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19_0530 非圧縮流体仮定にもとづく油圧シリンダの準静的モデル

19_0530 非圧縮流体仮定にもとづく油圧シリンダの準静的モデル

2019年春季フルードパワーシステム講演会講演論文集での発表資料.
数式導出の詳細は下記をご参照ください.
https://doi.org/10.1115/1.4051894
https://arxiv.org/abs/2102.11381

Ryo Kikuuwe

May 30, 2019
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Transcript

  1. 2 背景 背景  建設機械の新しい制御技 術の開発のために,実時間 シミュレーション環境が有 効.  既存の油圧シリンダモデル

    は動特性を考慮したもので あり計算量が大きく,入出 力関係の見通しが立てづら い.  本研究では,油圧シリンダ の高速シミュレーション手 法の確立を目指す.
  2. 3 モデル化対象: モデル化対象:典型的な1ポンプ複動型 典型的な1ポンプ複動型  レバー入力が正のとき:  レバー入力が負のとき: ブリードバルブ (開度

    Ub ) ポンプリリーフ (リリーフ圧力PPm ) ロッド ヘッド 制御バルブ(開度Uph ,Upr ,Uth ,Utr ) タンク(圧力0) タンク (圧力0) タンク(圧力0) ポンプ (流量 Q) ロッド側 リリーフバルブ (リリーフ圧力 PRm ) ヘッド側 リリーフバルブ (リリーフ圧力 PHm ) ポンプ 逆止弁 タンク (圧力0) ロッド側吸引 逆止弁 ヘッド側吸引 逆止弁
  3. 4 モデル化の基本方針 モデル化の基本方針  ロッドの慣性を無視  オイルの圧縮性を無視  オイルの慣性も無視 

    極端に単純化したモデ ルをまず確立し,性質を 精査して適用法を探る.  将来的に,必要に応じ て,現実的な要因を付 け足しながら,モデルの 精度を高める.
  4. 9 シリンダ速度 シリンダ速度 v v と外力 と外力 f f の関係:導出

    の関係:導出 ただし, f と v 以外の 変数を消去
  5. 13 状況:全正常 状況:全正常 外力 f (圧縮が正) ロッド速度 v (伸張が正) 

    正常な状態. すべてのリリーフ弁が 閉じ,ロッドは正方向 に運動.