Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ICH S6 生物学的製剤 Part1: 前臨床での生物学的製剤の安全性評価 2
Search
xjorv
November 17, 2020
Education
0
280
ICH S6 生物学的製剤 Part1: 前臨床での生物学的製剤の安全性評価 2
ICH S6は生物学的製剤の臨床前安全性評価についてのガイドラインです。2では安全性薬理学についてまとめています。
xjorv
November 17, 2020
Tweet
Share
More Decks by xjorv
See All by xjorv
コンパートメントモデル
xjorv
0
4.8k
コンパートメントモデルをStanで解く
xjorv
0
370
生物学的同等性試験 検出力の計算法
xjorv
0
3.1k
生物学的同等性試験ガイドライン 同等性パラメータの計算方法
xjorv
0
5.2k
粉体特性2
xjorv
0
2.2k
粉体特性1
xjorv
0
2.6k
皮膜5
xjorv
0
2.1k
皮膜4
xjorv
0
2k
皮膜3
xjorv
0
2k
Other Decks in Education
See All in Education
Zero to Hero
takesection
0
130
Mathematics used in cryptography around us
herumi
2
530
ヘイトスピーチがある世界のコミュニケーション
ktanishima
0
530
Semantic Web and Web 3.0 - Lecture 9 - Web Technologies (1019888BNR)
signer
PRO
2
2.6k
Library Prefects 2024-2025
cbtlibrary
0
120
Algo de fontes de alimentación
irocho
1
450
人々はさくらになにを込めたか
jamashita
0
140
Chapitre_1_-__L_atmosphère_et_la_vie_-_Partie_2.pdf
bernhardsvt
0
220
Nodiレクチャー 「CGと数学」講義資料 2024/11/19
masatatsu
1
260
Future Trends and Review - Lecture 12 - Web Technologies (1019888BNR)
signer
PRO
0
2.6k
ニュースメディアにおける生成 AI の活用と開発 / UTokyo Lecture Business Introduction
upura
0
160
お仕事図鑑pitchトーク
tetsuyaooooo
0
2.3k
Featured
See All Featured
Docker and Python
trallard
43
3.2k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
366
19k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
328
21k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
38k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
365
25k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
33
2.4k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
73
5.4k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
222
9k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
96
5.2k
KATA
mclloyd
29
14k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
176
9.5k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
49
2.2k
Transcript
ICH S6 生物学的製剤 Part1: 前臨床での安全性評価 2 2020/11/13 Ver. 1.0
安全薬理学(Safety Pharmacology) 望まない薬理的反応を検出することが重要 • 医薬品の機能により引き起こされる毒性を調べる • 主要な生理機能に与える影響を明らかにする • 単離した器官などを用いた試験を行ってもよい
暴露の検証: 薬物動態 動態は毒性評価に有用 • 免疫に依存した系で取り除かれることがある • 薬力学的応答が動態より遅れる場合がある • 放射性ラベルにより活性が変化しないことを確認する •
放射性ラベルが分解によりタンパクを反映しないことがある
定量方法 科学的に説明された1つ以上の方法で調べる • バリデーションされていれば1つで十分 • 放射性だけでなく、特異的定量法があると望ましい • ヒトと動物で定量法が同じであることが理想的
代謝 代謝・分解が起こりうる • 分解産物はペプチドやアミノ酸 • 代謝経路の理解も必要 • タンパクの結合やマトリックス中の振る舞いを理解する
単回投与毒性研究 全身・部分暴露毒性を理解するのに有用 • 多回投与時の用量を決定するのに用いることができる • 毒性と薬理学・効能研究を兼ねることもできる • 安全薬理学の情報を参考に研究系を構築する
多回投与研究 投与経路や投与間隔は臨床使用を反映したものとする • 動態研究を伴うほうがよい • 毒性からの回復過程を研究対象に含める • 1-3ヶ月の研究を行うことが一般的 • 投与期間の短い医薬品は2週間の研究でよい
• 慢性毒性は6ヶ月の研究で調べる
免疫毒性研究 免疫産生の可能性を検証する • 生物製剤は免疫系に干渉するものが多い • 炎症性反応が起こることが指標となる • 細胞表面の抗原が変化するときには自己免疫の可能性がある
生殖・発生毒性研究 臨床使用時の状況と患者によって必要性が異なる • 半減期、免疫誘導、特異性などがデザインを決める要因 • 発生時の免疫毒性などの検証が重要
遺伝毒性研究 通常の化学製剤と同様の試験は適用できない • タンパク製剤は普通DNAや染色体と直接干渉しない • 遺伝毒性が懸念されるときに一般的な試験を行う
発がん性研究 通常の化学製剤と同様の試験は適用できない • 臨床使用期間によっては必要となる • 細胞増殖などを引き起こす場合は研究が必要 • in vitroで懸念があれば、動物実験を行う
部分耐性研究(Local Tolerance) 部分耐性の評価を必要とする • 市場出荷製品の処方で試験を行う