Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
良い活動を追いかけてたら自然とスクラムになってた/The team naturally app...
Search
matsukurou
November 04, 2022
Technology
0
120
良い活動を追いかけてたら自然とスクラムになってた/The team naturally approached the scrum
スクラムフェス札幌で登壇した資料です。
matsukurou
November 04, 2022
Tweet
Share
More Decks by matsukurou
See All by matsukurou
The future we create with our own MVV
matsukurou
0
450
スクラムマスターが取り組む経営戦略とチームとプロダクトマネジメント / Product Management by ScrumMaster
matsukurou
0
250
4年かけていよいよ拡がりをみせる 銀行DX / Reflections on the past 4 years
matsukurou
0
5.3k
金融アジャイルコミュニティで気づいた業界限定コミュニティの良さ / Advantages of industry-specific communities
matsukurou
0
160
アジャイル未経験の部署と取り組んだ銀行システム開発/Bank system development with agile inexperienced department
matsukurou
0
3.4k
アジャイルな組織を創っていくには? / How to create an agile organization ver Scurm Fest Sapporo 2020
matsukurou
1
1.2k
信頼されるスクラムマスターに なるためには? / What does it take to be a trusted scrum master?
matsukurou
0
3k
アジャイルな組織を創っていくには? / How to create an agile organization?
matsukurou
0
5.7k
ふくおかスクラム vol.2-vol.3 / Fukuoka Scrum vol2-vol3
matsukurou
0
120
Other Decks in Technology
See All in Technology
非機能品質を作り込むための実践アーキテクチャ
knih
6
1.8k
サイバー攻撃を想定したセキュリティガイドライン 策定とASM及びCNAPPの活用方法
syoshie
3
1.6k
20241228 - 成為最強魔法使!AI 實時生成比賽的策略 @ 2024 SD AI 年會
dpys
0
310
ネットワーク可視化の世界
likr
7
5.6k
30分でわかるデータ分析者のためのディメンショナルモデリング #datatechjp / 20250120
kazaneya
PRO
11
3k
能動的ドメイン名ライフサイクル管理のすゝめ / Practice on Active Domain Name Lifecycle Management
nttcom
0
300
終了の危機にあった15年続くWebサービスを全力で存続させる - phpcon2024
yositosi
28
24k
3年でバックエンドエンジニアが5倍に増えても破綻しなかったアーキテクチャ そして、これから / Software architecture that scales even with a 5x increase in backend engineers in 3 years
euglena1215
11
4.2k
C++26 エラー性動作
faithandbrave
2
870
サービスでLLMを採用したばっかりに振り回され続けたこの一年のあれやこれや
segavvy
2
740
サイボウズフロントエンドエキスパートチームについて / FrontendExpert Team
cybozuinsideout
PRO
5
39k
実践! ソフトウェアエンジニアリングの価値の計測 ── Effort、Output、Outcome、Impact
nomuson
0
140
Featured
See All Featured
Designing for Performance
lara
604
68k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
3
320
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
13k
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
68
10k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
46
7k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
33
2k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.2k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
79
8.7k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
251
21k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
97
17k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
Transcript
良い活動を追いかけてたら 自然とスクラムになってた
01. はじめに(自己紹介・アイスブレイク) 2
01. 自己紹介 ・松崎一孝 (@matsukurou) ・仕事 ・FFG(ふくおかフィナンシャルグループ) 2018/05〜 スクラムマスター ・IPA アジャイルWG アジャイルの鍵は経営にあり
https://www.ipa.go.jp/files/000097991.pdf ・特徴 ・ゲーム → 銀行(職歴) ・コミュニティ運営 ・スクラムフェス福岡(実行委員長) ・スクラムフェス大阪 福岡トラック ・ふくおかスクラム ・スクラムマスターズナイト 3
01. 自己紹介 ・池田 綾花(いけだ あやか) ・仕事 ・FFG(ふくおかフィナンシャルグループ) エンジニア 松崎さんと同じチームです ・特徴
・銀行営業 → エンジニアになりました 新卒で福岡銀行へ入行 約3年営業店で勤務 社内公募制度を利用し現在の部署へ 4
01. FFGについて 銀行のイメージ教えて下さい! Discordにお願いします 5
銀行がやってるなら自分達もできるはず 誰かの一歩を後押しできるように 6
02. 今回のテーマ 7
02. 話の概要 最小限の知識から スクラムのようなものに 取り組み始めたチームが 実践・体験したことを軸に どういう課題から どういう気づきを得ていったか 8
02. なぜこのテーマ? 認定スクラムマスター研修後・スクラムマスター初挑戦 失敗 教わったことをそのまま適用。こうあるべき! 研修で学習 チームで実践 チームを指導 チームが困惑 チーム崩壊
9
02. なぜこのテーマ? 新しいチームが発足 実験 考えながら実践して体験してもらう。 困ってそうだったら何かする! チームで実践 チームで振り返り チームが手詰まり チームをフォローする
どうなる? or 10
02. なぜこのテーマ? 実験しつづけた 結果は如何に? or 11
03. わたしたちのチーム 12
03. チーム紹介 基本は在宅勤務 週1イベント日に出社 主にモブプロで活動中 スクラムマスター 松崎さん エンジニア 4人 (池田 +
3人) + チーム名:Zoo 13
03. プロダクトの紹介 プロジェクトA 2020 年 10月~ プロジェクトB 2022 年 4
月~ チーム結成 2020 年 夏 約2年間活動中 14
03. チーム結成時 最初やっていたこと • とりあえずプランニングやってみる • 開発チームだけでやってみたり • ふりかえり(レトロ) •
1日の終わりにもその日の活動をふりかえる • 活動記録 • レビューもやってみよう なんとなーく分かったつもり (よく分かってない) 15
03. 活動記録 約2年間毎日続けた活動記録 ー 現在の活動記録 ー 16
03. 活動記録 1日の取り組み内容を記載しておく ・イベント ・個人のスケジュール ・着手予定の課題やタスク 終礼(1日の終わり)に その日の活動がどうだったか振り返る 次の日の自分たちが もっとよい活動ができるようにしたい!
ー 現在の活動記録 ー 17
04. Zooのスクラム変化 18
04. 最初の状態 チーム全員で約2年間の活動記録をふりかえってみた やはり大きな変化が…! (今回はそのうち2点をご紹介します) バックログアイテムの書き方 プランニングの進め方 ① ② 19
04. Zooのスクラム2大変化 ① バックログアイテムの書き方 20
04. 変わったこと① バックログアイテムの書き方 before ※「課題」 → ストーリーのこと ー 以前の課題 ー
• 概要となぜやるかは埋めようとする バックログアイテムをそれっぽく書いてみる 特にルールはなし • 内容が薄い 具体的に何をするのか書けていない 理由??? 21
04. 変わったこと① バックログアイテムの書き方 ー 活動記録 2021年07月19日 検証 何をしたらいいのか 分からないなぁ 私が分かっていないだけ?
必要なものはバックログアイテムに書き残そう! POへ確認したことや議論したことなどが思い出せる チームの認識合わせもできる Try 22
04. 変わったこと① バックログアイテムの書き方 検証 ー 活動記録 2021年07月12日 誰にとって必要か&なぜ必要なのか分かるようにしよう! 本当に必要とされている課題なのか分かるように 疑問に思ったら確認して納得できるように
なんでこの課題が必要なのか、 いつやるのか分からないなぁ Try 23
04. 変わったこと① バックログアイテムの書き方 ー 活動記録 2021年06月24日 検証 どこまでできれば完了か 分からないなぁ 受け入れ条件とやることを書こう!
完了の判断ができるように Try やらないことも書こう 作り込みすぎないように 24
04. 変わったこと① バックログアイテムの書き方 after ー 現在の課題 ー • バックログアイテムを書く時間を確保 リファインメントの時間大事
• 詳細欄をテンプレート化して書き残す 概要 / 受け入れ条件 / POへ確認したこと / やること / やらないこと 必要なものを書き残しておくことで 作業に集中できる&自分たちも納得して開発できるように 25
04. Zooのスクラム2大変化 ② プランニングの進め方 26
04. 変わったこと②プランニングの進め方 before 細かいタスクの分解など… スプリントゴールを 決める意味ってなんだろう? とりあえず上から順番に スプリントバックログへ 実践せず (やり方も分からんな
…) 27
ー 活動記録 2021年03月29日 検証 話が発散しないように意識しよう 04. 変わったこと②プランニングの進め方 Try (しかし改善できず) 28
ー 活動記録 2021年04月12日 04. 変わったこと②プランニングの進め方 いま議論するべきか判断しよう (しかしこれも改善できず) Try 29
ー 活動記録 2021年09月06日 検証 04. 変わったこと②プランニングの進め方 そもそも 優先順位ってどうやって判断するの??? 30
04. 変わったこと② プランニングの進め方 先の見通しが立たない状況 なかなか改善できない😢 検証 → 改善活動を続けるも… なぜ時間が足りないのか?? プロダクトゴールの設定が曖昧
31
04. 変わったこと②プランニングの進め方 ユーザーストーリーマッピングを作成 取り組みその1 ー 活動記録 2022年09月05日 プロダクトゴールの認識を合わせよう 32 🎉
プロダクトゴール設定
04. 変わったこと②プランニングの進め方 「スプリントプランニング Deep Dive」を視聴した 33
04. 変わったこと②プランニングの進め方 取り組みその2 ー 活動記録 2022年09月26日 ゴールを決めて皆で認識を合わせたら プロダクトバックログは自然と優先順に並ぶ! すごい!!! スプリントゴールをちゃんと決めよう
34 🎉
05. まとめ 35
05. まとめ これってスクラムの基本じゃん! スクラムについて知る機会は? 勉強会を開いてもらっていた 適宜松崎さんからのアドバイスも有 聞いたことはあっても行動できていない 理解できていなかった 36
大きく変わり始めたきっかけは? これまでの苦労した経験 日々の振り返り&改善活動 チームで新しい視点で基礎から学ぶ 「スプリントプランニング Deep Dive」を視聴 言語化されたことで腑に落ちることが沢山 05. まとめ
37
開発者目線として ここは良かった😁 • 自分たちで考えて行動する癖を身につけることができた • 結果的に良い活動に(経験したあとで少しずつ学ぶ) • 活動記録を見て長期的なふりかえりができた ここはいまいち🤔 •
悩んでいた時間が結構長かった • すぐ理解できる人であればよかった(教わったことをすぐ活かせていればこんなに悩まなかった) • もっと早くフォローが欲しかった場面も🥺 05. まとめ うまくいかなかった経験を経て スクラムって良いな と納得できた 自分たちだけではここまで改善できなかった。感謝 🙏 38
スクラムマスター目線として ここは良かった😁 ・体験と知識を結びつけることを意図を持って実験できた ・チームが気づきを得た瞬間はなんとも言えない嬉しさがあった ・スクラムっぽいものがスクラムになったのは、けっこうビックリ ここはいまいち🤔 ・結局ryuzeeさんとmiholoveさんに持っていかれたw 勘所🎯 ・チームの声をよく聞こう!ちょっとした発言にヒントがある ・チームと一緒に学ぼう!自分だけで気づけることなんてほんの少し
・自分自身の取り組みもふりかえろう!結果はどうあれ意図してできることを増やしたい 05. まとめ 目指したのは 実践知の最大化 39
05. まとめ 判定は? or 40
06. おまけ 41
06. 宣伝 2023年3月3、4日 福岡で待ってます! スポンサー募集中! プロポーザルは12月予定 https://www.scrumfestfukuoka.org/ 42
06. 問題 今日は何の日? 43
44