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【第5回】ゼロから始めるゲノム解析(Python編)

nkimoto
December 23, 2021

 【第5回】ゼロから始めるゲノム解析(Python編)

2021/12/23 (木) 【第5回】ゼロから始めるゲノム解析(Python編) 資料

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December 23, 2021
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  1. 環境構築 - 必要パッケージ群のインストール # 公開されているレポジトリからファイル群を取得 $ git clone https://github.com/kyclark/biofx_python $

    cd biofx_python # requirements.txt に記載のパッケージをインストール $ pip3 install -r requirements.txt # pylintの設定ファイルをホームディレクトリに移動 $ cp pylintrc ~/.pylintrc # mypyの設定ファイルをホームディレクトリに移動 $ cp mypy.ini ~/.mypy.ini
  2. ファイル入力の渡し方 読み取り可能なファイルを入力としたい場合、argparseではtypeで指定する。 これを指定すると、読み取り不可能なを入力とした際にエラーで弾くことができる def get_args() -> Args: """ Get command-line

    arguments """ parser = argparse.ArgumentParser( description='Compute GC content', formatter_class=argparse.ArgumentDefaultsHelpFormatter) parser.add_argument('file', metavar='FILE', type=argparse.FileType('rt'), nargs='?', default=sys.stdin, help='Input sequence file') args = parser.parse_args() return Args(args.file)
  3. Bio.SeqIOモジュールを使った配列解析 SeqIOモジュールを使うとバイオ系のフォーマットを適切に扱うことができる >>> from Bio import SeqIO >>> recs =

    SeqIO.parse('tests/inputs/1.fa', 'fasta') >>> type(recs) <class 'Bio.SeqIO.FastaIO.FastaIterator'> >>> rec = next(recs) >>> type(rec) <class 'Bio.SeqRecord.SeqRecord'> 1 1 第1引数にファイル名、第2引数にファイルのフォーマットを指定する 2 返り値はイテレータとなっている 2 3 3 イテレータの中身はSeqRecordクラスのオブジェクトが格納されている
  4. SeqRecordクラス SeqIOモジュールで読み取ったデータはSeqRecordクラスのオブジェクトとして扱う >>> rec SeqRecord( seq=Seq('CCTGCGGAAGATCGGCACTAGAATAGCCAGAACCGTTTCTCTGAGGCTTCCGGC...AGG'), id='Rosalind_6404', name='Rosalind_6404', description='Rosalind_6404', dbxrefs=[]

    ) 1 1 seq属性には、FASTAファイルに含まれていた配列のSeqオブジェクトが格納され ている 2 id属性には、FASTAファイルに含まれていた配列IDが格納される 2 3 他にもnameやdescriptionといった情報が格納できる。 3
  5. SeqIOモジュールを使ったループ処理 SeqIO.parseで読み取ったオブジェクトはイテレータなのでforループで逐次的に値を取り出せる >>> recs = SeqIO.parse('tests/inputs/1.fa', 'fasta') >>> for rec

    in recs: ... print(rec.id, rec.seq[:10]) ... Rosalind_6404 CCTGCGGAAG Rosalind_5959 CCATCGGTAG Rosalind_0808 CCACCCTCGT # イテレータが値を出し尽くすと、中身は空 >>> for rec in recs: ... print(rec.id, rec.seq[:10]) ...
  6. GC含量(個数)の算出 純粋にGC含量(個数)をカウントする場合以下のように実装すればよい seq = 'CCACCCTCGTGGTATGGCT' gc = 0 for base

    in seq: if base in ('G', 'C'): gc += 1 1 1 GC含量を格納する変数を0で初期化 2 seqに格納された文字列 をイテレーション 3 ループしている文字列がGまたはCのいずれかであればカウントアップ 2 3
  7. formatメソッドを用いた文字列フォーマット # formatメソッドを使う場合 >>> '{:0.6f}'.format(gc * 100 / len(seq)) '63.157895'

    # f文字列を使う場合 >>> f'{gc * 100 / len(seq):0.6f}' '63.157895' foramtメソッドやf文字列を使用すると、 {}をプレースホルダーとして使用することで変数を文字列 に埋め込める。また、「 :」の後に表示したい任意の桁数を指定することができる。
  8. 解法1~3 demo 解法1 1. 配列IDごとにループし、GC含量とIDをセットにしたタプルを作成 2. 最大のGC含量を持つタプルを max()関数で取得し、f文字列で必要な情報 を出力 解法2

    解法1を以下によって改善 1. 名前付きタプルを使用 2. テストを実装 解法3 解法2を以下によって改善(メモリ効率) 1. GC含量最大のデータのみを保持するようにループを回す