Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Rの基礎 1
Search
xjorv
January 15, 2021
Education
0
180
Rの基礎 1
ICH E9で統計の内容に触れましたので、少し脇道に逸れて統計、の前にRについて説明します。Rを理解することで統計計算をRに肩代わりしてもらうことができます。
xjorv
January 15, 2021
Tweet
Share
More Decks by xjorv
See All by xjorv
コンパートメントモデル
xjorv
3
5.7k
コンパートメントモデルをStanで解く
xjorv
0
460
生物学的同等性試験 検出力の計算法
xjorv
0
3.6k
生物学的同等性試験ガイドライン 同等性パラメータの計算方法
xjorv
0
6.3k
粉体特性2
xjorv
0
2.5k
粉体特性1
xjorv
0
2.9k
皮膜5
xjorv
0
2.4k
皮膜4
xjorv
0
2.3k
皮膜3
xjorv
0
2.3k
Other Decks in Education
See All in Education
Présentation_2nde_2025.pdf
bernhardsvt
0
230
「実践的探究」を志向する日本の教育研究における近年の展開 /jera2025
kiriem
0
110
QR-koodit opetuksessa
matleenalaakso
0
1.7k
附属科学技術高等学校の概要|Science Tokyo(東京科学大学)
sciencetokyo
PRO
0
950
”育てる”から”育つ”仕組みへ!スクラムによる新入社員教育
arapon
0
160
サンキッズゾーン 春日井駅前 ご案内
sanyohomes
0
1.1k
20250611_なんでもCopilot1年続いたぞ~
ponponmikankan
0
200
理想の英語力に一直線!最高効率な英語学習のすゝめ
logica0419
6
420
データで見る赤ちゃんの成長
syuchimu
0
300
Adobe Express
matleenalaakso
1
8k
大学院進学について(2025年度版)
imash
0
130
授業レポート:共感と協調のリーダーシップ(2025年上期)
jibunal
0
120
Featured
See All Featured
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
333
22k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
19
1.2k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
135
9.5k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
339
57k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
59
9.6k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
29
5.5k
Context Engineering - Making Every Token Count
addyosmani
5
180
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.6k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
23
1.5k
Docker and Python
trallard
46
3.6k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
188
55k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
9
960
Transcript
Rの基礎 2020/8/5 Ver. 1.0
Rとは? • 統計解析向けのプログラミング言語 • CRAN(https://cran.r-project.org/)が開発・維持 • スクリプト言語のひとつ • ライブラリを用いることで、機能を追加できる
なぜR? 統計学専門のプログラミング言語 • 比較的簡単に習得できる(主に対話的に使用) • スポット的解析に向いている(遅くても問題ない) • 比較的古いため、学習材料が多く揃っている ✕ サーバー上で自動的に解析するような場合には向かない
✕ 汎用プログラミング言語よりできることは少ない ✕ プログラミング一本で働きたいなら学ぶべきではない *統計をやりながらプログラミングで働くならPythonを学ぶべき(学習コストはRよりは高め)
スクリプト言語とは? • コンパイラではなく、インタプリタを用いる • 書いたコードを即実行する • 遅い main(void){ print(“Hallo World”);
return 0; } 1010001001010101101 1011010010010011011 1000110101001010000 101110010100100 Hallo World ①コンパイル コード 機械語 実行 • コードを機械語に翻訳すること(①)をコンパイルといい、コンパイルするソフトをコンパイラと呼ぶ。 • コンパイラは機械語ファイルを作成・保存後に実行するが、インタプリタは機械語を直接CPUに渡す。
インストール方法 • 多くのプログラミング言語ではコンパイラ・インタプリタの インストールが必要 • 統合開発環境(IDE)を用いる場合が多い Rのインタプリタ Rの統合開発環境 CRANでダウンロード RStudio
インタプリタのインストール CRANのホームからDownload R for Windows→baseと選択し、 Download R x.x for Windowsをクリックする
最新のバージョンは4.02(20年8月5日)
インタプリタのインストール(2) ダウンロードされたR-x.x-win.exeでインストール *細かい設定を変更できますが、初めは特に気にする必要はありません
Rguiを起動する Rguiというソフトを起動することで、Rを使うことができる
Rstudioのインストール Rguiでもプログラミングできるが、使いにくい Rstudioを利用する Rstudio (https://www.rstudio.com/)
RStudioのインストール(2) Rstudio Desktop Open Source Editionをダウンロードする
RStudioのインストール(3) インストーラを用い、インストールする
RStudioの使い方 ①がテキストエディタ(プログラムを書く部分) ②がコンソール(プログラムの結果が表示される) ③がオブジェクト情報 ④がグラフ ① ② ③ ④ 主に①と②を操作する
コンソールに入力してみる コンソールに直接入力すると、すぐに実行される (対話的プログラミング)
テキストエディタに入力してみる テキストエディタに入力し、Ctrl+Enterを押すと、選択した行 が実行される
Rプログラミングの基礎: データ型 プログラミングで用いるモノ(Object)には型がある • 文字列(Character) • 数字(Numeric) • ロジカル(Logical) •
因子(Factor) • ベクター(Vector) • リスト(List) • 行列(Matrix) • データフレーム(DataFrame)
なぜ型が必要か? 型がないと、計算できないものを計算してしまう 10+“イヌ”+”定規”=?? *数値も文字列も2バイト情報なので実は足し算はできるが、足し算ができてしまうとわけがわからないことが起きてしまう
データ型: 文字列(Character) • 文字は、Characterという型を持つ • 文字はダブルクオーテーション* (“)で挟む *シングルクオーテーション(‘)も文字列を作るために使えるが、出力される記号(“、’、$など)の表記が違ってくる
データ型: 数字(Numeric) • 数字はNumericという型を持つ • ダブルクオーテーションはいらない • 四則演算ができる
データ型: ロジカル(Logical) • Logicalとは、真(True)と偽(False)を示す型のこと • TRUE(T)、FALSE(F)のみが該当する 小文字を混ぜると(True、False) ロジカルとしては認識されなくなる
データ型: 因子(Factor) • Rにしかないデータ型 • 数値にカテゴリ名を振ったもの • 統計解析に使う (まだわからなくても問題ないです)
データの集合: ベクター(Vector) • データの集まり(他言語の配列に当たる) • Rの数値、文字列は基本的にベクター • そのまま演算ができる ベクターは c()
という形で書く *cはcombineの略で、数値・文字列同士を結合させている
データの集合: リスト(list) • いろんな型のデータを集めて、1つにまとめたもの • 連想配列に使えるが、作ることはあまりない リストは list() という形で書く (まだわからなくても問題ないです)
連想配列: DirectoryやHashと呼ばれる。“Dog”→”イヌ”などのように、データとデータを結び付けておくもの
データの集合: 行列(Matrix) • 高校数学などで習う行列そのもの • 内積・連立方程式の計算などができる 行列は matrix(Vector, 行数, 列数)
という形で書く 上はクロネッカー積、下は外積
データの集合: データフレーム(dataframe) • Excelの表のようなもの • Rでデータを扱う時に多用する データフレームは data.frame(列名1=Vector1, 列名2=Vector2) という形で書く
(Vector1と2は同じ長さでないとダメ)
まとめ • Rは統計の言語であり、CRANからダウンロードできる • RStudioを使うことで簡単にプログラミングできる • データには型がある