Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

リーン・スタートアップとMVP/lean-startup-mvp

Atsushi Harada
November 07, 2019

 リーン・スタートアップとMVP/lean-startup-mvp

Atsushi Harada

November 07, 2019
Tweet

More Decks by Atsushi Harada

Other Decks in Business

Transcript

  1. リーン・スタートアップとMVP
    mofmof inc.

    View Slide

  2. リーン・スタートアップ

    View Slide

  3. 新規事業よくある勘違い
    • いいアイディアさえあれば事業はうまくいくだろう
    • ユーザーさえ獲得すればビジネスなんて後からなんとでもな
    るだろう(とある美容系アプリは30万DLされてもサーバ費く
    らいの売上しか確保できなかった)
    • 完成品を作らなければユーザーの正確なインサイトは得られ
    ないだろう

    View Slide

  4. アメリカの起業家エリック・リース⽒が提唱。
    IMVUというコミュニケーションサービスを作る中で体験し
    たことを体系的にまとめた⼿法。
    「リーン⽣産⽅式」由来し、スタートアップ向けに、時間・
    労⼒・資源・情熱のムダ
    を最⼩限にするための⽅法論。
    簡単に⾔うと、より早く失敗するための⼿法と⾔っても良い。

    View Slide

  5. リーン・スタートアップの特徴
    • 最低限のコストと短いサイクルで仮説・検証を繰り返す
    • 製品を作るよりも前に、徹底的に顧客と課題の存在を確かめ

    • 顧客インタビューやMVPなど、バッチサイズを極端に⼩さく
    して、学習機会を最⼤化させる

    View Slide

  6. 新規事業のおおまかな3つのステージ
    課題/解決フィット 製品/市場フィット 拡⼤

    View Slide

  7. 新規事業のピラミッド
    顧客と課題の存在を検証
    (リーンキャンバス・インタビュー)
    ソリューションの検証
    (MVP開発)
    スケール
    (機能追加・グロース)

    View Slide

  8. スタートアップが失敗する理由20位
    出典: http://thebridge.jp/2014/09/top-20-reasons-why-startups-fail-report-pickupnews
    ୭΋ཉ͕͠Βͳ͔ͬͨ

    View Slide

  9. 課題を先に検証する理由
    • 課題が存在しない顧客をターゲットにしてしまうと、⽅向転
    換(ピボット)する際に全てゼロからやりなおすことになる
    • 課題が存在することが検証されていれば、⼿段であるソ
    リューションは何通りも存在する

    View Slide

  10. MVP

    View Slide

  11. Zappos
    ü 靴のオンライン通販サービス
    ü CSに全⼒を費やす⽂化
    ü 配送料無料・返品可能であることが特徴
    ü サイトから注⽂が⼊ったら、創業者⾃ら商品を買いに⾏って
    発送を⾏い、ニーズの検証を⾏った
    ü システムで動かしているように⾒せて、裏側では⼈⼒で動い
    ているというMVPモデルは「オズの魔法使い」と呼ばれてい

    View Slide

  12. グルーポン
    ü 共同購⼊型クーポンサイト
    ü MVPはWordPressで作られた単なるブログ
    ü クーポンをPDFで⼿作業を作成しメールにて配布
    ü 共同で購⼊するクーポンというモデルが成⽴するかを検証した

    View Slide

  13. Dropbox
    ü クラウドでファイル共有するサービス
    ü もともとファイルサーバーを⽴てれば出来たことを圧倒的に⼿
    軽にした
    ü MVPはプロダクトさえ作らずに、フェイクデモ動画を作成し
    て公開した
    ü 結果70,000⼈のユーザーのメールアドレスを獲得

    View Slide

  14. mofmofでのMVP

    View Slide

  15. mofmofでのMVPとは
    • 開発を請け負っているので、ハリボテではなく実際に動くプ
    ロダクトを提供する
    • 事業の有効性を、実際のユーザーに使ってもらって検証する
    ことを⽬的とする
    • 3ヶ⽉以内で期間を固定して、そこまでに実現出来る範囲の
    プロダクトを作る
    • スコープの定義は、ユーザーに使ってもらうことで価値の検
    証が出来ることを必ず担保しなければならない

    View Slide

  16. DRY原則よりもYAGNI原則
    • DRY原則も⾮常に重要だが、先をみこし過ぎた設計をしないこ

    • 「今必要な設計・今必要なコード」が正義
    • 意図的に、今必要ないことは今考えないという選択をすること
    • ただしスピードを優先するからといって、いい加減な設計・
    コードを肯定する理由にはならない
    • 時間が許す限り、良い設計・良いコードにすること

    View Slide

  17. 遠い先のことを計画しすぎない
    • ⼈が直感的に認識できる期間は3ヶ⽉程度が限界
    • 3ヶ⽉をこえる計画は、⼤抵計画を動かさざるを得なくなる
    • 直近の計画は詳細に、遠い未来の計画は⼤雑把に
    • 計画は変更されることを前提に計画すること

    View Slide