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職員室で使えるコミュニケーションのためのコーチング

PPi, LLC
October 08, 2021

 職員室で使えるコミュニケーションのためのコーチング

教師向け1時間のコーチング講座。
【内容】
コーチングとは?
コーチングの基礎
 その1:すでにできている点や強みに注目する
 その2:相手の考えや価値観を尊重する
 その3:理想の未来像を描く
 その4:SMART(スマート)な目標とスモールステップを設定する
宿題(のご提案)

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October 08, 2021
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Transcript

  1. 職員室で使える
    コミュケーション
    のための
    コーチング
    講師:元木 敬太

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  2. 自己紹介
    元木敬太
    合同会社実践サイコロジー研究所 代表
    日本実行機能コーチング協会 共同代表
    修士(心理学)・博士(医学)、キャリアコンサルタント、公認心理師、臨床心理士
    2010年より心理職として心理カウンセリングの実践を行っており、2017年にキャリア
    コンサルタント、2019年に公認心理師を取得。 東京都(練馬区)、宮城県(仙台市)、
    埼玉県(さいたま市)で、学校生活支援員、小中高等学校スクールカウンセラーを経て、
    現在は、メンタルヘルス、コーチング、キャリア開発に関連した実践と研究を行っている。
    埼玉県坂戸市の不登校いじめ対策研修を2019・2020年度担当。
    共著書・訳書:
    コーチング心理学概論(ナカニシヤ出版)
    ポジティブ心理学コーチングの実践(金剛出版)
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  3. 内容
    • コーチングとは?
    • コーチングの基礎
    –その1:すでにできている点や強みに注目する
    –その2:相手の考えや価値観を尊重する
    –その3:理想の未来像を描く
    –その4:SMART(スマート)な目標とスモールステップを設定する
    • 今後に向けて
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  4. 技法などより具体的な内容
    https://youtu.be/j_zV85OFs6c
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  5. コーチングとは?
    思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を
    公私において最大化させるような、コーチとクライアントのパートナー関係
    ICF/国際コーチング連盟
    対話
    パフォーマンスや
    ウェルビーイングに焦点 対等な関係で育まれる
    単に技法を使うことではない
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  6. ICF 国際コーチング連盟
    • 国際的なプロ・コーチ(主にビジネス・コーチ)の職能団体
    • 資格認定
    –ACC(associate certified coach):アソシエイト認定コーチ
    –PCC(professional certified coach):プロフェッショナル認定コーチ
    –MCC(master certified coach):マスター認定コーチ
    • 指針
    –コンピテンシー(能力要件)
    –倫理規定
    ICFジャパンWebサイト
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  7. コーチングの基礎
    その1
    すでにできている点や
    強みに注目する
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  8. できている点や強みに注目
    • 問題よりも希望の話を多くする
    –なぜ?なぜ?なぜ?→×
    –どんな風になったらいい?/もしそれが実際に実現したら?/何も制約が無かっ
    たらどうしている?/何とかやれているのはどうして?/最悪でない所は?
    • できていない点よりもできている点、資源や強みに注目する
    –今少しでもできているところは?/問題が少しでもましな時は?/以前うまくいっ
    たときは?/問題解決や目標達成のために活用できそうなものは?/この場面
    で活用できるあなたの強みは?
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  9. 質問1
    現在の学校や教師間のコミュニケーションで
    良いところ、悪くはないところを
    できるだけ多く挙げましょう。
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  10. コーチングの基礎
    その2
    相手の考えや価値観を
    尊重する
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  11. 相手の考えや価値観を尊重
    • 人それぞれ考え方や価値観は違うが、誰でも気持ちよく働きたい!
    • 心理的安全性
    –できないことに寛容に。違いを認め、尊重する。
    • 無条件の積極的関心:頭ごなしに否定しない
    –へぇそうなんだ!もっと教えて!/○○さんはそう思うのね。一方で、~という意見
    もある。これについてはどうしたらいいと思う?/~について私の考えを伝えても
    いいですか?…これについてはどう思いますか?
    –何度言ったらわかるんだ!→前~と伝えたと思うけど、これについてはどう思う?
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  12. 質問2
    学校や教師間のコミュニケーションで
    もう少しこうなって欲しいなということは?
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  13. コーチングの基礎
    その3
    理想の未来像を描く
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  14. 理想の未来像を描く
    • 具体的に、そして、どうなりたいかのその先へ!
    –それが実現したらどんないことがありそう?/それが実現したことはどんな所か
    らわかるだろう?/そうなったらどんな気持ち?/そうなったときどんなこと考えて
    いる/そうなったら何をする?/それが実現したら、他者との関係はどう変わる?
    • 聞き返し(確認)がとても大事
    –相手の思いや気持ちを想像して聞き返す(確認する)
    –~ということ?/~という気持ち?/~して欲しい?/~したい?/~だったらいい?
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  15. 質問3
    1 年後もこの学校で働いていることを想像してください。そして、
    すべてのことが順調に進んで、学校は、理想通りの姿になっていると
    します。あなたにはどんな光景が見えますか?教職員や生徒、保護
    者、近隣住民、掲示物など学校内の様子のどんなところに、理想が
    実現されたことが表れていますか?「理想は」は、各々の思い描くも
    ので構いません。1 年後に理想が実現された様子について
    自由にお答えください。
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  16. コーチングの基礎
    その4
    SMART(スマート)な
    目標とスモールステップ
    を設定する
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  17. SMART(スマート)な目標とスモールステップ
    • SMART(スマート)
    –Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、
    Relevant(関連している)、Time-based(期限がある)
    • できるだけ小さな変化を起こす。1つ変われば、次も変わりやすく
    –スケーリング(点数化)→1点上がったら?
    –理想の未来が実現される最初の兆候は?/8割方できそうなことは?/まずどれ
    から始める?/理想の未来に向けた1番初めの1歩は?
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  18. 質問4
    理想の未来像を100点として今現在は何点でしょう?
    それが1 点上がった状態は今とどう違っていますか?
    1 点上げるために、あなたにできそうなことは何ですか?
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  19. 質問5
    上記の1点上がった状態について、SMART な
    ゴールを設定しましょう。
    いつまでに何がどうなったら達成といえますか?
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  20. テイクホームメッセージ
    •1対1面接だけでなく、普段からコーチングを意識して
    建設的なコミュニケーションを心がけてみてください。
    –ち:注目するのはできている点や強み
    –か:(相手の)考えや価値観を尊重
    –み:(理想の)未来像を思い描く
    –ち:小さな(スモール)ステップで実行
    •無条件の積極的関心と聞き返し(確認)を忘れずに。
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  21. 宿題(のご提案)
    今後1か月間の間で、どこかで、相手に気づかれない
    ように、コーチング的な応答(質問、無条件の積極的関心、
    聞き返しなど)を使ってみてください。
    –気づいた人は、「~がコーチング的で良かったね」と声をかけてください。
    –気づかれなかったら、しめしめとほくそ笑んでください。
    ※実際のコーチングでは、宿題は話し合いで決めます。
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  22. 参考図書
    Amazon
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