Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ユーザー課題を解決しプロダクトを成功に導く方法とCREの役割 / july-tech-fest...
Search
missasan
July 18, 2021
Technology
2
1.8k
ユーザー課題を解決しプロダクトを成功に導く方法とCREの役割 / july-tech-festa-2021-7-18
ユーザー課題を解決しプロダクトを成功に導く方法とCREの役割
July Tech Festa 2021
missasan
July 18, 2021
Tweet
Share
More Decks by missasan
See All by missasan
納得感を注入した スキルマップの作り方 / cxe-2023-02-16
missasan
0
230
テクニカルサポートを プロダクトの強みにする Mackerel CREの取り組み / cre-event-2022-2-24
missasan
0
2.3k
最高のテックタッチはプロダクト改善にあり 〜中級CSのためのVoC(顧客の声)活用のすゝめ〜 / btob-cs-lt-vol7-20210527
missasan
2
3k
Customer Reliability Engineer ー エンジニアとの信頼関係をつくる仕事
missasan
2
7.2k
カスタムダッシュボードで月次レポート作ってみた
missasan
0
1.6k
Mackerel CRE チームの KPI
missasan
0
200
Other Decks in Technology
See All in Technology
[CV勉強会@関東 ECCV2024 読み会] オンラインマッピング x トラッキング MapTracker: Tracking with Strided Memory Fusion for Consistent Vector HD Mapping (Chen+, ECCV24)
abemii
0
220
社内で最大の技術的負債のリファクタリングに取り組んだお話し
kidooonn
1
550
OCI Security サービス 概要
oracle4engineer
PRO
0
6.5k
The Role of Developer Relations in AI Product Success.
giftojabu1
0
120
OCI Vault 概要
oracle4engineer
PRO
0
9.7k
ノーコードデータ分析ツールで体験する時系列データ分析超入門
negi111111
0
410
強いチームと開発生産性
onk
PRO
34
11k
Platform Engineering for Software Developers and Architects
syntasso
1
520
ハイパーパラメータチューニングって何をしているの
toridori_dev
0
140
これまでの計測・開発・デプロイ方法全部見せます! / Findy ISUCON 2024-11-14
tohutohu
3
370
SSMRunbook作成の勘所_20241120
koichiotomo
2
130
障害対応指揮の意思決定と情報共有における価値観 / Waroom Meetup #2
arthur1
5
470
Featured
See All Featured
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
346
20k
Building an army of robots
kneath
302
43k
Navigating Team Friction
lara
183
14k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.3k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
405
65k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
133
8.9k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
42
9.2k
Optimizing for Happiness
mojombo
376
70k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
250
21k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
276
23k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
788
250k
Transcript
2021.7.18 July Tech Festa 2021 #jtf2021 #jtf2021_a id:missasan / @mur_ms_
ユーザー課題を解決しプロダクトを 成功に導く方法とCREの役割 1
missasan(みっささん) 三浦 美沙 (ミウラ ミサ) 所属:株式会社はてな Mackerelチーム CRE はてなid: id:missasan
Twitter: @mur_ms_ 略歴 • 某SIer企業でインフラエンジニア(SE) • 某MSP企業でテクニカルセールス • 2018年3月〜 現職 自己紹介 2
今日の話題 CRE は課題をどのように解決しているのか? CRE はどのようにプロダクト改善に関わっているか? CRE の役割とは? 3
Mackerel とは? • サーバー監視サービス • 国産 SaaS • 直感的なUI/UX •
簡単に導入できる • 監視という専門領域を民 主化 • コアユーザーはインフラ エンジニア・SRE 4
• Customer Reliability Engineer • 日本語に直訳すると「顧客信頼性エンジニア」 • 2016年にGoogleが提唱した • はてな
では、2017年に Mackerel チームで発足 プロダクトを導入・活用するユーザーの課題解決をミッションとするエンジニア CRE とは? 5 CREのミッション 顧客に寄り添い、顧客が抱える真の課題にフォーカスし、 その課題を技術を軸として顧客と共に解決を図る
組織体制 6 Mackerelチーム CRE セールス ビジネス マーケ 開発 アプリケーションエンジニア SRE
デザイナ
CRE は課題をどのように解決しているのか? 7
カスタマージャーニーと課題の例 8 導入 活用 拡大 約3ヶ月 約1年 Mackerelによる監視・運用の設 計・導入 Mackerelを中心にした障害対応
の実施 本格的な運用開始 Mackerelの応用機能の活用 DevOps・SREプラクティスの導 入 Mackerelを用いた監視・運用ノウ ハウを複数事業・部署に展開 新しいアーキテクチャへの導入 素早い導入 最適な設計の模索 チームでの知見共有 障害対応時間の短縮 運用コストの削減(自動化) システム改善への適切なフィー ドバック 大規模な導入による管理の煩雑 化 スピード感とガバナンスのバラ ンス 課題 CRE は フェーズ・課題にあった支援を提供 フェーズ
課題の解決方法 • 基本的にはユーザーの自走を目指す 9 方法 特性 テクニカルサポート 素早い解決。自走のためのアシスト。 セミナー・ハンズオン 全体像や体系立った概念を伝えられる。知識の下地づくり。
ヘルプドキュメント・ブログ すでに蓄積されたノウハウをユーザーが触れやすい状態にする。 プリセールス ユーザーが課題にぶつかる前に下準備する。 プロダクトのアップデート (フィードバック) ユーザーが自走できるための根本解決。 課題に対して適切な打ち手を選択し、心地よいタイミングと速度で提供する
適切な打ち手を選択するためのポイント • ユーザーについての理解を深める • 課題の”目利き”の重要性 10
ユーザーについての理解を深める 課題を正しく理解するためには、背景について深く理解する必要がある • ユーザーインタビューから知る ◦ 対象のシステムについて知る ◦ 運用組織について知る ◦ 組織文化について知る
• データから知る ◦ 機能の利用状況について知る ◦ 全体から見たそのユーザーの特性を知る 11 ユーザーの理解を深める=課題の輪郭を明確にする
• 課題の優先度を見極める • 支援が必要なもの、自走を促すものを見極める • チェックポイントの例 ◦ 一般的な事例か、個別事例か ◦ プロダクトビジョンとマッチするか
◦ ワークアラウンドはあるか ◦ ...etc 課題の”目利き”の重要性 12 実装方法を提案する 開発チームに フィードバックする ワークアラウンドを提案 する プロダクトで解決できる No Yes No プロダクトを改善すれば 解決できる 頭の中で分岐を思 い描いている Yes
CRE はどのようにプロダクト改善に関わっているか? 13
プロダクト改善が最高の解決方法 • テクニカルサポートへの問い合わせが不要 • 手間のかかるワークアラウンドが不要 • プロダクト自体を改善すれば、利用するすべてのユーザーの体験が改善され る 14
フィードバックのフローを用意している ユーザー プロダクト 機能 … CREで担当 残す 集める 整理して伝える 届ける
開発 チーム インタ ビュー 要望 管理 レビュー 告知
課題や背景のフィードバック 必ずしも機能要望と合致していなくても エンジニアが最適解を提案できる 開発チームには課題(≠機能要望)をフィードバックする 課題や背景 機能要望 開発チーム プロダクト機能 ユーザー 課題や背景
機能要望 開発チーム プロダクト機能 ユーザー フィードバック フィードバック 機能要望のフィードバック 課題に対する改善策が限定的にな る恐れがある
• 課題・課題の背景 ◦ ユーザーが解決したい課題は何か。 ◦ なぜ解決したいのか。解決されることによるユーザーのアウトカムは何か。 • ユーザー ◦ 誰の声か。
◦ そのユーザーは、チームが認識しているどのペルソナに当てはまるのか。 • 解決のアイディア ◦ ユーザーから実際に上がった具体的な機能要望。 ◦ ユーザー・プロダクト双方を理解したCREが考える解決策の一例。 ◦ (注意:ここでのアイディアが採用されるとは限らない。でも気にしない) • ビジネス的な背景 ◦ ビジネス的な狙い ◦ ユーザーとの関係性 フィードバックテンプレート
おまけ:自分の経験からの教訓 18 • とはいえ事前にユーザーと仕様を合意する必要がある場合もある ◦ 課題解決に繋がる最小限の仕様を合意する ◦ なるべく自由度をもたせて開発チームが提案できる余地を残す • 背景を正しく共有するため開発チームとコミュニケーションする
◦ コミュニケーションのために開発チームのリソースを奪うことを恐れない ◦ リソース配分も含め開発チームに任せる • ◯◯社用コードを生み出さないよう心がける ◦ 開発コストが低く見えたとしても安易に選択しない ◦ 機能を限定せず公開機能としてリリースできる道を開発チームと探る
最後にあらためて CRE の役割とは? 19
CRE はユーザー課題にフォーカスしながらプロダクトの価値全体の最大化を目指ざす仕事 参考:カスタマーサクセスとは何か プロダクトの機能 そのもの プロダクトを正しく 使いこなすことで 得られる価値(成功) Mackerelを取り巻く ユーザーの体験
20 CRE がいることによるプロダクトの価値
CRE を立ち上げるメリット 内向き • ユーザーに向き合う時間をチームとして割ける (プロダクトマネージャーの仕事の一部としてだけでなく明確にコストを払う) 外向き • CRE が支援をするということをプロダクトの強み(選ぶ理由)にできる
21 顧客中心主義の文化をチームに明確に取り入れること
まとめ • CRE はユーザーの課題解決をミッションとするエンジニア • CRE はプロダクトの価値を最大化する • CREチーム をつくることは顧客中心主義の文化を取り入れること
• CRE の活躍はユーザーに向けたプロダクトの強みになる 22
CREとして一緒に働く仲間を 募集中です! DM: @mur_ms_ Link: https://hatenacorp.jp/recruit/career/cre 23