Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Hypothesis on Product Backlog
Search
Miho Nagase
June 15, 2021
Technology
0
250
Hypothesis on Product Backlog
妄想を練り上げてないでさっさと作ってフィードバックもらおうねという話をしました
Miho Nagase
June 15, 2021
Tweet
Share
More Decks by Miho Nagase
See All by Miho Nagase
スプリントレビューを効果的にするために
miholovesq
10
1.9k
Dynamic Reteaming And Self Organization
miholovesq
3
1k
Commitment vs Harrisonism - Keynote for Scrum Niseko 2024
miholovesq
6
3.5k
『チームトポロジー』と Platform Engineering
miholovesq
16
5.2k
コミュニケーションについて
miholovesq
1
340
F1 Fukuoka GP '23
miholovesq
0
2.4k
小さな「うっ」は成長のチャンス
miholovesq
0
2.6k
F1 Ochanomizu GP '23
miholovesq
0
4.7k
F1 Sapporo GP '22
miholovesq
0
750
Other Decks in Technology
See All in Technology
Mackerel in さくらのクラウド
cubicdaiya
1
290
AIは変更差分からユニットテスト_結合テスト_システムテストでテストすべきことが出せるのか?
mineo_matsuya
5
2.5k
「Roblox」の開発環境とその効率化 ~DAU9700万人超の巨大プラットフォームの開発 事始め~
keitatanji
0
140
EKS Pod Identity における推移的な session tags
z63d
1
140
夏休みWebアプリパフォーマンス相談室/web-app-performance-on-radio
hachi_eiji
1
270
リモートワークで心掛けていること 〜AI活用編〜
naoki85
0
190
文字列の並び順 / String Collation
tmtms
1
110
信頼できる開発プラットフォームをどう作るか?-Governance as Codeと継続的監視/フィードバックが導くPlatform Engineeringの進め方
yuriemori
1
190
Delegate authentication and a lot more to Keycloak with OpenID Connect
ahus1
0
240
LLM 機能を支える Langfuse / ClickHouse のサーバレス化
yuu26
9
2.6k
Amazon Q と『音楽』-ゲーム音楽もAmazonQで作成してみた感想-
senseofunity129
0
170
結局QUICで通信は速くなるの?
kota_yata
8
7.5k
Featured
See All Featured
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
Speed Design
sergeychernyshev
32
1.1k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.4k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
10
1k
Making Projects Easy
brettharned
117
6.3k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
77
5.9k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
33
2.4k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
56
5.8k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.6k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
25
1.8k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
126
53k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
131
19k
Transcript
プロダクトバックログは妄想の塊
永瀬美穂 / Nagase Miho 2 受託開発の現場でWebアプリケーションエンジニア、プロジェクトマ ネージャーとしての経験を重ね、2009年頃より所属組織でのアジャイ ルの導入と実践を通じ組織マネジメントを行う。現在は顧客へのアジャ イル導入支援、教育研修、コーチングをしながら、大学教育にも力を入 れている。産業技術大学院大学客員教授。
プロダクトバックログは妄想の塊 ✤ あったら嬉しい(はず) ✤ あったら便利(なはず) ✤ ユーザーはこれを欲しがっている(はず) 3
妄想というとカッコ悪いので "仮説"というとそれっぽくなる 4
仮説(妄想)の扱い ✤ 仮説(妄想)を検証する ✤ 仮説(妄想)が実証できる:「〜なはず」が当たった ✤ 仮説(妄想)が棄却される:「〜なはず」が当たらなかった ✤ スプリントレビューでは「どんな仮説(妄想)を検証するのか?」が重要 ✤
仮説(妄想)が実証または棄却できるデモになっているとなおよい → プロダクトバックログアイテムの粒度や定義に関わる ✤ 「ふーん」「すごい」「よさそう(棒読み)」はクソリプ ✤ デモできないのは論外 5
実装にはコストがかかる 妄想のまま実装するのはリスク 6
妄想を膨らませる前にさっさと確認する 7
「建物の外に出よ」 "Get out of the building" - Steve Blank 8
手早くさっさとフィードバックをもらう方法 ✤ インタビュー ✤ ペーパープロトタイピング ✤ モックアップ ✤ etc... 9
顧客はあなたのソリューションに興味はない。 興味があるのは、顧客自信の課題だ。 デイブ・マクルーア、500 Startup社 10 10
ソリューションではなく課題に注目する ✤ ソリューションは仮説(妄想) ✤ 課題は妄想度合いは低そう(≒事実⚠) ✤ 他人の課題 ✤ 自分の課題←圧倒的当事者
⚠ 事実であるかどうかを確認するためには検証が必要 11
基本に立ち戻れ ✤ 「ソフトウェアの分野で最も協力で、最も長続きしている ムーブメント」 ✤ 「小さなソフトウェアチームが小さなプロジェクトをマネジ メントするための小さな規律である」 12
さっさと確認したらさっさと作って見せて検証する 13
留意すること ✤ 棄却されるのは仮説(妄想)であって、あなた自身が否定されるのではない ✤ 完璧主義をこじらせない ✤ かけた時間とアイデアの素晴らしさは比例しない ✤ 研修は安全に失敗できる場である ✤
今後の人生で最高のプロダクトを作るための練習 ✤ 今回の研修で完璧なものを作ることを期待しない(だったら起業してるやろ💰) ✤ とはいえ与えられた環境で最高の結果を出そう(最高とは🤔) 14