の考え方や行動に生じた変化は?

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  15. 15
    振り返り:今後に向けて
    今後に向けて人間関係について取り組んでいきたいことは?

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  16. 16 ディスカッション
    講座を通した学びと今後に向けての取り組み
    について共有する

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