2023年8月22日開催『SORACOM UG Tokyo #16』で、ソラコム三國(mick)が発表した資料です。
Discovery 2023 裏話ソラコム社員による IoT プロトタイピングコーナーSORACOM UG Tokyo #16Aug. 22, 2023株式会社ソラコム | SORACOM, INC.Customer Reliability Engineer三國直樹 | Naoki “Mick” Mikuni (@n_mikuni)
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自己紹介三國直樹 (mick)Customer Reliability EngineerSORACOM のサポートやドキュメント等を担当好きな SORACOM サービス: SORACOM Beam
• IoT プロトタイピングコーナーとは?• どのように企画・運営したのか今日話すこと三カ月にわたった企画について制作や運営の裏側をたっぷりとお伝えします
IoT プロトタイピングコーナーとは?
• プロトタイピングとは: アイデアを具現化する試作品 (プロトタイプ) の制作• IoT プロトタイピングコーナーとは: ソラコム社員によるプロトタイプの展示IoT プロトタイピングコーナーとは?オフィスの植物の水やりを自動化したいアイデア IoT プロトタイピングコーナーでの展示
机 4 台で、計 12 の展示1. IoT x Music2. 伸びたら通知、雑草監視 IoT3. 水産養殖 IoT システム4. 外出前にチェック、屋内外の気温差チェッカー5. 昔懐かしの表示板?在席状況を Slack へ表示6. 眼を大事に!在宅勤務用、照度検知器7. オフィスの観葉植物に自動で水やり8. 「暑い (寒い) のって私だけ...?」を解決!オフィスの温湿度マップ9. オフィスで直接見たくなる、富士山レポーター10. 飲料の摂取ペースを可視化できる、スマートコースター11. スマート体重計12. AI とおはなしデバイスIoT プロトタイピングコーナーの様子
各展示にはキャプションを用意
たくさんのお客様にお越しいただけました
当日までの企画・運営
2023 年 2 月 @ソラコム今年の Discovery でやりたい企画を募集するよっ!
4 年前のオフライン Discovery でやった企画を、またやりたい…!
2019 年 5 月、入社したばかりの mickSIM を逆に挿してドングルを壊したArduino IDE なんて触ったことないAWS ぶっちゃけ全然わからんデバイス ×クラウド ×やる気 ◎勢いで IoT プロトタイピングコーナーに参加
Discovery 2019 で作ったもの: 日傘 IoThttps://blog.soracom.com/ja-jp/2019/07/10/iotprototyping/
• IoT の大変さを実感• 電源 \(^o^)/DB 設計 \(^o^)/見た目 (デバイスも画面も)\(^o^)/• IoT の楽しさも実感• 自分がつくった IoT についてお客様と話せて理解も深まった• お客様の気持ちに少し近づけてサポート業務に役立った• 自社製品への愛着がわいたし、改善したくなった• また何かつくりたくなったDiscovery 2019 を終えて…これらの体験から、IoT プロトタイピングコーナーの企画・運営へ手を挙げることに
• コンセプト・アウトプットイメージ決め• 基本は 2019 を踏襲。1 つだけ追加。• 「出来るだけ多くのソラコム社員を巻き込む」• 会社の成長で、IoT や SORACOM の知識を求められない専門職が増加• コロナの長期化で「皆でイベントを作るぞー!」という一体感も低下• -> プロトタイピングに携わって IoT を楽しむ人を増やしたい。2023-03-22 企画打ち合わせ制作は他の人にお願いする、アイデアだけ出すという参加形態を追加した
• 運営メンバー決め。CRE から 4 人、マーケティングから 2 人• スケジュール決め ->2023-03-22 企画打ち合わせアイデア募集3 weekアイデア選定2 week制作担当決め2 week制作4 week本番アイデアソンもやりたいアイデアだけ、の参加者向け
アイデア募集3 weekアイデア選定2 week制作担当決め2 week制作4 week本番運営フェーズ
• アイデアソンには累計 30 人超が参加• 全 12 の展示のうち、5 つはアイデアソンから生まれたIoT に関するアイデアを語るだけで楽しい!オンラインの様子 (議事メモ) オフラインの様子
• 計 18 のアイデアがあつまった (当初の展示数目標は最低 5 つ)• ヒアリング項目も最小限に• 必須: 解決したい (してほしい) 課題• 必須: 自分で作りたいかどうか• 任意: 課題の解決イメージ• 任意: 必要な予算のイメージフォームでもアイデアの応募を呼びかけ
• 選定基準は 2 つ。お客様からどう見えるかを意識。• 共感性: 身近な生活や仕事が便利 or 楽しくなりそうか?• 見栄え: 現地や動画で動作状況を見せられるか?• 特に法律面・安全面でのリスクを重視 (火気や電気など)基準をもとに応募者へフィードバック選定基準を事前に出せていなかったのは反省点。一方、基準に縛られない自由な発想は貴重。(飲酒 x IoT とか)
• 要件や構成を緩く絞り、やりたそうな人へ突撃したり、募集スライドを公開して閲覧履歴から突撃したり、最後 1 つは運営で巻き取った12 の展示が決定、うち 4 つの制作者を募集制作者募集のスライド
• 成果物のイメージやスケジュールを共有した2023-05-26 制作者向け説明会
• デバイスや SIM を貸し出したり、クラウド利用料について予算からの補填をするなどした (かなり大変)• 進捗管理として、進捗相談会と制作チェックポイントを設定した制作のフォロー 1制作チェックポイントの様子
• 説明用にキャプションを作った。構成図など、素材は制作者から集めた制作のフォロー 2キャプション制作用フォーム キャプション
• Wi-Fi 通信を使うプロトタイプもあったので Wi-Fi ルーターを設置• 可視化や通知の様子を見せるレンタル PC の用意• ほかの社員にも説明してもらえるよう、直前に説明動画を撮影• 当然、直前に動かなかったりする本番当日の設営
• ブースには沢山のお客様が来てくださった• 水産 IoT の展示に、陸上養殖をしているお客様から声をかけられたり• ソラコム社員側の満足度も高かった• 想定以上に展示が多かったため、スペースが足りなかったという嬉しい悲鳴も• お客様やパートナー、ユーザーグループを巻き込んで同じような企画をしたいね、という話があった振り返り
• ソラコムのタグラインは "You Create. We Connect" だが、今回の標語は "You Create.We Connect. We Create, too!" で、達成できた気持ち• ひとりで IoT をつくっても楽しいけど、皆でつくるのはもっと楽しかった• ノウハウをためたので、何かの機会、たとえば UG でもソラコムのイベントでも、是非一緒にやりましょう!まとめ
IoT の「つなぐ」を簡単にYou Create. We Connect.