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ICH E8 臨床研究における一般的事象 2

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January 06, 2021

ICH E8 臨床研究における一般的事象 2

ICH E8は臨床研究における一般的事項に関するガイドラインです。2では開発における方法論のうち、第2相の臨床試験から、各種臨床研究において考慮すべきことについてまとめています。

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January 06, 2021
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  1. ICH E8 臨床研究における一般的事象 2 2021/1/4 Ver. 1.0

  2. 開発における方法論 第2相(Phase II)の内容 • 治療的探索研究が主要な内容となる • 初期は治療前からの変化、後期は対照ありで実施する • 比較的同質の被験者集団を用いることが多い •

    第3相実施に必要な情報(エンドポイントや用量)を決定する
  3. 開発における方法論 第3相(Phase III)の内容 • 治療的確証研究が主要な内容となる • 医薬品の安全性と効能を確証し、申請内容とする • 用量応答性や病状/群の影響、薬物間相互作用を調べる •

    長期投与する場合は第2相から引き続き行うこともある
  4. 開発における方法論 第4相(Phase IV)の内容 • 承認後開始する、治療的使用における研究を指す • 医薬品の使用を最適化するために行われる • 相互作用、用量応答性、安全性などが対象となる

  5. 開発における方法論 承認適用用法以外への適用のための開発 • 新適用、新用法、新投与経路検証のために行われる • 用量、用法、複合剤ではヒトでの薬理学研究が必要となる • 承認時のデータを一部流用することが可能

  6. 薬物代謝研究 薬物動態学研究の一部として実施する • 主要な活性のある代謝物は特定し、動態を追う • 検証の時期は医薬品のタイプにより異なる

  7. 薬物間相互作用研究 非臨床等での代謝プロファイルから可能性が疑われた場合 • 臨床での相互作用研究を強く推奨する • 頻繁に同時投与される場合は非臨床・臨床研究が必要 • 他の薬剤により、代謝・排出が変化しうる

  8. 特殊集団での研究 特別なリスク・便益があることがある • 成人での使用とは用量・用法が変化しうる • 腎・肝機能障害の患者での動態研究が有用 • ICH E5やE7、M3に従う

  9. 妊婦・授乳期女性・小児での研究 妊婦は通常臨床研究の対象としない • 妊婦で使用される医薬品では安全性への特別な配慮が必要 • 授乳期では乳中に排出される代謝物を特定する • 小児に使用される医薬品では開発初期から検討を始める

  10. 個々の臨床研究: 目的 目的は明確に記載する • 探索的であるか、確証的であるかを表記する • 調べる安全性、効能の性質を示す • 動態、薬理、生理、生化学の検証事項を示す

  11. 個々の臨床研究: デザイン ICH E3、E4、E6、E9、E10に従い以下を考慮する • 被験者の選択・対照の選択 • 統計的に説明された被験者数 • 研究結果として得るパラメータ(Response

    Variables) • バイアス低減(ランダム化、盲検、計画コンプライアンス)
  12. 臨床研究の実施 GCP、ICH E7を含むガイドラインに従い行う • 計画書に従い実施することが必須である • 計画書改訂には明確な理由の説明が必要となる • 副作用報告は必須で、計画書に記載される必要がある

  13. 解析 計画書に被験者割付・測定変数・仮説等を記載しておく • 計画書記載の解析手法に従い実施する • 計画書からの逸脱はすべて報告書に記載する • すべての副作用は記録し、表としてまとめる