2021/12/22 愛知県岡崎市内での中学校で実施されたSNS講座で用いたスライドです。 ワークシートとしてこちらの配布資料も併せて利用しています。 https://drive.google.com/file/d/1Oqj184jk2wtgbYt20OM4QKXjvqWy77m5/view?usp=sharing
※情報モラルの教材として利用される場合は、出典元を明記のうえで利用してください。
インターネットで困ったらどうする?岡崎女子大学子ども教育学部花田経子([email protected])
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どんなことをやっている先生か①幼稚園・保育園・小学校の先生を育てる先生②情報セキュリティの教材を作っている先生③情報セキュリティの仕事にたずさわっている人たちを育てるお仕事を手伝っている先生④子どもたちが安全にSNSを使うことができるように教えている先生
インターネット5つの約束①人を傷つけないLINEやツイッターなどのSNSで、悪口を書き込むことや、人の嫌がることをしてはいけません。②自分の情報を教えないインターネットで知り合った人に、自分の名前、住所、連絡先などを教えないようにしましょう。③インターネットで知り合った人と会わない悪い大人が仲良しのふりをしているかもしれません。「会いたい」と言われても、会いに行ってはいけません。④人のパスワードなどを勝手に使わない人のIDやパスワードを勝手に使ってログインすることは犯罪です。自分のIDやパスワードを人に教えてはいけません。⑤困ったことが起きたらすぐに大人に相談するインターネット上でいやがらせや、困ったことがあったら、すぐに保護者や身近な大人に相談しましょう。
クイズ①:今の総理大臣は誰?ア イ ウ
クイズ①の答え:[ウ]岸田文雄さん安倍 晋三さん 菅 義偉さん 岸田 文雄さん
菅義偉前総理大臣のちょっとした話菅 義偉さん菅さんは、安倍内閣の時に内閣官房長官を務めていた。日本の国全体のサイバーセキュリティは内閣官房長官が責任者であるサイバーセキュリティ月間を2月1日~2月末としていたら、「サイバーなんだから3月18日までにしたらどうか」と提案
内閣官房長官とサイバーセキュリティ• 日本国のサイバーセキュリティの実質的な責任者内閣官房長官が務める現在の責任者:松野博一さん毎年、2月1日〜3月18日がサイバーセキュリティ月間
2021年のサイバーセキュリティ月間は…ラブライブ!サンシャインとコラボ2022年はなにとコラボするかはお楽しみに!
サイバーセキュリティで大事なこと①自分自身を守るためには、自分が行動しなければならない②自分自身が安全でないと、ほかの人も安全にならない安全な仕組みがあっても、自分がその仕組みを壊す行動をしたら安全にはならない。一人一人が安全な状態でないと、全体の安全にはつながらない。#サイバーセキュリティは全員参加
インターネットを使うときに心がけたいこと①解決の仕方を知っておく②予防の仕方を知っておく[ア]困ったことはどうして発生するのか[イ]解決するためにどんな行動をすればいいのか[ウ]困ったことになりにくい使い方とは?
事例1:Twitterでいじめ行為があったと認定されたケース
事例1: Twitterでのいじめ行為
事例1の2つの問題点を考えよう①Zは、裏垢の内容を拡散した →誹謗(ひぼう)中傷行為人間だれしも、他人に見られたくない・踏み込まれたくない領域がある。互いにそれを尊重し、土足で踏み込むようなことを控えることがマナーでもある。②Xは、自分のIDとパスワードを他人に教えてしまった→不正アクセスの被害にあう危険性自分の部屋の合いかぎを相手に渡すのと同様の行為で、とても危険である。YがXの許可なくパスワードを勝手に使ったのは不正アクセスになりかねない。
事例2:SNSで知り合った男性と会ったことによる性犯罪被害• 被害者は13歳~18歳の中学生・高校生• 被害者との接触は、SNSサービスを利用• 芸能関係に興味のある子どもたちの悩みなどを丁寧に聞いて相談に乗る• 彼氏・彼女のような関係に近い状況を作り出したうえで、性行為を行い、その行為を動画で撮影• 動画をSNSを通じて販売していた
事例2の2つの問題点を考えよう①加害者と会い、性行為をしてしまった加害者がどんな人物なのかを見極めることは極めて難しい。直接会ってしまえば、みなさん一人だけの力では逃げることはとても難しい。②自分自身の情報を相手にたくさん伝えすぎているネットの向こうの相手がいい人であれば、相談に乗ってもらうのも悪くはない方法。それがいい人なのかどうかを見極めることが難しい。
事例3:SNSで知り合った男性と会ったことによる未成年者誘拐事件
事例3の2つの問題点を考えよう①加害者に誘われて会いに行ってしまった加害者がどんな人物なのかを見極めることは極めて難しい。直接会ってしまえば、みなさん一人だけの力では逃げることはとても難しい。②アプリの年齢制限を無視し、利用してしまっている女児はSNSで加害者と連絡をとっていた →そのSNSは13歳以上対象女児はゲームアプリの仲間として加害者と知り合った →このゲームは15歳以上対象
[ア]困ったことはどうして発生するのか?• 相手の気持ちを考えずに投稿をする• 教えてはいけない情報を相手に教えてしまう• 会ってはいけない人物に会ってしまう• 使ってはいけないものを使ってしまう自分自身がハイリスクな行動をする危険な状態になりやすい=ハイリスク結果として望まない結果に結びついたり、加害者につけ入るすきを与えてしまった
クイズ②:年齢制限を守れているかな?•ニンテンドーSwitchでフォートナイトをプレイして良い年齢は何歳以上ですか?4歳以上13歳以上15歳以上
クイズ②の答え:15歳以上年齢制限ちゃんと守れてる?
[イ]解決するために必要な行動は?• 「困ったこと」を自分の力だけで解決することはできる?絶対に無理ですだから・・・①信頼できる大人に早く相談をする②自分自身を守るために知識を身につける
トラブルを大雑把に分けてみます①SNSでのコミュニケーショントラブル②サイバー犯罪等に結びつくトラブル書き込んだ内容による誤解、行き違い、悪口の書き込み写真の掲載をめぐるトラブル人間関係に影響するトラブル、いじめに結びつくトラブルアカウントの乗っ取り(なりすましという意味での“のっとり”)ウィルスへの感染、ワンクリック詐欺、不正なアプリを用いる不正アクセス行為・刑法違反など、著作権侵害、性犯罪・性虐待等
安心できる相談先を確認しておこう• 一次相談先• 真っ先に相談をすることができる先、信頼できる相手が良い• 二次相談先• 問題解決のために相談すべき場所・公的機関などをうまく使おう!保護者 先生 友人(リアル)相談機関 警察
うまく相談するのにもコツがあります!日頃からいろんなコミュニケーションを積極的にとっておくと話しやすい迷惑をかけちゃうんじゃ…って悩まない大人が、その場で神様みたいに全部解決できるわけがない…ことは理解しよう
相談をするときのポイント①早めに相談する②証拠を残しておく③正直に伝える早く相談すれば解決しやすい。違和感を感じたらすぐに相談!(遅くなっても相談すること)証拠がないと訴えられないので、スクリーンショットを残しておく日時もわかるようにすると良い自分自身のよくない行動も、正直に話さないと適切な解決につながらない。
クイズ③:この絵からどんな情報がわかる?ヒント:4つ以上あります!しっかりと考えてみましょう(愛知県警サイバーポリスゲームのクイズカードより)
クイズ③:答え合わせ• 住んでいる地域• 車のナンバー、お店の場所、電柱等• 写真を撮った日時• SNS にアップした時間• 写真を撮った場所• 電柱・マンホール・お店の看板・限定商品など• 自分の姿や通っている学校• 顔・制服など• 学校帰りにお店に立ち寄よったこと• 学校の帰りという書きこみ• 本名や呼び名• MAHO という名前から
よく言われる“特定”は可能か• 特定は具体的にどうやってやるのか• フォロー/フォロワー情報から• 本人/友人/家族など• 複数のSNS/アカウント情報から• 投稿内容から• 友達とのリプライ• 写真/動画• 現在/過去の投稿• 地域情報・地理的情報からほぼ“特定可能”です。モザイクアプローチ点と点をつなぎ合わせると特定できる特定させたいと思わせる行動をとらないことが重要
[ウ]困ったことになりにくい使い方とは?ローリスク行動を心がける
この冬休みの間にみなさんに考えて欲しいことスマホやSNSをどんな風に使うのか【自分のルール】を3つ作りましょう1.使っていい時間・場所2.どんな内容で利用するか3.困ったら誰に相談するか自分で考えたルールを紙に書いて、目立つところに貼っておきましょう