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建築設備解説動資料【機械設備編】 ④給湯設備

 建築設備解説動資料【機械設備編】 ④給湯設備

建築機械設備の解説資料です。
こちらの資料では給湯設備の概要や、給湯システムを設計する上での注意点について解説しています。

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Transcript

  1. 株 式 会 社 パ ラ ダ イ ム 機

    械 設 備 第 4 章 給 湯 設 備
  2. 0 1 給 湯 設 備 と は な に

    か 0 2 給 湯 方 式 I N D E X 0 3 給 湯 と 給 水 の 違 う と こ ろ 1 ) 給 湯 設 備 と は 2 ) 中 央 式 給 湯 1 ) 局 所 式 給 湯 1 ) レ ジ オ ネ ラ 症 2 ) 昇 温 に よ る 体 積 膨 張 3 ) 温 度 変 化 に よ る 配 管 の 伸 縮 4 ) エ ア 溜 り 第 章 給湯設備 4 2
  3. 0 1 給 湯 設 備 と は な に

    か 0 2 給 湯 方 式 I N D E X 0 3 給 湯 と 給 水 の 違 う と こ ろ 1 ) 給 湯 設 備 と は 2 ) 中 央 式 給 湯 1 ) 局 所 式 給 湯 1 ) レ ジ オ ネ ラ 症 2 ) 昇 温 に よ る 体 積 膨 張 3 ) 温 度 変 化 に よ る 配 管 の 伸 縮 4 ) エ ア 溜 り 3 第4章 給湯設備
  4. 0 1 給 湯 設 備 と は な に

    か 0 2 給 湯 方 式 I N D E X 0 3 給 湯 と 給 水 の 違 う と こ ろ 1 ) 給 湯 設 備 と は 2 ) 中 央 式 給 湯 1 ) 局 所 式 給 湯 1 ) レ ジ オ ネ ラ 症 2 ) 昇 温 に よ る 体 積 膨 張 3 ) 温 度 変 化 に よ る 配 管 の 伸 縮 4 ) エ ア 溜 り 5 第4章 給湯設備
  5. ① 局 所 式 給 湯 給湯を必要とする場所近くで必要温度に上昇して供給する方式 6 第4章 給湯設備

    1)小型電気温水器 電気ヒーターの熱で湯を沸かす給湯システム。流し台の下などに温水器を設置する。 出典:TOTO「湯ぽっと(小型電気温水器)魔法びん電気即湯器」 https://www.catalabo.org/iportal/CatalogViewInterfaceStartUpAction.do?method=startUp&mode=PAGE&volumeID=CATALABO&catalogId=70359120000&pageGroupId=&desig nID=link&catalogCategoryId=&designConfirmFlg= 小型電気温水器 給湯管 混合水栓 給水管 給水管
  6. ① 局 所 式 給 湯 給湯を必要とする場所近くで必要温度に上昇して供給する方式 7 第4章 給湯設備

    2)ガス給湯器 ガスバーナーの熱を利用して湯を沸かす給湯システム。主に屋外に給湯機を設置する。 ※屋内に設置する場合、屋外への排気が必要 ガス給湯器 給水管 混合水栓 給湯管 混合水栓 屋外 キッチン 浴室
  7. 8 第4章 給湯設備 給湯タンク 給湯送り管 給湯還り管 循環ポンプ ~ ~ ②

    中 央 式 給 湯 機械室や屋外に貯湯槽を設置し、給湯必要箇所まで配管にて循環供給する方式
  8. 0 1 給 湯 設 備 と は な に

    か 0 2 給 湯 方 式 I N D E X 0 3 給 湯 と 給 水 の 違 う と こ ろ 1 ) 給 湯 設 備 と は 2 ) 中 央 式 給 湯 1 ) 局 所 式 給 湯 1 ) レ ジ オ ネ ラ 症 2 ) 昇 温 に よ る 体 積 膨 張 3 ) 温 度 変 化 に よ る 配 管 の 伸 縮 4 ) エ ア 溜 り 9 第4章 給湯設備
  9. ① レ ジ オ ネ ラ 症 給湯使用温度帯である20~40℃範囲内で活発に活動し、37~41℃が最も繁殖に適しているため、 給湯設備(空調の冷却水もこの温度帯を使用)特有の最も注意すべき事象。 2)設備からの感染を防ぐには

    ・浴槽内、配管内のぬめり(生物膜)が生じないよう、定期的に清掃を行う。 ・循環温度、給湯温度を60℃に保つ(60℃、5分間でレジオネラ菌属は死滅)。 ・加湿器(加熱、蒸気式以外)内の水は毎日入れ替え、容器内を洗浄する。 1)レジオネラ症について レジオネラ菌属に感染することで起こる感染症で、20℃以上の浴槽、循環配管、空調冷却配管、 加湿器内壁等に生成された生物膜内で繁殖した菌がエアロゾル化し、人体に吸い込まれ発症する。 病態としてはレジオネラ肺炎とポンティアック熱が知られているが、前者は重篤な症状となり 死亡例もある。後者は自然に治癒する。 10 第4章 給湯設備
  10. ② 昇 温 に よ る 体 積 膨 張

    水を昇温させると水の体積が増える。そのため、密閉された容器、配管にはこの体積膨張に 対する安全装置を備えなければならない。 1)逃し弁、安全弁: 逃し弁、安全弁で密閉容器内の体積膨張による圧力を検知し、圧力を逃す装置。 圧力が下がると自動的に復帰する構造を持つ。 2)膨張タンク: 中央式給湯システムで、配管内、貯湯槽内のシステム全体の体積膨張に対し、 膨張した量を許容する装置で、開放式と密閉式がある。 11 第4章 給湯設備 ※開放式とは、配管内や容器内の水面が大気に開放していることを示す。 密閉式とは、開放式の逆で、配管内や容器内に水面がなく、湯水で満たされていることを示す。
  11. ③ 温 度 変 化 に よ る 配 管

    の 伸 縮 給湯配管は、管内の温度が上昇すると伸び、下降すると縮む。 そのため、配管ルートが長くなるとその伸縮を吸収する対策が必要となる。 1)伸縮継手 器具内の軸方向の伸び、縮みをベロース構造で吸収する器材。 2)伸縮曲管 直管部分に伸縮による応力を吸収する形状の配管を設けたもの。 3)エルボ4クッション エルボの組み合わせで主管の伸縮に対する枝管の破壊を防ぐための配管方法。 エルボを3、4個組み合わせると、可とう性を持ち本管の収縮に対応できる。 12 第4章 給湯設備 2)伸縮曲管 ←エルボ 3)エルボ4クッション