運用では設定前に「NW全体がどう動くのか」を確認したくなりますが、本番と同等規模のNWリソースを用意するのは難しいですし、技術的にも別環境で今の本番NWと機能的に同一な状況を再現するのは難しいという課題があります。
これは本番NWの設定ファイルから「本番と同等規模・同様の動きができる」NWを自動で構築できると、設定前の検証などで品質を上げる・検証効率を上げることが期待できます。
今回は、OSSのツールや自製のソフトウェアを組み合わせて、本番NWの設定ファイルをもとに、L3/OSPFレイヤでの「同等のNW」をコンテナベースに再現した取り組みについて共有します。
この取り組みはNW全体のレイヤやトポロジをモデルとして表現することで実現していて、そのモデル表現に基づいた検査(verification)やシミュレーション、自動化への応用を検討しています。
今現在の各ツールでの対応状況や、実際に試してみてわかった課題を共有することで、そうしたモデル中心の考え方に基づいたときの運用の変化や、将来像への期待、導入へのハードルなどについて議論できればと考えています。