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後発医薬品の生物学的同等性試験 概要 2 経口即放性製剤の溶出挙動

xjorv
October 11, 2020

後発医薬品の生物学的同等性試験 概要 2 経口即放性製剤の溶出挙動

後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドラインは、後発医薬品の承認申請に必要な、先発製剤との同等性を評価するために実施する臨床試験の方法について説明したものです。(2)では経口即放製製剤での溶出挙動の同等性についてまとめています。

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October 11, 2020
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  1. 即放性経口剤: 溶出試験 剤形と試験液は以下の通り パドル回転数 酸性薬物 中性・塩基性薬物 コーティング製剤 難溶性薬物 溶解性改善製剤 50回転

    ①1.2 ②5.5~6.5 ③6.8~7.5 ④水 ①1.2 ②3.0~5.0 ③6.8 ④水 ①1.2 ②4.0 ③6.8 ④水 ⑤1.2+ポリソルベート80 ⑤4.0+ポリソルベート80 ⑤6.8+ポリソルベート80 ①1.2 ②4.0 ③6.8 ④水 ⑤1.2+ポリソルベート80 ⑤4.0+ポリソルベート80 ⑤6.8+ポリソルベート80 100回転 ①~③の一つ ①~③の一つ ①~③の一つ +ポリソルベート80 ④以外の一つ +ポリソルベート80 *ポリソルベート80は界面活性剤。附則がたくさんある
  2. f2関数 2 = 50 ∙ 100 1 + − 2

    =1 T i : 試験製剤の平均溶出率、R i : 標準製剤の平均溶出率、n: 比較する時点の数 • 試験製剤と標準製剤が一致すると100になる • 最低値は0近くになる
  3. 類似性判定: Cの場合 C)規定時間内に平均50%以上溶出しない場合 • 平均溶出率が標準の±9%以内 • f2関数の値が53以上 のいずれかで類似とする 標準製剤の溶出が •

    試験時間における平均溶出率の1/2になる* • 規定された試験時間 の2時点で *規定時間での溶出が10%以下なら規定時間だけで判定する