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react-nativeで無理やりsequelize(ORM)を使った話
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S-cubism
October 20, 2017
Technology
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react-nativeで無理やりsequelize(ORM)を使った話
S-cubism
October 20, 2017
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Transcript
react-nativeで 無理やりsequelize(ORM)を使った話 2017/10/20 エスキュービズム社内技術LT 久米 諒
はじめに • ReactNativeを使って新しいプロダクトを開発中 • ターゲットのプラットフォームは以下の2つ – iOS – Windows (UWP)
• そのプロダクトにはDBが必要 – サーバにある情報をローカルにキャッシュ – 作成したデータをサーバに送る前に保存しておく、など • 今日はDBに何を採用したかのお話
採用するDB • 旧プロダクトでは、下記を使っていた – iOS : CoreData (SQLiteバックエンド) – Windows(StoreApp)
: SQLite • ReactNativeでは、以下の点で考慮が必要 – 複数のプラットフォームで動かす必要がある – JavaScriptから利用する – 数万件のレコードを扱うため、パフォーマンスが重要 • 検索処理は必ずDBエンジン側で行う必要がある(全件取得してからjsで 絞り込むのはNG) • DB以外にも永続化の手段はあるが、大体この制約に引っかかる
ReactNativeで採用するDB • ReactNativeでは、nodejs向けのパッケージマネージャーで あるnpmをそのまま利用できる • ファイル読み込みやDBアクセスなど、IOを伴うnodejs用の ライブラリはほとんど使えないが、react-native向けのライ ブラリが多数公開されている • 今回はreact-native-sqlite-2を使うことに
– https://www.npmjs.com/package/react-native-sqlite-2 • (RealmはUWP × ReactNativeの組み合わせで使えないので断念)
ORMの利用検討 • react-native-sqlite-2はSQLiteをJSから使えるようにしただけ のライブラリ • 基本的にSQLを書いて利用する想定のモノ • 生SQLを書きたくない! • 通常npmで提供されているライブラリはnodejs用
• react-native対応を謳った実用レベルのORMはまだ無い • nodejs用のライブラリをreact-nativeで無理やり使えない か?
補足 : ReactNativeでのjsトランスパイル • ReactNativeは書いたjsを直接実行するのではなく、一旦 babelというツールで変換(トランスパイル)する • 最新のEcmaScript(JavaScript)仕様で書いたコードが、既存 の環境で実行できる様に古いjs形式に変換される •
ソースコードは複数のjsファイルに分割され、importや requireで参照しているが、トランスパイル時にはこれは1つ のjsbundleファイルにまとめられる main.jsbundle xxx.js yyy.js zzz.js aaaa.js import import require
ORMの選定 • npmのsqlite3パッケージは当然使えないが、react-native- sqlite-2に差し替えれば良いのでは? • module-resolverというbabelプラグインがあった! – 設定ファイルでrequire/importの参照を置換できる – https://github.com/tleunen/babel-plugin-module-resolver
ORMの選定 • 候補は2つ • Bookshelf – http://bookshelfjs.org/ – 動的なrequireがあったので、Babelが対応できず… •
Sequelize – http://docs.sequelizejs.com/ – mysqlなど他のDBへの参照も大量にあったが、全部ダミーに差し 替えれば動いた!
参考 : module-resolverの設定 • babelrc
Sequelize導入のメリット • クエリがjsonで表現できる • マイグレーションシステムを導入できた • 簡単にDB処理をユニットテストできるようになった
react-nativeでsequelizeを使うリスク • 通常、ライブラリを公開されていない手段で利用するのは 悪手 • 以下の理由から、今回は使っても良いと判断 – 仮にsequelizeの仕様が変更されても、module-resolverの設定を 書き換えれば大体追従できるはず –
module-resolverのコード量が少なく、いざとなれば自分で作れそ う – DBアクセスをリポジトリクラスに限定しているので、最悪他のDB に移行することも容易