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2022年マイベスト本紹介「FACTFULNESS」
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k.bigwheel (kazufumi nishida)
December 20, 2022
Education
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2022年マイベスト本紹介「FACTFULNESS」
k.bigwheel (kazufumi nishida)
December 20, 2022
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Transcript
2022年マイベスト本紹介 「FACTFULNESS」 2022/12/09 Speee年末LT大会 西田和史 (@k_bigwheel)
FACTFULNESS 原書は2018年に発売されたビジネス書 あんまり興味がない僕にも届くぐらい話題 になっていた プラモデルのエアブラシ塗装中に時間を有 効活用するためAudibleで適当に購入 → めっちゃよかった
何がよかったか 2段階の新鮮な発見があった 1つはまさに事実に基づいて世界の現状を 正しく見る(Factfulness)ということ もう1つは、なぜ現在の世界では多くの人 がそうできないのかの解釈
著者 ハンス・ロスリング ▰ スウェーデン人で統計・医学・公衆衛生 学の学者 ▰ アフリカでの数十年医療活動に従事 ▰ WHO・ユニセフなどでアドバイザー ▰
TEDのプレゼンで有名 彼の経歴がまさに本書へつながっている
クイズ(3問)
質問 1 現在、低所得国(※)に暮らす女子の何割 が、初等教育を修了するでしょう? 1. 20% 2. 40% 3. 60%
※ アフガニスタン、ジンバブエ、ソマリアなど 国民1人当たりの年間総所得が15万円以下の国 (地球の全人口の9%が分布)
質問 1 現在、低所得国(※)に暮らす女子の何割 が、初等教育を修了するでしょう? 1. 20% 2. 40% 3. 60%
※ アフガニスタン、ジンバブエ、ソマリアなど 国民1人当たりの年間総所得が15万円以下の国 (地球の全人口の9%が分布)
質問 2 世界の人口で見て、 極度の貧困(※)にある人の割合は、 過去20年でどう変わったでしょう? 1. 2倍になった 2. 変わっていない 3.
半分になった ※ 1日の所得が300円以下
質問 2 世界の人口で見て、 極度の貧困(※)にある人の割合は、 過去20年でどう変わったでしょう? 1. 2倍になった 2. 変わっていない 3.
半分になった ※ 1日の所得が300円以下
質問 3 国連の予測によると、15歳未満の子供の人 口は2100年には何人になるでしょう?
質問 3 国連の予測によると、15歳未満の子供の人 口は2100年には何人になるでしょう?
平均正解率は7% 問題は国連統計などをもとにしており正確。 なのに7%。 世界に明るいはずの政治家・国連関係者でも変わらない。 著者いわく「サイコロ(33%)以下」
回答者の人種・年齢にかぎらず 一様に期待値(サイコロ)以下 自然にこうはならない みな同じ方向(悲観的)に勘違いしている なぜ?報道の偏り?マスメディアの陰謀?
確かにマスメディアの偏りは一因だが 根本原因は人間の本能 Q1. 女性初等教育割合の錯誤 → 分断本能 Q2. 極貧層の割合の錯誤 → ネガティブ本能
Q3. 子供の人口推移の錯誤 → 直線本能 石器時代 ~ 数千年前ぐらいの間は役に立った
分断本能 → 敵を素早く認識して先制攻撃 ネガティブ本能 → 生存を脅かすリスクに素早く対処 直線本能 → 少ない情報から危険を素早く察知 少ない情報から素早く生存を脅かす要因を認識する本能
→ これを備えた個体が生き残った
高度な社会を築いた結果、皮肉なことに その本能が今は足枷になっている 分断本能 → やり方によっては協力できた相手と対立 ネガティブ本能 → 即座に死亡しない情報でも強いストレス 直線本能 →
二次曲線やバスタブ曲線を読み違う 現代社会ではむしろ生存を脅かす
本書から受け取ったメッセージ ▰ 世界はほとんどの人が考えるよりずっと良い状態 ▰ 錯誤は原初からの本能によるもの。 だから何もしないと絶対にそうなる(正解率7%) ▰ 本能を抑えて現代社会に適用する必要がある。 生き残るために!