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啓発期を迎えたIoTが切り拓くこれからの社会とエンジニアの学びの道

SORACOM
PRO
November 24, 2022

 啓発期を迎えたIoTが切り拓くこれからの社会とエンジニアの学びの道

2022年11月24日(木) 開催の「Developers Festa Sapporo 2022」で、ソラコム 松下享平より発表した資料です。

SORACOM
PRO

November 24, 2022
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Transcript

  1. 啓発期を迎えたIoTが切り拓くこれからの社会と
    エンジニアの学びの道
    Nov. 24, 2022
    Developers Festa Sapporo 2022
    株式会社ソラコム
    テクノロジー・エバンジェリスト
    松下享平 (Max / @ma2shita)

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  2. 自己紹介
    株式会社ソラコム / テクノロジー・エバンジェリスト
    松下 享平 (まつした こうへい) “Max”
    静岡県民 🗻 新幹線通勤族 🚅
    講演や執筆を中心に活動、登壇回数500以上/累計
    経歴: 東証二部ハードウェアメーカーで情シス部門、
    EC 事業責任者、IoT 事業開発を経て2017年より現職
    好きな言葉「論よりコード」
    AWS ヒーロー ( IoT 部門 2020年受賞)

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  3. IoT や SORACOM の情報収集
    イベントの振り返りにご活用ください!

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  4. 2017 2018
    2019 2020

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  5. IoT 、楽しそう!

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  6. “(モノのインターネット)”
    ITmedia / 2017年08月02日
    https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1708/02/news055.html
    ITmedia / 2022年05月19日
    https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2205/19/news202.html

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  7. IoT の啓発期がはじまる
    https://fabcross.jp/news/2022/20221012_hypecycle.html
    拡大

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  8. クラウド
    センサー/デバイス
    “モノ”
    ネットワーク
    現場をデジタル化 現場とクラウドをつなげる デジタルデータの活用
    モノやコトをデジタル化
    人手に頼らずデータを集める、現場を動かす
    IoT とは?

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  10. https://iot-usecase.com/whill/

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  11. https://www.youtube.com/watch?v=ZUBiWrhjlYc

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  12. ヤマト運輸株式会社
    導入事例
    IoT電球「ハローライト」で、安心
    して暮らせる街づくりを目指し、
    宅急便で培った経営資源を活用し
    た見守りサービスを開始
    運輸・物流
    利用したSORACOMサービス:SORACOM Air
    協力パートナー:ハローライト株式会社

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  13. https://tokyocentury-news.jp/innovation/yamato_transport_and_hellolight/

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  14. IoT は社会のインフラへ
    どこでもつながる通信で
    労働力の置き換え
    「データの解像度」向上で
    既存ビジネスのスマート化
    業界を超えた連携で
    新たな顧客価値を創造
    IoT

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  15. IoT エンジニアとは?
    現実世界と人をつなげて
    価値を創り出す

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  16. 原点回帰

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  17. IoT は約20年の歴史、2014年頃より話題に
    2015年9月
    IoT プラットフォーム「SORACOM」
    サービス開始
    2022年11月
    IoT データ通信サービス
    「SORACOM Air」
    500万回線突破
    ■ すでに Web 3.0 の芽は見えているのですか。
    (中略)
    もう1つは、モノのインターネットです。身の回りのあらゆる
    モノにIPアドレスが付けられ、センサーが埋め込まれるように
    なると、デバイスがインテリジェントになり、自律的な乗物
    が可能になり、人がコンピューターとやりとりするだけでな
    く、デバイス同士がもっと相互に連携するようになります。
    2005年11月
    ― ティム・オライリー
    ― 瀧口範子, 巻頭インタビュー「ティム・オライリー」, インターネットマガジン2006年1月号(No.132),
    2005年11月, 株式会社インプレス R&D, https://i.impressrd.jp/e20071218195/bnpdf200601132 ※下線は筆者加筆
    インプレス社メディア上における “モノのインターネット” 語句出現の歴史 https://bit.ly/12ABE78X

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  18. AWS re:Invent 2015 / AWS IoT (Core) 向けのデモ展示

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  19. テクノロジーと社会の変化
    IT
    (情報処理)
    インター
    ネット
    クラウド IoT
    1995 ~ 2005 ~ 2015 ~
    デジタル化 インフラ データ活用 デジタル化
    ➢ 5G、LPWA
    ➢ 機械学習、AI
    現在 ~

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  20. モノのインターネット ― Internet of Things
    ⚫ パソコンやスマホからインターネットを使う
    “IT / ICT” と、何が違うのか?
    ⚫ モノとモノをつなげる “M2M” と異なる点は?

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  21. IoT は “IT や ICT の広がった姿”
    ICT
    IoT
    IT
    あらゆるモノをネットにつなげてデジタル社会を実現

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  22. M2MとIoTの異なる点
    M2M
    通信設備を自ら敷設・運用
    IoT
    敷設済みの公衆網を利用
    ✓ 事業や要件に合わせた設計と運用が可能
    ⊖ 大きな設備投資、他組織との共通利用は
    原則考えられていない
    ✓ 近隣の設備を利用して安価に利用できる
    ⊖ 要件のミスマッチや、追加のセキュリティ対策が
    必要となるケースも
    組織 A 組織 B 組織 A 組織 B
    類例) 自社の物流網
    専用線
    類例) 宅配事業者の利用
    IP-VPN

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  23. M2M / IoT / IT それぞれで
    データ発生から、利用可能になるまで
    データ
    発生
    データが利用可能になるまでに要する時間
    IT / ICT
    IoT
    M2M
    自動改札
    会計情報
    設備管理
    秒 分 時 日 週 月
    《リアルタイム》
    通知
    《ストリーム》
    可視化
    《バッチ》
    レポート
    四半期
    費用や難易度
    高い
    低い

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  24. クラウド
    センサー/デバイス
    “モノ”
    ネットワーク
    デジタル化の課題「ネットワーク」
    ネットワークの
    設定?
    セキュリティ
    対策や更新?
    クラウドとの
    連携?
    “モノ” の開発や
    管理

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  25. IoT は「データ活用」までの時間が勝負
    センサーやデバイスの
    選定、製作
    データ蓄積
    データ蓄積・活用の
    仕組みの選定、構築
    データ活用
    課題の発見
    解決案や企画
    設置、実施
    “IoT を使う人” から見ると
    価値が無い時間
    “IoT を使う人” の
    スタートライン

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  26. 巨人の肩の上に立つ
    Stand on the shoulders of giants
    作らず、創る

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  27. 5G時代を見据えたIoTプラットフォーム SORACOMのアーキテクチャへの挑戦 | AWS DevDay Tokyo 2019
    https://www.slideshare.net/SORACOM/5giotsoracom-aws-devday-tokyo-2019/14
    SORACOM も「作らずに、創る」
    ― 何を作り、何を作らないか

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  28. パーツを組み合わせて “創る”
    ~ Build ~
    解決課題を
    理解する
    入出力に
    注目する
    組み合わせ方を
    知る
    目的外の利用は、いばらの道 何を入れると、何が得られるか 小さな労力、大きな結果

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  29. 組み合わせて “創る” は「UNIX」にあり
    定理 2
    1つのプログラムには1つのことをうまくやらせる
    《解決課題の理解》
    定理 9
    全てのプログラムをフィルタとして設計する
    《入出力への注目》
    定理 6
    ソフトウェアを梃子(てこ)として使う
    《組み合わせ方》
    芳尾, 桂., Gancarz, M. (2001). UNIXという考え方. 日本: オーム社.

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  30. IoT データ活用向けサーバーレスの例
    ― サービスの組み合わせで実現
    蓄積 可視化 通知
    Cloud Storage
    BigQuery
    Firestore
    Azure
    Cosmos DB
    Storage Account
    Data Lake Storage Gen2
    Amazon S3
    Amazon
    Timestream
    Microsoft
    Power BI
    Google
    Data Portal
    Amazon
    QuickSight
    Amazon
    Simple Notification
    Service (SNS)
    Azure
    SignalR Service
    Firebase Cloud
    Messaging

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  31. 「現場のデジタル化」を手軽に実現
    SORACOM の IoT デバイス
    センサー入り IoT デバイス
    LTE-M 搭載 IoT ボタン
    SORACOM LTE-M Button
    IoT ゲートウェイ(中継器)・通信アダプタ
    量産支援モジュール・開発環境
    4種のセンサー + LTE-M
    GPS マルチユニット
    SORACOM Edition
    USB ドングル型モデム
    SORACOM Onyx
    AK-020
    産業現場向け LTE ルーター
    Teltonika RUT240
    LTE-M
    BG96 (LGA)
    LTE (Cat.1)
    EC21-J miniPCIe
    開発ボードキット
    EVBKIT
    SORACOM IoT ストアで、1つから購入可能
    選べる 30以上の
    IoT デバイス
    LTE 内蔵マイコンボード
    Wio LTE JP Version
    プロトタイプ向けマイコン&拡張ボード
    Arduino UNO 向け拡張ボード
    LTE-M シールド
    Sigfox シールド

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  32. SORACOM のコネクティビティ
    IoT 向けデータ通信サービス
    SORACOM Air
    セルラー LPWA
    GSM / 3G / LTE / 5G LTE-M Sigfox
    あらゆる現場を
    つなげる通信
    セキュリティや
    付加機能
    IoT ビジネス向けの
    料金体系
    セキュアリンクサービス
    SORACOM Arc
    Wi-Fi / 有線 LAN

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  33. LTE-M + 乾電池で
    「どこでもボタン」を実現
    SORACOM LTE-M Button
    3つのボタンアクション
    • シングル
    • ダブル
    • ロング
    + 簡易位置測位機能

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  34. HTTP REST Notification
    データ転送サービス
    SORACOM Beam 何らかの
    サービス

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  35. 機能の数と、使いこなせる人の数は反比例
    使いこなせる人の数
    少 多
    機能の数


    スマートフォン
    専用機
    《ボタン等》
    = お客様に
    学習してもらう量

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  36. IoTは「手段」→ どのように活かすか?

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  37. ポケトーク株式会社
    「POCKETALK


    外国語での双方向コミュニケーショ
    ンを実現するAI通訳機。
    グローバル通信搭載で、電源を入れ
    れば、世界中ですぐに利用可能。
    導入事例
    利用したSORACOMサービス:SORACOM Air
    (plan01s / planX1)チップ型SIM(eSIM)搭載
    サービス
    * 対応言語の詳細は製品ウェブサイトをご確認ください 協力パートナー:JENESIS株式会社

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  38. 通信で「モノづくり」のルールが
    変わり始めている
    CPU や
    マイコン
    通信
    モジュール
    ファームウェア
    モニター、ロボットアーム、
    スピーカー等
    温度センサー、GPS、
    マイク等
    クラウド
    デジタル化
    制御
    IoT における “モノづくり”
    「製品」の定義が
    変わった
    これまでの “モノづくり”

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  39. 株式会社スマートショッピング
    「スマートマットSIM」
    在庫の重さを独自開発のIoTマットで
    自動検知し、在庫管理や自動発注が
    できるサービスを開発。管理業務の
    手間をゼロにし、無人化を実現。 利用したSORACOMサービス:SORACOM Air、
    SORACOM Beam
    導入事例
    サービス

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  40. View Slide

  41. 「モノが “普通に” つながる」時代
    何をしていたいですか?
    IT
    (情報処理)
    インター
    ネット
    クラウド IoT
    1995 ~ 2005 ~ 2015 ~ 2025

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  42. IoT エンジニアとは?
    現実世界と人をつなげて
    価値を創り出す

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  43. アウトプットを応援!
    https://blog.soracom.com/ja-jp/2022/11/10/try-soracom-campaign-2022-autumn/
    https://qiita.com/advent-calendar/2022/soracom

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  44. IoTで解決したいこと、実現したいことを手順で紹介
    SORACOM IoT DIY レシピ
    50を超える IoT の手順書
    《無償公開》
    https://soracom.jp/iot-recipes/

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  45. 今日やった事、まとめませんか?
    https://speakerdeck.com/ma2shita/lets-lightning-talk
    https://blog.soracom.com/ja-jp/2018/04/18/howto-techblog/
    #SORACOM をつけて
    ツイートも是非!

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  46. 人 間 の 歴 史 の 中 で 、 何 か を 始 め る の に
    今ほど最高の時はない。
    今こそが、未来の人々が振り返って、
    「あの時に生きて戻れれば!」と言う時なのだ。
    ― まだ遅くはない。
    ― KEVIN KELLY ,〈インターネット〉の次に来るもの,
    NHK出版, 2016年6月, P18
    http://amzn.to/2ulULQ8

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  47. SORACOM の願い
    クラウド ⇒ 多くの Web サービス
    SORACOM ⇒ 多くの IoT システム
    日本から、世界から、たくさんの
    IoT プレイヤーが生まれますように

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  48. 世界中のヒトとモノをつなげ
    共鳴する社会へ

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