Upgrade to PRO for Only $50/Year—Limited-Time Offer! 🔥
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
「業務システムSPAのフロントエンド技術選定」 の振り返り/furikaeri about o...
Search
KAKEHASHI
PRO
February 04, 2024
Business
1
1.2k
「業務システムSPAのフロントエンド技術選定」 の振り返り/furikaeri about our SPA stack 2023
KAKEHASHI
PRO
February 04, 2024
Tweet
Share
More Decks by KAKEHASHI
See All by KAKEHASHI
なりたかった自分となりたい自分
kakehashi
PRO
1
61
そのアウトプットは世界とつながっている
kakehashi
PRO
2
100
品質のための共通認識
kakehashi
PRO
5
440
なぜ使われないのか?──定量×定性で見極める本当のボトルネック
kakehashi
PRO
1
1.6k
制約下の医療LLM Observability 〜セキュアなデータ活用と専門家による改善サイクルの実現〜
kakehashi
PRO
2
270
KAKEHASHI❤️Hono
kakehashi
PRO
1
370
生成AIが拓く医療DXの進化と壁
kakehashi
PRO
1
310
品質と速度を両立する、私たちのフロントエンドテストの工夫と取り組み
kakehashi
PRO
2
180
爆速でプロダクトをリリースしようと思ったらマイクロフロントエンドを選んでいた
kakehashi
PRO
5
3.2k
Other Decks in Business
See All in Business
Corporate Story (GA technologies Co., Ltd.)
gatechnologies
0
440
三井物産グループのデジタル証券〜千代田区・レジデンス〜徹底解説セミナー
c0rp_mdm
PRO
0
1.6k
週4社員しながら個人開発にベットする / Betting on Personal Projects While Working a Four-Day Week
kohii00
4
3k
2025-11-27_anti_bocchi
_hashimo2
3
450
【DearOne】Dear Newest Member
hrm
2
14k
組織でAIをQAに活用する仕組みづくり / Scaling AI-Powered QA Across Your Organization
medley
0
890
ホワイトプラス会社紹介資料 / wp_introduction
whiteplus_recruit
0
260
BtoB SaaSにおける新規事業開発プロセス(ミライ塾ヒトコマ講座)
miyashino
0
340
ドキュメント作成の3原則
naohiro_nakata
1
180
爆速入力が可能に! つよ〜い味方 Aqua Voice
panchaaan_2
0
180
不感対策ソリューション 詳細資料
jtes
0
370
「発信の依頼」が採用広報活動の立ち上げに効くかもしれない
subroh0508
1
130
Featured
See All Featured
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
17k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
51
51k
Faster Mobile Websites
deanohume
310
31k
A brief & incomplete history of UX Design for the World Wide Web: 1989–2019
jct
1
260
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
273
27k
Dominate Local Search Results - an insider guide to GBP, reviews, and Local SEO
greggifford
PRO
0
17
Site-Speed That Sticks
csswizardry
13
1k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
122
21k
Data-driven link building: lessons from a $708K investment (BrightonSEO talk)
szymonslowik
1
850
We Analyzed 250 Million AI Search Results: Here's What I Found
joshbly
0
260
Bash Introduction
62gerente
615
210k
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.3k
Transcript
「業務システムSPAのフロントエンド技術選定」 の振り返り 2024/02/02 Netadashi Meetup #12 Taku Hiramatsu
自己紹介 • Taku Hiramatsu(ひらたく) • X: @hirataq__ ◦ (最近アカウント作り直しました) •
関西在住、娘👭 • 趣味はサッカー、山登り、コードを書くこと • ソフトウェアエンジニア • 経歴 ◦ 新卒で株式会社フリークアウト ◦ いくつかの新規事業に従事 ◦ 2020/6〜 株式会社カケハシ
今日話すこと 2023年に業務システムの立ち上げに携わり、フロントエンドをSPAで 構築しました。その技術選定についてお話しできればと思います。 Next.jsやRemixの選択肢も検討しましたが、僕たちはフレームワーク を利用せずビルドツールであるViteを採用することに決めました。 この技術選定がどうだったのか、その他どのような技術選定を行った かお話しできればと思います。
今日話すこと 「業務システム SPA のフロントエンド技術選定(2023年版)」 というタイトルで2023年のアドベントカレンダーに書いた記事の詳細 版です。 https://kakehashi-dev.hatenablog.com/entry/2023/12/13/091000
アジェンダ • プロジェクトの背景 • どんな技術選定をしたか • やってみての振り返り • さいごに
プロジェクトの背景
プロジェクトの背景 まず、カケハシの紹介を少しさせてください。
None
None
プロジェクトの背景 • 薬局向けの新規プロダクト開発 ◦ まだクローズドベータなので詳細は話せません • 2023年3月にチームが発足、メンバーが揃ったのが4月 • メンバー ◦
PdM ◦ EM/SM ◦ フルスタックエンジニア(バックエンド中心) ◦ フルスタックエンジニア(フロントエンド中心) ◦ デザイナ(週2)
開発チームについて https://speakerdeck.com/kakehashi/develop-a-new-product-with-bad-practices?slide=7 から抜粋
プロジェクトをどう進めたかを もっと知りたい方は、、
宣伝 同僚がRSGTで発表しているので、興味ある方はぜひみてみてください😄 https://speakerdeck.com/kakehashi/develop-a-new-product-with-bad-practices
プロダクト特性 • PCでの操作がメイン • 薬局内での利用を想定しており、比較的安定した環境からの利用 • ユーザがログインして利用する業務システムSaaS • ユーザインタラクションが多い •
認証なしで閲覧できるページはなく、SEOは考慮しなくて良い
どんな技術選定をしたか
React or Vue or Angular • 会社としてはAngularやReactの採用実績があり、新しいプロダク トは基本的にReactに統一していた • 初期メンバー二人ともReact経験者
どんな技術選定をしたか
React or Vue or Angular • 会社としてはAngularやReactの採用実績があり、新しいプロダク トは基本的にReactに統一していた • 初期メンバー二人ともReact経験者
=> すんなりReactに決まった どんな技術選定をしたか
フレームワークを使う? • Reactの公式ドキュメントには2023年はじめくらいにフレーム ワークの利用を推奨する記載が追加された どんな技術選定をしたか https://ja.react.dev/learn/start-a-new-react-project
フレームワークを使う? 当時(2023年5月)選択肢として以下が候補に挙がった • フレームワークを使う ◦ Next.js ◦ Remix • フレームワークを使わない
◦ Viteなどのビルドツールと組み合わせて使う どんな技術選定をしたか
フレームワークを使う? そのときの心境(2023年5月) • Next.js勢いあっておもしろそう。乗っからないと置いていかれそう • ちょうどApp Routerが安定版になった。仕事でもさわれたらいいな • React Server
Component(RSC)を見据えたらNext.jsにBetした方が良 いのかな • Remixもおもしろそう。社内で実績ないし、チャレンジするのもありかも • 今回のプロダクトはCSRのみで十分だよな • SSRは必須ではないし、もしやるならインフラどうしよ • CSRのみなら、Next.jsのStatic Exportもありかも どんな技術選定をしたか
フレームワークを使う? 最終的にフレームワークを使わないで、ビルドツールのViteでSPAを構築する ことした。理由は以下 • 技術的なチャレンジはしたいが、今のPMFしてないプロダクトフェーズで はリスクは抑えたかった(そのときまだ何もない) • 今回のプロダクトにはSSRは不要。サーバのメンテコストを抑えたい • Next.js、Remixともにどんどんバージョンが上がっていて、リリースまで
に何回か大きな修正が必要になるのでは?という不安 • 依存少なく小さく始めれば、デファクトが決まったときに移行できるので は どんな技術選定をしたか
フレームワークを使う? どんな技術選定をしたか => 使わず。Vite + React の SPA 構成に
どんな技術選定をしたか 今だったら、Remix SPA Mode もありますね (まだUnstableですが) 余談
「Vite + React の SPA構成」というベースが決まったところまで紹介できた ので、そのほかの技術や方針を紹介します。 (バックエンドも紹介したいですが、今日は「フロントエンド関連技術」とい うテーマのなので、フロントエンド中心に)
Vite + React の SPA構成 どんな技術選定をしたか • ルーティング ◦ React
Router • APIクライアント ◦ urql • フォーム ◦ React Hook Form ◦ + zod • UIコンポーネント ◦ Mantine • モノレポ ◦ turborepo ◦ pnpm workspace • モニタリング ◦ Datadog • エラートラッキング ◦ Sentry • ホスティング ◦ Amplify Hosting
Vite + React の SPA構成 どんな技術選定をしたか • コンポーネントカタログ ◦ Storybook
• VRT(Visual Regression Test) ◦ reg-suit ◦ storycap ◦ Storybook play function • テストランナー ◦ Vitest • コンポーネントテスト ◦ React Testing Library • ブラウザテスト ◦ Playwright
やってみての振り返り
7選
やってみての振り返り(1) • 👍 手持ちの知識や社内の知見、既存エコシステムの恩恵を存分に 受けることができた ◦ それにより生まれた余裕を、プロダクトの品質向上や新たな チャレンジに使うことができた ▪ 例えば、日本語コンポーネント、モノレポによるモジュー
ル分割など ◦ また、テストの基盤もしっかり整えることができた ◦ Viteの起動やホットリロードの開発者体験には満足してる
やってみての振り返り(2) • 👍 リリース後、スピードを落とさず機能追加できているので、今 のところ良かったと思っている ◦ まだPMFしていないが、ひとつひとつ仮説検証のための機能追 加できている ◦ 今後、機能が増えたときにどうなるか楽しみ
やってみての振り返り(3) • 👍 新しいメンバー(フロントエンドが専門でないメンバー)も参 画後すぐにフロントエンド開発を進められている ◦ Reactだけキャッチアップすればコードを書き始められた ◦ 褒めてもらえた😍(嬉しかった)
やってみての振り返り(4) • 👍 GraphQLエコシステムはやっぱり強力で開発体験が良い ◦ 🤔 RSCが普及した世界線で、GraphQLがどうなっていくんだ ろうという疑問はまだ解消されていないが) • スキーマ駆動進めたが、仕様の議論ができるので良い
GraphQLスキーマからの自動生成 - フロントエンド開発体験の向上 - Speaker Deck (参考)tsukiji.graphql #2 で話した資料↓
やってみての振り返り(5) • 👍 JSはブラウザでの動作のみを考慮すれば良いため、認知負荷は 下げられた ◦ パフォーマンスとのトレードオフだと思うが、いまの僕たちは これで良かったと思っている
やってみての振り返り(6) • SPAだとボトルネックになりがちな初期にロードするJSは400kb台 (gzip)に抑えられている ◦ 今後機能追加をしていくと増えていくので、対策は必要 ▪ => この辺りはフレームワークだと乗っかれるのが良いで すね
◦ いまはバンドルサイズを継続的に可視化できていないので、仕 組みを導入予定
やってみての振り返り(7) • 💪 フロントエンド技術の進化のキャッチアップが大変 ◦ フロントエンドを牽引しているNext.js, Remixのアップデート を追えていないという焦り [個人的な今年の目標] •
個人開発、または、副業でNext.js, Remixを触り倒す
さいごに
さいごに プロダクト特性にあった技術選定をすることは大切。 とはいえ、Next.jsやRemixなどフロントエンドの進化をキャッチアッ プして、備えておけるといいのかな。 みんなでフロントエンド技術の発展を楽しんでいきましょう👍
Q&A