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FFGのアジャイルを支える3つの柱

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November 19, 2025

 FFGのアジャイルを支える3つの柱

キンドリルさんのアジャイル&SREフェスでのキーノート登壇資料です。

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November 19, 2025
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Transcript

  1. ✅ 正しくは: アジャイルは"組織全体の意思決定‧価値観‧コミュニケーション"が変わらないと成⽴しない。 ❌ 誤解③:アジャイルは"現場が勝⼿にやるもの" 上からはこう思われがち 💬 "現場がアジャイルでやればいいでしょ" 💬 "うちは⽂化的に難しいから…"

    💬 "とりあえずフレームワークを⼊れたらいい" しかし、これもまた逆。 優先順位、リスク許容、顧客への価値定義、現場とマネジメントの対話 これらは全て組織の問題。つまり── アジャイルは"組織の⽂化と構造の話"であり、現場だけの話ではない。
  2. FFGの歩み(2018〜2024) 内製開発チームの成⻑と変化 2018 2022 内製開発組織⽴ち上げ チーム拡⼤ DX推進本部設⽴ デジタル戦略の⼀環として銀 ⾏内にシステム開発チームを 結成

    採⽤強化とスキル向上により 開発体制を強化 単なる部署ではなく、組織横 断的に横串をさす部署として 発展 開発だけでなく、全社的に DXの取り組みを拡⼤ DX拡⼤ 3歩進んでは2歩下がる。改善を繰り返しながら成⻑中。 システムソリューション部設⽴ DX推進本部の中の⼀つのグループ から、⼀つの部署として発展 2025
  3. 3つの柱が"積み重なって"⽂化に変わっていった 価値観 × 関係性 × リーダーシップ──この3つが少しずつ積み重なり、⽂化の基準が変わっていった アジャイルな⽂化 ③ ⽀援型リーダーシップが加わる チームが⾃律して動ける(Can

    が増える) ② 関係性が変わる "問題を⼀緒に⾒る"ようになる(How が協働に) ① 価値観‧⽅向性が整う 判断基準が揃う(Why が⼀致) 価値観 × 関係性 × リーダーシップ──この3つが少しずつ積み重なり、⽂化の基準が変わっていった
  4. 価値観づくりのプロセスにアジャイルの考え⽅を持ち込む インセプション デッキ ⽴ち上げの"前提"を揃える 期待値ヒアリング 部⻑陣の 本⾳の期待を引き出す 対話スプリント 10回の対話 反復で価値観を醸成

    Will/Can/Must やりたいこと‧できるこ と‧求められることの 整理 実例①:価値観を揃える(MVV共創) 浸透TF 価値観を実⾏できる形 で落とし込み MVVを作ったから成功したのではなく、価値観を揃える"プロセス"をデザインしたから成功した
  5. 実例①:Will / Can / Must で認識を可視化 Will やりたいこと チームとして描く未来 ⽬指したい価値

    理想のあり⽅ 取り組みたいチャレンジ Can できること 現在のスキルセット 既存の体制‧リソース 現実的に実現できること 短期的に取り組めること Must 求められること 部⻑陣‧組織からの期待 外せない要件‧制約 ステークホルダーの要求 業務上の必須事項 3つの視点を並べて議論することで価値観ギャップを発⾒ → 合意形成へ 3つの視点を並べて議論し、⾃分たちの中⼼にある価値観を認識
  6. ① 2ヶ⽉で完成させるための⼯夫 宿題 持ち寄り 対話 ふりかえり 改善 次の計画 対話スプリント ⾼速スプリント

    毎週⽕、⾦の2回(1時間)ディスカッション 明確なスプリントゴール ゴール達成に向けて、各⾃が能動的に準備 毎回のふりかえり 進め⽅を都度改善 実例①:対話スプリント
  7. キンドリルへの問い:あなたの⼀歩はどこから? あなたの組織で「今いちばん不⾜しているのはどれ?」 価値観(Value Alignment) 関係性(Collaboration) 判断の前提、⽬的の共有、建設的な対話 価値観のズレが気になるなら  ➡ ⼩さな対話から始める リーダーシップ(Support)

    役割の壁を超える、透明性、信頼と協働 役割の転換、構造と⾃律、問いかけの⽂化 関係性が分断されているなら  ➡ POとの⼩さな協働から メンバーが動けていないなら  ➡ リーダーの⽀援⾏動から アジャイルは"やり⽅"ではなく、 "どういう関係性と価値観で仕事するか"という選択 変化は"1つの対話"から始まる
  8. 第5章:コミュニティのすすめ 劇的な転換ではなく、⼩さな積み上げが組織を変えた アジャイル⽂化を育てるための「⼟壌づくり」 ワークショップの開催やLT⼤会での登壇などの活 動で、知⾒を共有し、仲間を⾒つける。 特定の課題解決に向けた⼩規模チーム活動。実践 を通じた学びと達成感が⼈を育てる。 外の世界を知り、井の中の蛙からの脱却。広い視 野と新鮮な刺激を持ち帰る。 ⾔語化することで学びが最も深まる。社外からの

    フィードバックが⾃⼰効⼒感を⾼める。 社内勉強会 TF(タスクフォース) 社外イベント参加 登壇‧発信 コミュニティの効果 主体的な学びの場 ⾃⼰効⼒感の向上 ⽂化の組織内伝播 企業を越えた横の繋がり FFGでの実践 社内:「アジャイルWS」「LT⼤会」 社外:「「スクラムフェス福岡」「FFGのMaNaBi-Ba」の 運営や参加を通じて、開発者だけでなくビジネス側も巻 き込んだ⽂化づくりを推進中。