Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

徹底解説!大規模IoTを支えるSORACOMの技術基盤【SORACOM Discovery 2...

徹底解説!大規模IoTを支えるSORACOMの技術基盤【SORACOM Discovery 2024】

このセッションは、クラウドネイティブなSORACOMのモバイルコアの解説を通して、なぜ1回線から即時利用できるのか、また大規模なIoTビジネスにもSORACOMが選ばれている背景をご紹介します。IoTの通信選びで技術的な裏付けを得たい方や、MVNO・通信サービスの今を知りたい方にお届けします。

株式会社ソラコム プリンシパルソフトウェアエンジニア 小熊 崇
株式会社ソラコム シニアソリューションアーキテクト 渡邊 大輔

SORACOM

July 17, 2024
Tweet

More Decks by SORACOM

Other Decks in Technology

Transcript

  1. Speakers 小熊 崇 (ogu) プリンシパルソフトウェアエンジニア 担当業務 • SORACOM API 開発

    • モバイルコアネットワーク開発 • ソラカメ API 開発 • 新サービス開発 渡邊 大輔 (dai) シニアソリューションアーキテクト 担当業務 • Solutions Architect • Telecom Team • Network Subject Matter Expert 好きな SORACOM サービス • SORACOM Flux • SORACOM Orbit • SORACOM CLI 好きな SORACOM サービス • Virtual Private Gateway Type-F2 • SORACOM Arc • Soracom Mobile
  2. キーワード1: API ファースト SORACOM のすべての機能は API 経由で利用可能 • SIM の購入も

    API でできる o SIM 1 枚から気軽にコンソールで買える • 大規模ユーザーはシステムに組み込んで自動化がで きる • それを支える SORACOM 側も高度に API 化 / 自動化 されている
  3. API による高度な連携 注文操作 ユーザー ユーザーコンソール 注文管理 課金管理 商品管理 発送管理 配送センター

    スタッフ 商品配送 API SIM をデバイスに挿して Activate HSS BSS / OSS PGW モバイルコア SIM 認証 通信セッション管理 通信量記録 ユーザー認証 SMSC ユーザー管理 API
  4. 数字で見る API → 43 2015/09/30 448 2024/07/17 Public に提供している API

    の数 (Open API 形式の定義ファイル中に含まれる operationId の数)
  5. キーワード2: マイクロサービスアーキテクチャ サービス開始当初(2015 年)は EC2 ベース SORACOM API Gateway API

    Clients ELB EC2 DynamoDB マイクロサービス 1 ELB EC2 DynamoDB マイクロサービス 2 EC2
  6. キーワード2: マイクロサービスアーキテクチャ 近年はコンテナ化 (ECS Fargate) SORACOM API Gateway API Clients

    ELB ECS Fargate DynamoDB マイクロサービス 1 ELB DynamoDB マイクロサービス 2 ECS Fargate ECS Fargate
  7. キーワード2: マイクロサービスアーキテクチャ サーバーレス(Lambda)化も進めている SORACOM API Gateway API Clients ELB ECS

    Fargate DynamoDB マイクロサービス 1 API Gateway DynamoDB マイクロサービス 2 Lambda ECS Fargate
  8. キーワード3: 水平スケーラビリティ 負荷の変動に合わせて柔軟に設備を増強 =スケールアウト • EC2 / ECS / DynamoDB

    など = Auto Scaling • Lambda はスケーリングに関してはほぼ気にしなく てよい • マイクロサービス単位にスケールアウトできるので 無駄が少ない
  9. ローミング接続ができるまで • 契約 • ネットワーク設計 o アーキテクチャ o パラメータ •

    ネットワーク構築 • 接続試験 o 正常時、異常時のプロトコルを一通り
  10. 世界中で使われるようになると・・・ • IoT はもはやグローバルな社会のインフラの一つ o 24 時間 365 日世界中で使われている ▪

    障害対応も 24 / 365 • 障害の検知〜復旧までを極力自動化 o プロセスの再起動 o 系統の切り替え (Active Standby) o それでも回復しない場合は人間を呼び出す
  11. スケールが大きくなってくると・・・ いわゆる "いつも必ずどこかが壊れている" 状態 • 急激なトラフィック増加 • 接続先事業者側で発生したトラブル • サーバー上で動作するプログラムの不調

    • アップデートされずに運用されているソフトウェア • 悪意を持った者からの攻撃 etc. ... このようなことが起こっても、可能な限りお客様に提供するサービスに 影響を与えないように日々努力しています
  12. スケールが大きくなってくると・・・ いわゆる "いつも必ずどこかが壊れている" 状態 • 急激なトラフィック増加 • 接続先事業者側で発生したトラブル • サーバー上で動作するプログラムの不調

    • アップデートされずに運用されているソフトウェア • 悪意を持った者からの攻撃 etc. ... このようなことが起こっても、可能な限りお客様に提供するサービスに 影響を与えないように日々努力しています
  13. Andon • Slack 上に作られる Virtual War Room oトヨタ生産方式のアンドンに由来 • システムに何か致命的な障害が発生している可能性

    に気づいた人が躊躇なく #andon チャンネルに発報 o 「監視システム上でアラートがたくさん発生してい る」 o「デプロイ直後のテストで問題が見つかった」 o「お客様から◦◦に関するお問い合わせが急に増え た」 etc. ...
  14. スケールが大きくなってくると・・・ いわゆる "いつも必ずどこかが壊れている" 状態 • 急激なトラフィック増加 • 接続先事業者側で発生したトラブル • サーバー上で動作するプログラムの不調

    • アップデートされずに運用されているソフトウェア • 悪意を持った者からの攻撃 etc. ... このようなことが起こっても、可能な限りお客様に提供するサービスに 影響を与えないように日々努力しています
  15. アップデートされないソフトウェア • 現時点で致命的な問題が起きているわけではない o セキュリティなどの面でリスク は抱えている • Platform Guardians という取り組み

    o システムの健全性をレポートする Lambda(10数種類) が 1 日 1 回動作 o レポート内容をエンジニア3名が持ち回りで毎朝30分確認 o 「Platfrom Guardian 方面から参りました〜 」 o アーキテクチャのナレッジシェア、自分ごと化
  16. スケールが大きくなってくると・・・ いわゆる "いつも必ずどこかが壊れている" 状態 • 急激なトラフィック増加 • 接続先事業者側で発生したトラブル • サーバー上で動作するプログラムの不調

    • アップデートされずに運用されているソフトウェア • 悪意を持った者からの攻撃 etc. ... このようなことが起こっても、可能な限りお客様に提供するサービスに 影響を与えないように日々努力しています
  17. セキュリティ上の取り組み • SOC2 Type 1 報告書を受領 o C-1 セッション: 安全と運用の証明「SOC2」担当者が語る取得の意義と

    取り組み • Bug Bounty Program o 外部のホワイトハッカーがセキュリティ上の問題を 報告してくれた場合、報奨金を提供
  18. まとめ なぜ 1 回線から大規模まで使えるのか? • API 化(自動化) • マイクロサービスアーキテクチャによる柔軟なスケーリング 少人数なのにグローバルで大規模なサービスを提供できている

    のはなぜ? • IPX を介したローミングのおかげ • 運用はめっちゃ大変 o自動化できるところはしてるけど、それでもやっぱり最後は人
  19. SORACOM の願い クラウド ⇒ 多くの Web サービス SORACOM ⇒ 多くの

    IoT システム 日本から、世界から、たくさんの IoT プレイヤーが生まれますように