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20260410_SystemsThinking

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April 14, 2026

 20260410_SystemsThinking

2026/04/10(Fri)
『システム思考の世界へ ―複雑化する時代で考え続けるソフトウェア技術者のために』出版記念
『四層構造』で読み解く非線形思考〜自他非分離の境地を求めて〜

本スライドは、2026年4月に開催された『システム思考の世界へ』出版記念イベントでのLT資料です。
私の恩師である故・五百井清右衛門教授(早稲田大学)が遺された「四層構造モデル」を紹介し、その根底にある「自他非分離」の思想を、唯識論やヨガ八支則の視点から再解釈しました。

出典:
五百井 清右衛門. 『絶対』から『相対』へ--アジアの共存を考える. 国際経営・システム科学研究 / 早稲田大学アジア太平洋研究センター出版・編集委員会 編. (31) 2000.3,p.43~58.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I6542032

※引用にあたっては、早稲田大学アジア太平洋研究センター事務局より、温かいご了承をいただいております。

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April 14, 2026

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Transcript

  1. 『絶対』から『相対へ』― アジアの共存を考える ― 【略歴】 1934年 東京に生まれる。 1957年 早稲田大学第一理工学部数学科卒業。大学院工学研究科を経て 1959年 早稲田大学助手:生産研究所本属となり、オペレーションズ・リサーチに従事。

    並行して大学院理工学研究科、理工学部、商学部で授業・ゼミを担当。 一方、1973年から26年続いた早稲田大学ビジネス・スクールで教鞭をとる。研究所の名称変更 によって、早稲田大学アジア・太平洋研究センター教授。早稲田大学大学院アジア・太平洋研究 科で「問題発見・状況分析」「システム・モデル構築法」の授業とプロジェクト研究「ビジネス・システ ム構築の研究」を担当。 2000年11月15日 心不全のため逝去。享年 66才。 五百井清右衛門(いおい・せいえもん) 五百井清右衛門 . "『絶対』から『相対』へ ―アジアの共存を考える ―". 国際経営・システム科学研究 . 早稲田大学アジア太平洋研究センター , 2000, No.31, p.43-58.
  2. 入れ子構造のR,Qのパターン それぞれのグループを構成する諸国家はそのイデオロギーの 元で一般の入れ子構造の〈システム〉では (イ) ~ (ニ) の4つの ケースがあるが,今考えている場面では (ハ) (ニ)

    は除外され る。 それぞれの構成国がタテマエとしてそのグループに属している 以上,そのベクトルの向きはグループとしての向きと一致してい る筈だからである。 日本は (イ) のパターンであり,(ロ) は現在 戦争が行われている東欧の国, (ハ) は一昔 前のドイツ,及び現在の朝鮮半島の状況で ある。 出典:五百井 (2000) 出典:五百井 (2000)
  3. 凹型モデル、という提案 絶対と絶対がぶつかれば争いが起こり、一方 が勝者他方が敗者となるまで戦いは続く。絶 対は他者の存在を許さないからである。 一方、自他非分離といってもこれは観念で あって、現実には自分が居て他者が居る。 凹型モデルでは出っ張った部分の下に、見え ない層が入っている。 出っ張った部分がFの層であり、これは他者 からも見える世界である。

    その下にR、Q、そしてSの層がある。 われわれ日本人は「理屈はそうだよ。だけどね。」という言い方をする場面 が多い。理屈はRであり、「だけどね」の次には理屈でないもののQが来 る。理屈が通っていればそれを受け入れるべきだ、という発想は西欧流の 「絶対」の思考であるが、そう簡単には割り切れない、というのが東洋のQ である。 出典:五百井 (2000)
  4. S(根源)についての未完成部分 注(5) このsはSの層の中に [図1] で与えられる各主体の根として、〈ク ラインの壺〉のような形のものとして想定する。 このsがないと各主体は独立したバラバラなものになり、物事はすべて 繋がっているというシステム思考が成立しなくなる。 独立した主体を束ねるものとして想定したものである。 またSの層は唯識論でいう阿頼耶識に相当するものと考えられ、クライ

    ンの壺であるsは梵我一如の我に相当するという解釈が出来るような予 感があるが、まだそれについての整理はついていない。整理がつき次 第何らかの形で発表したいと思っている。 ※クラインの壺:内と外の区別がない構造 y(t) = f(x(t), r(t), q(t), s) r(t+1) =δ(x(t), r(t), q(t), s) q(t+1) = λ(x(t), r(t), q(t), s) 出典:五百井(2000)