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モノ作りからコト作り、製造業の挑戦【SORACOM Discovery 2022】

モノ作りからコト作り、製造業の挑戦【SORACOM Discovery 2022】

2022年7月6日(水)SORACOM Discovery 2022 ONLINE セッション資料です。

モノ作りからコト作り、製造業の挑戦

大量消費を前提とした経済から社会はシフトし、法人向け(BtoB)でビジネスを展開する製造業でも大きな変革を求められるようになりました。従来のモノ作りで積み上げてきた顧客との信頼関係をさらに強固なものとし、新たなビジネスを作り上げるという挑戦。既存の自社製品をいかにしてデジタル化し、顧客との関係性強化につなげているのか。先行して取り組みを進める、機械・プラントメーカーの日立造船株式会社、総合バルブメーカーの株式会社キッツの2社にそのプロセスを伺います。

株式会社キッツ メンテナンスソリューションGr・Gr長 西澤 勲
日立造船株式会社 ICT事業推進部・IoTシステムグループ 山田 浩章
株式会社ソラコム 営業部門 セールスディベロップメントチーム 統括 伊佐 政隆

SORACOM

July 06, 2022
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Transcript

  1. 異業種や産学官間の データ連携 デジタルファーストな ビジネスの構築 新たな顧客価値の創出 データに基づく 意思決定 プロセスの自動化や リモート制御 大量データの分析と洞察

    リアルタイムな データ取得と可視化 データの蓄積 デジタルデータの記録 ステージ1 デジタル化 ステージ2 データの共有 ステージ3 ステージ4 データの共有 データの統合 継続的な価値創造 個別最適 全体最適 業界横断 対象を拡大
  2. • 自己紹介 • 会社紹介 • 新事業創出までの道のり デザイン思考での顧客価値抽出 展示会でのコンセプト検証 プロトタイプを作成⇒価値検証 事業化提案

    • バルブトラブル未然防止ソリューションKISMOSとは • ビジネスモデル コト売りの挑戦 • プロトタイプから実製品開発 アジェンダ
  3. ⻄澤 勲(にしざわ いさお) 1979年12月 ⻑野市⽣まれ 株式会社 キッツ 自己紹介 経歴 ・前職で10年程

    半導体製造装置、核融合加熱装置、医療、電⼦部品製造装置 などでメカ設計を経験 ・2015年 株式会社キッツに入社 ・2018年〜IoT,AIを活用した新事業創出に携わる 趣味 ・ゲーム(PS5等 妻や友⼈との協⼒プレイが好き) ・2年前からロードバイク 千葉県横断など、ぼっちライドがすき。 ・1年前からyoutubeを⾒てソロギターにハマる 妻と自分用
  4. 会社概要 ▪ 設 立 ▪ 代 表 者 ▪ 本社所在地

    ▪ 資 本 金 ▪ 上場証券取引所 ▪ 売 上 ▪ 従業員数 ▪ 工 場 ▪ 事業内容 : 1951(昭和26)年1月26日 : 代表取締役社長 河野 誠 : 〒261-8577 千葉県千葉市美浜区中瀬一丁目10番1 : 212億708万円 : 東京証券取引所 市場第一部 : 135,790百万円(2021年度連結) : 単体 1,396名 連結 5,153名 : 国内 長坂(山梨県北杜市)・伊那(長野県伊那市)・茅野(長野県茅野市) 海外 中国・台湾・韓国・タイ・ブラジル・スペイン・ドイツ : バルブ及びその他流体制御用機器並びにその付属品の製造・販売 株式会社 キッツ
  5. スラリー流体を制御する⽣産プロセスでのモニタリング事例 モニタリング開始後、約4か月後のバルブの動作の変化の様⼦ プロトタイプでトラブルの予兆診断を事例を作った バルブの動作速度に 変化がみられる 角速度 センサ部 角速度 動作時間 角速度プロファイル

    7月のデータ 全閉 全開 1.8秒 2.2秒 12月のデータ モニタリンググラフ AI スコアが変化 スコア値 カレンダー メンテ実施 シート状態 日々のバルブ動作の様⼦を前頁のように 比較する作業では、変化の評価が困難 AI技術を使い、変化の度合いをスコア値 として可視化
  6. KISMOS システム構成・サービス概要 ・既設のバルブにセンサを簡単に後付け可能 ・配線⼯事不要(ソーラー発電、無線通信採用) ・対象バルブ ON/OFF制御のボールバルブ バタフライバルブ(空気圧式アクチュエータ) センサ-ゲートウェイ間の 無線通信(LoRaWAN) は半径300m程度の範

    囲は通信可能 キッツでもモニタリング実施 定期報告(1回/月) 異常の予兆検出時連絡 予兆の分析報告 クラウドサーバーでデータ管理 センサデータのグラフ化 AIによるバルブ動作の変化の⾒えるか(グラフ化) いつでも、どこでも Web端末から情 報を確認可能
  7. ユ ー ザ キ ッ ツ 保守契約(キッツ担当部門) 年間保守契約 既存メンテ業者 弊社メンテ会社

    メンテ提案 スポットメンテ 状態フィードバック 異常診断運用のサポート お客様の情報(状況、ニーズ等) 年間保守をユーザとの直接契約とし、パートナーシップを築く (コト売りへの挑戦) 直接サポートを通じて、多くの現場の課題やニーズなどの情報を収集が可能になる。 ⇒ 得られた情報を製品企画、開発にフィードバックすることで、競争⼒の強化を図る 販売戦略、ビジネスモデル
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