Open Developers Conference 2020 Onlineでの発表資料です。 https://event.ospn.jp/ODC2020-Online/ https://event.ospn.jp/ODC2020-Online/session/221884
コロナ禍で開発者向けイベント/講座はいかにオンライン化したか2020.12.19 @kondoyuko from SHOEISHA Co.,Ltd.Open Developers Conference 2020 Online
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さまざまな出会いのきっかけとなったOSPNのイベント
今回登壇させていただけることがとても嬉しいです!
自己紹介近藤佑子 aka @kondoyuko / ゆうこりん• 所属:株式会社翔泳社– CodeZine編集部 編集長– Developers Summit オーガナイザー• 開発者と一緒に踊る、キャッチコピーは「踊る編集者」kondoyuko516kondoyukoアイコンアー写
CodeZine / Developers SummitCodeZine:2005年から続くソフトウェア開発者向けメディアDevelopers Summit:2003年から続くソフトウェア開発者向けカンファレンス
2020年6月:CodeZine 15周年を機にリブランディング告知ニュースhttps://codezine.jp/article/detail/12344旧ロゴ新ロゴ
プロダクトのラインナップの整理をした
本日はこちらについてのお話
Developers Summit 2020
Developers Summit 2020 の開催• 2020年2月13、14日の開催当日は、感染症対策を徹底して会場で開催した• その翌週より技術カンファレンス・勉強会の中止が相次いだ
2020年度のカンファレンス・講座はオンラインへ• オフラインのカンファレンス・講座はすべてオンラインへ• スケジュールの変更やイベント構成の変更などもあったhttps://twitter.com/developersboost/status/1249960812380184577
オンラインイベントにおいて感じていた不安• スピーカー、参加者の交流ができないのでは?• 参加者はインプットだけにならないか?• 地方向けのイベントは成り立つのか?• オンライン講座の需要はあるのか?• インプットが不足するなか無事に企画できるのか?
1年間でのさまざまな経験• オンラインカンファレンスにおける挑戦– デブサミ夏:初めてのオンラインデブサミ– デブサミ関西:地域向けというチャレンジ– デブスト:Ask the Speakerのチャレンジ– デブサミ:企画面でのチャレンジ• オンライン講座における実践– TDD講座:オフラインからオンラインへ– モブプログラミング講座:オンラインネイティブの講座
今回お話したいこと• オンラインイベント・セミナーにおける企画やユーザー体験向上のヒント
今回話さないこと• 具体的な配信・運営ノウハウ– いろいろな方が情報公開しているのでぜひそちらを見てください!
翔泳社が開発者向けに開催するカンファレンスと講座
翔泳社が開発者向けに開催するカンファレンスhttps://event.shoeisha.jp/devsumi
年6回の開発者向けカンファレンスを開催2003年- デブサミ(2月)2019年- デブスト関西(6月)2012年- デブサミ夏(7月)2015年- デブサミ福岡(8月)2011年- デブサミ関西(9月)2018年- デブスト(11月)
翔泳社が開発者向けに開催する講座
翔泳社が開発者向けに開催する講座https://event.shoeisha.jp/cza/
翔泳社プロダクトと開発者の成長ジャーニー(例)CodeZineやデブサミに触れた方が組織やコミュニティで前向きな行動を起こしCodeZineの著者やデブサミ登壇者になりCodeZine Academyの講師になる成長のさまざまなフェーズで関わっていきたい
オンラインカンファレンスにおける挑戦
デブサミ2020夏:初めてのオンラインデブサミ
デブサミ2020夏での不安• テーマカット版デブサミ(今回はDX)• 3トラック全27セッション• デブサミとしては初めてのオンライン開催– 社内の他のイベントでは実績あり• デブサミ夏として、初めてのセッションの公募を実施• とにかく初めてで不安が大きかった
どうやったか?• 安定して配信できるように事前収録• Ask the Speakerのかわりにチャットを活用– スピーカーがリアルタイムに反応するおもしろさ動画
どうだったか?• 事前登録者、参加者(視聴者)ともに前回の約2倍に• 今年はじめて開発者向けオンラインイベントに参加したという方が約4割• オンライン化はありがたいという声多数– 地方や職場からの参加ができてよかった– 気軽に参加できた• セッション中のスピーカーさんとのチャットが新鮮だったという声も
デブサミ2020関西:地域向けというチャレンジ
デブサミ2020関西での不安• 2011年から開催する関西版デブサミ• 3トラック全24セッション• オンラインで地域向けイベントをどう実現するか?• 10周年という節目の年を、なんとか盛り上げたい
どうやったか?• 「関西のための」をこれまで通りやった– 関西スピーカーを積極的に起用– 関西在住のデベロッパーさんが、「知りたい」「自分ごとに思える」ような内容を企画• 過去にデブサミ関西にご登壇いただいた方によるパネルディスカッションを実施• イベントのオープニングに10周年ビデオを放映
どうだったか?• 事前登録者の約半数が関西、残りがその他の地域• デブサミ夏と比較して関西向けのほうが親しみやすいという意見も(関西の方によるもの?)• オンラインは効率的だが、一堂に会する熱量も恋しいという意見もよく見られた• デブサミ福岡では「収録会場を設けたのがありがたかった」という声をいただいた
デブスト2020:Ask the Speakerのチャレンジ
デブスト2020での不安• 30歳以下若手エンジニアのためのカンファレンス• 1トラック17セッション(今回よりLive配信)• 「若手デベロッパーの成長と交流をブーストする」がコンセプトなのに「交流」をどうする……?
どうやったか?• 今回、新しく「EventIn」というサービスを利用• セッション終了後にAsk theSpeakerをEventInで実施– 参加者から質問をつのる– Twitterの反響をひろう– セッションを聞いて質問
どうだったか?• みんなの質問をシェアするという新たな体験• Askに来た方は多くはないが、来てくださった方は最後までたびたび質問をいただいた• 「誰からも質問がないのでは」という不安は解消?• スタッフ(私)がずっと担当する必要があり、大きなイベントでは同じことをするのが難しい
デブサミ2021:企画面でのチャレンジ
デブサミ2021における不安• 5トラック×2日間 90セッションを予定• オンライン開催となるデブサミ2021で、これまで通りの価値が提供できるか不安– 雅叙園という空間も、対面の交流もない……• 社外エンジニアからなるコンテンツ委員さんからこれまで通りのご協力を得られるかも不安だった
どうやったか?• デブサミのミッションを整理した– CodeZineの15周年にあたってコンセプトを整理、そのときの経験が生きた• コンテンツ委員会をZoomで開催
デブサミのミッション・ビジョン・バリュー
どうだったか?• ミッションは公開し、登壇依頼の際に伝える• Zoomミーティングは全員集合で密度の濃い議論に– チャットやスプレッドシート上で盛り上がるコメント– コロナ禍で新しいつながりが作りにくいなか、みなさんの意見が刺激になったという意見も• 今までにないくらいスムーズに企画も決まっていく
あらたな挑戦:EventInでのコミュニティブース• EventIn上にコミュニティブースを設けてみたい– セッションのない昼休憩をブースをまわるコアタイムに• 新たな技術、人、コミュニティとの出会いを創出• 来週より募集開始
デブサミ2021、来週からいよいよタイムテーブル公開!
オンライン講座における挑戦
TDD講座:オフラインからオンラインへ
TDD実践講座とは• テスト駆動開発について、実習形式で学べる1日講座• 講師:和田卓人氏、安井力氏、太田健一郎氏
オフラインからオンラインへ• 会場は、セミナールーム⇒Zoomへ• 実習は、ペアプロ⇒1on1のコードレビューへ• アイスブレイクや実習のToDoリストもGoogleのJamboardを活用
オンライン開催はどうだったか?(参加者からの意見)• ライブコーディングが分かりやすい– 画面共有で見れるので、オフラインより見やすいから?• よく準備されていて、チューターも手厚く、オンラインでの不都合は特にない• 実習はオフライン会場のセミナーより集中できる• 他の受講生の質問がチャットで残っていい
モブプロ講座:オンラインネイティブの講座
リモートモブプログラミング講座とは• リモートワークでのモブプログラミングについて実習で学べる1日講座• 講師:安井力氏、及部敬雄氏
はじめからオンライン講座として設計• オフラインの講座をオンライン化するのは面白くないリモートワーク中に最高のモブプロができるよう設計• 普段一緒に働いているチーム(3人以上)での参加必須• ツールの使い方も含めて学んでもらう– Zoom環境下で、ホワイトボードとしてMURAL実際にコードを書いていくツールとしてrepl.it
オンライン開催はどうだったか?(参加者からの意見)• 地方から参加できてありがたい• スムーズで快適だった• 他のチームのモブプロの様子が見たい– オフラインだと自然と感じられていたこと?「他のチーム見てOK」など参加者に促す設計が必要かも
おわりに
1年間、イベントのオンライン化に取り組んで• 最初は不安が大きかったが、オンラインのいい面もいろいろと見えてきた– 快適に学べる環境、地方からのアクセスのしやすさ意見交換や質疑応答での多様なコミュニケーション方法• 歩みを止めず、常にトライをし続けることで、今は最初の不安はなくなっている
ぜひご参加ください! ① Developers Summit 2021• 2021年2月18、19日開催• この1年の集大成として魅力的なものにするべく鋭意企画中です!• まもなく事前登録開始!
ぜひご参加ください! ② CodeZine Academy