リーン・スタートアップとMVPmofmof inc.
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リーン・スタートアップ
新規事業よくある勘違い• いいアイディアさえあれば事業はうまくいくだろう• ユーザーさえ獲得すればビジネスなんて後からなんとでもなるだろう(とある美容系アプリは30万DLされてもサーバ費くらいの売上しか確保できなかった)• 完成品を作らなければユーザーの正確なインサイトは得られないだろう
アメリカの起業家エリック・リース⽒が提唱。IMVUというコミュニケーションサービスを作る中で体験したことを体系的にまとめた⼿法。「リーン⽣産⽅式」由来し、スタートアップ向けに、時間・労⼒・資源・情熱のムダを最⼩限にするための⽅法論。簡単に⾔うと、より早く失敗するための⼿法と⾔っても良い。
リーン・スタートアップの特徴• 最低限のコストと短いサイクルで仮説・検証を繰り返す• 製品を作るよりも前に、徹底的に顧客と課題の存在を確かめる• 顧客インタビューやMVPなど、バッチサイズを極端に⼩さくして、学習機会を最⼤化させる
新規事業のおおまかな3つのステージ課題/解決フィット 製品/市場フィット 拡⼤
新規事業のピラミッド顧客と課題の存在を検証(リーンキャンバス・インタビュー)ソリューションの検証(MVP開発)スケール(機能追加・グロース)
スタートアップが失敗する理由20位出典: http://thebridge.jp/2014/09/top-20-reasons-why-startups-fail-report-pickupnews୭ཉ͕͠Βͳ͔ͬͨ
課題を先に検証する理由• 課題が存在しない顧客をターゲットにしてしまうと、⽅向転換(ピボット)する際に全てゼロからやりなおすことになる• 課題が存在することが検証されていれば、⼿段であるソリューションは何通りも存在する
MVP
Zapposü 靴のオンライン通販サービスü CSに全⼒を費やす⽂化ü 配送料無料・返品可能であることが特徴ü サイトから注⽂が⼊ったら、創業者⾃ら商品を買いに⾏って発送を⾏い、ニーズの検証を⾏ったü システムで動かしているように⾒せて、裏側では⼈⼒で動いているというMVPモデルは「オズの魔法使い」と呼ばれている
グルーポンü 共同購⼊型クーポンサイトü MVPはWordPressで作られた単なるブログü クーポンをPDFで⼿作業を作成しメールにて配布ü 共同で購⼊するクーポンというモデルが成⽴するかを検証した
Dropboxü クラウドでファイル共有するサービスü もともとファイルサーバーを⽴てれば出来たことを圧倒的に⼿軽にしたü MVPはプロダクトさえ作らずに、フェイクデモ動画を作成して公開したü 結果70,000⼈のユーザーのメールアドレスを獲得
mofmofでのMVP
mofmofでのMVPとは• 開発を請け負っているので、ハリボテではなく実際に動くプロダクトを提供する• 事業の有効性を、実際のユーザーに使ってもらって検証することを⽬的とする• 3ヶ⽉以内で期間を固定して、そこまでに実現出来る範囲のプロダクトを作る• スコープの定義は、ユーザーに使ってもらうことで価値の検証が出来ることを必ず担保しなければならない
DRY原則よりもYAGNI原則• DRY原則も⾮常に重要だが、先をみこし過ぎた設計をしないこと• 「今必要な設計・今必要なコード」が正義• 意図的に、今必要ないことは今考えないという選択をすること• ただしスピードを優先するからといって、いい加減な設計・コードを肯定する理由にはならない• 時間が許す限り、良い設計・良いコードにすること
遠い先のことを計画しすぎない• ⼈が直感的に認識できる期間は3ヶ⽉程度が限界• 3ヶ⽉をこえる計画は、⼤抵計画を動かさざるを得なくなる• 直近の計画は詳細に、遠い未来の計画は⼤雑把に• 計画は変更されることを前提に計画すること