日本薬局方-一般試験法 7.02 プラスチック製医薬品容器試験法

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July 26, 2020

日本薬局方-一般試験法 7.02 プラスチック製医薬品容器試験法

プラスチック製医薬品容器試験法とは、人体に有害な物質等が容器に含まれないことを確認する試験です。複数の試験が登録されています。

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July 26, 2020
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  1. 日本薬局方-一般試験法 7.02 プラスチック製医薬品容器 試験法 2020/7/9 Ver. 1.0

  2. プラスチック製医薬品容器試験 プラスチック製容器に一般的に適用する試験法 • 必ずしもすべての試験を実施する必要はない • 必要なら適切な試験を追加する • 水性注射剤の試験は専用の規格適合が必要* *2. プラスチック製水性注射剤容器の規格

    を満たす必要がある
  3. 試験方法 複数の試験規格が設定されている • 強熱残分 • 重金属 • 鉛 • カドミウム

    • スズ • 溶出物試験 • 微粒子試験 • 透明性試験 • 水蒸気透過性試験 • 漏れ試験 • 細胞毒性試験
  4. 試験方法: 強熱残分 強熱残分試験法<2.44>にしたがう • 試料として、容器の切片5gを用いる

  5. 試験方法: 重金属 重金属試験法第2法<1.07>を用いる • 容器の使用量は適当量 • 比較液に鉛標準液2.0mLを加える

  6. 試験方法: 鉛 抽出法が2つあり、測定は原子吸光<2.23>で行う • 第1法 るつぼで灰化し、酸で溶かして試料を調製する • 第2法 ブタノン、メタノールで溶かして試料を調製する 283.3nmの原子吸光で定量する

  7. 試験方法: カドミウム 調製法は鉛と同じで、原子吸光測定の波長が異なる • ランプにカドミウム中空陰極ランプを用いる* • 228.8nmの吸光で定量する *鉛は鉛中空陰極ランプを用いる

  8. 試験方法: スズ 試料を酸で溶かし、濃縮後に調製して紫外吸光で測定する <2.24> • 試料5gを硫酸/硝酸混液中で溶かし、液を乾固する • アンモニアで中和した後調製して試料とする 510nmの吸光度を標準溶液と比較する (1.0mLスズ標準液)

  9. 試験方法: 溶出物試験 容器を水に入れ、オートクレーブして試験液を作る • 厚みが0.5mm以下のときは1200cm2、以上のときは600cm2を試料とする • 試料を長さ5cm、幅0.5cmに裁断し、洗って乾燥する • 試料に水200mLを加え、121ºCで1時間加熱し、抽出する •

    121ºCで変形する場合には、耐えられる最高温度で抽出する 抽出液を複数の試験にかける
  10. 試験方法: 溶出物試験 i)泡立ち 試料5mLを試験管にいれ、3分振り混ぜ、泡が消えるまでの時間を測定する ii)pH 試料20mLに塩化カリウム1.0gと水を混ぜ1000mLとし、pHを測定する iii)過マンガン酸カリウム還元性物質 試料20mLを過マンガン酸カリウムで還元後、チオ硫酸ナトリウムで滴定する iv)紫外吸収スペクトル 試料の220-240nm、241-350nm吸収を測定し、ピークを記録する

    v)蒸発残留物 試料20mLを乾固し、残留物質量を測定する
  11. 試験方法: 微粒子試験 容器に水を入れ加熱し、液中の微粒子数を測定する • 容器に0.9%(w/v)塩化ナトリウムを容量の90%入れる • 密栓し、121ºC2時間オートクレーブする • 冷やした後5-6回混和し、液を容器に取る •

    液の微粒子数を光遮蔽粒子計測装置で測定する 1mLあたりの5-10μmの粒子数が0.5個以下で適合
  12. 試験方法: 透明性試験 容器表面により、2つの方法を使い分ける • 第1法 平滑表面に用いる。水を入れたセルに挿し、450nmの透過 率を測定する • 第2法 第1法に適さないものに用いる。ホルマジン標準乳濁液と水

    を容器に入れ、5人で目視し、濁りを比較する
  13. 試験方法: 水蒸気透過性試験 第1法: 容器からの水分蒸発を調べる試験 • 主に水性注射剤容器に適用する • 内容量分の水を入れ密封し、重さを測る • 相対湿度65±5%、温度20±2ºCで14日放置する

    • 放置後に重さを測る 第2法: 容器への水分取り込みを調べる試験 • 容器に乾燥剤を容積の2/3まで入れ、質量を測定する • 蓋をし、相対湿度75±3%、温度20±2ºCで14日放置する • 質量を測定し、1日当たりの質量増加を調べる
  14. 試験方法: 漏れ試験 液の漏れを調べる試験 • フルオレセインナトリウム溶液を満たして密封する • 上下にろ紙を敷き、20ºCに維持する • 6.9N/cm2の圧を10分かけ、ろ紙の色を確認する *フルオレセイン:

    黄色201号。緑色の色素
  15. 試験方法: 細胞毒性試験 培養細胞と試料抽出液、培養液を混ぜて、毒性を試験する • マウス(L929)、ハムスター(V79)の培養細胞を用いる • 試料は15分オートクレーブし、抽出液とする • 培養液に希釈した抽出液、細胞を混ぜる •

    細胞濃度を100/mLとし、培養プレートで培養する • 培養後、コロニー形成率を調べる コロニー形成率が50%となる試料溶液濃度を調べる (IC 50 )
  16. プラスチック製水性注射剤容器の規格 容器の素材により、3つの規格がある • ポリエチレン・ポリプロピレン製 • ポリ塩化ビニル製 • その他の素材 規格設定された試験にしたがい、適合するかどうか調べる